自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

自分の平熱を知ろう:体温低下時は無理せず。

2015年11月07日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

 

 

風呂で体を石鹸を使わない訳   2015・11・7

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風邪の自然治癒力的アプローチを かねがね私が考えていることと同様のご意見を

世の中に発表してくださっている野口春哉氏の著書の中からご紹介させていただいている。

冒頭のタイトルは 野口氏が40年間一度も石鹸で体を洗ったことが無いというお話しだ。

こういう方は思ったより少なくないのかもしれない。

神気法の大家、姑(須田痲紗子氏)も、湯船で石鹸は使わない。

伯母は80歳超えているが、つやつやの肌で顔は石鹸でも美容洗顔でもなく、

自家製の焼酎とかんきつ類の液を絞って混ぜ合わせた何かを 何十年も使っている。

一緒に何年か前 インドのガンジス川に旅をした数霊を操る友人もシャンプーを何年も使ったことが無いと言っていた。

普段こうして石油系や植物系にかかわらず、石鹸を使っていない人たちの肌は

“油やインクが付いても、お湯の中で振るだけで取れてしまう”と野口氏の言葉のように、

皮膚排泄の力が強く残っているからだろう。

自分の体で掃除する力を保持する~ということは 自分の免疫や血液循環、さらに、

体に備えられたコンピューターより緻密な生体の自然治癒力や保護力を保つために、

薬をむやみに飲まないのと同様の原理だ。

石鹸をつけて丁寧に体の表面を‘洗濯’する習慣に慣れてしまうと、皮膚自身が 

体の毒素や毛穴のごみを排泄するという大切な役目を忘れてしまう。

さらに、皮膚呼吸も鈍くなる。 

そして、間接的に“風邪をひきやすい体”を作り出す。

女性は化粧を日中している人が多いからそれを取るためには洗顔は必要かもしれないが、

汚れていないところまでごしごし石鹸をつけて洗う必要はないと野口氏は言う。

“まして、赤ちゃんの場合 油を過剰に分泌することがあっても、別段クリームを塗るわけでもないのですから、

石鹸をあまり使いすぎるということは、風邪をひきやすい体にする。 

皮膚の生活機能を鍛練するのではなく、あべこべに鈍くするような方向に行きつつあると言っても間違いないと思う。”

 ここで大切なポイントは石鹸を使うか否かと言うこと以前に、私たちの体が本来持っている働きを

損なうような対応はなるべく避けるべきだということだ。

皮膚の本来持っている働きを損なうことなしに、自然に即した生活をすれば

風邪を引いたときに、引き方の影響の違い、皮膚の強い弱いが関係してくるということなのだろう。

それを喩えれば、“人間が健康であるということは、守ったり、かばったり、支え棒を建てたりして、

やっと無事に突き立っている、山田の案山子(かかし)のようなものと一緒に考えるわけにいかない。”

という野口氏の言葉になる。

生体の持っている自然の力を支えにすれば、外部からの異物の侵入にも自然治癒力で対応できる。

自然に出てくる生命の働きをあえて、外からさまざまな方法で補強したつもりが、

かえって“生命の働きを鈍らす“ということになっていることを、多くの人達が忘れている。

その生命の働きの一つが 風邪を引いて出る“発”だ。

風邪を引いて熱がでるのも個人差があるが、自然治癒力的に言えば、熱をすぐ冷まそうとして、

氷をあてたりするより、後頭部を30分前後温める方がよっぽど効果的だ。

発汗させることが大切だからだ。

発汗することで、風邪が抜け初め、同時に熱も降下する。

よく、風邪の終わりは注意せよといわれるのは、この頃だ。

熱が平温に下がったからといって、無理をして動き出すと余病を引き出したりする頃だ。

野口氏の説明はわかりやすい。

“平温以下の時期が風邪の経過の急所です。 

この時期に体を動かしすぎたりして、冷やしてしまうと二次的な異常を起こす。

風邪の中でも耳下腺炎といって、耳の下が腫れるおたふく風邪などは、この平温以下の間にちょっと

、とんだり跳ねたりすると、女なら寝小便するか卵巣炎をおこし、男なら、脱腸、睾丸炎を起こすなど、

とんでもない所に余病を起こす。”

子供は熱が下がると急に元気になって、動きたがる。

飛んだり跳ねたり、はしゃいだり、遊びまわりたくなるのは自然だろう。

だからこそ、平熱より下がったと思われる一時期は注意を要するのだ。

大人の場合はどうか?

“大人の場合でも、この時期に冷やすと、小便が急に出なくなる後か、

急に下痢が続いて止まらなくなるとか、体のほうぼうが縮んでくるというような第二次的病気が発生する要因になる。”

としている。

熱が出ている時、人は心配する。 

しかし、熱が一旦上がり、下がって、平温以下になるとき、平温以下から平温に戻るまでの間こそ、

“安静”状態を保つことで上手に風邪を経過させられるという。

平温は何度か? 人それぞれ違う殻、自分の健康時の常温を知っておく必要があるだろう。

36度から37度が普通、平温といわれるが、これも年令や男女によって、違う。

家族の健康管理を守るために、家族の標準平熱をそれぞれ知っていたい。

さて今までお話ししてきたことをまとめると以下のようになる。

 

風邪を上手に経過する要領

1・)体を弛めること: だいたい背骨の肩甲骨周り、腰などが凝ったり、縮んでいるのだから、

そこに気を当てて解くことで疲労部分が回復して体が弛む(ゆるむ)

2・)冷やさないこと:発汗させることは大切だが、冷たい風にあてたり、

氷などで熱が出ても頭や首、おでこなど、冷やさない事。

3・)温めること: 後頭部に熱いタオルを小さくたたんで取り返しながら、30分以上温める。

喉の風邪の場合、足の踝(くるぶし)が隠れる程度の湯に46分足湯して温める。

熱があっても風呂に入りたければ入って良し、その場合、赤くならない方の足を更に

二分間ほど温める。入浴の適温より2度ぐらい熱い湯が好ましい。

4・)発汗したらそれをひっこめない事。 

ねばねばした汗が出ている間は下着を取り換えず、さらっとした汗が出たとき、取り換える。

その際、なるべく、外気にふれて体を冷やさないようにすること。汗をひっこめることは逆効果。

5・)体温が平温以下になったとき、安静に休む。 

6・)脱水症状にならないよう、水分は大目にこまめにとること

 

今年の冬も 風邪を上手に経過させ さらなる健康な体になりましょう。

 

 

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