自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

チャチャへのアートマセラピー

2012年11月23日 | ペットロスの癒し

重篤チャチャの入院      11月23日(金)

 

                             

 続きの日記から・・・・

精密検査の結果を見て、T医師は、語った。

 ”確かに、尿の溜まりすぎでした。 至急、泌尿器科に

まわしました。 

ヘルニアで臀部に陥没した膀胱にたまりすぎた尿が、

膀胱を膨れさせて、腫瘍のように 固く膨れたので、

街の医師も、勘違いしたのだと思います。

残念ですが、すでに、尿毒症を起こしていて、尿が逆流

しています。

それが、腎臓にも入り込み 腎臓の機能が今動いているか

どうか? 

膀胱も壊疽(えそ)しているかもしれません。

肛門の筋肉周りを、膀胱がかなり圧迫しているので、

破裂する危険もあります。 

いずれにしても、死と裏表の状況です。今夜が山場です。 

ですので、これに署名を。。”

 

と、気の毒そうに、医師が私に渡した書類は、

”生命の保障はない、万が一の場合、当病院に責任が無い

ことを認める”という 内容だった。

 

病名 ”会陰ヘルニア”

尿をこまめに取ることが大事だったという。

ああ。

先生、どうして、臨床的な 現場の状況を熟知している

飼い主の主張に、耳すら貸していただくことはできなかった

のでしょう?

受けいられなくても、せめて、参考意見として、仮説すら

たてないで、データデータ と目に見える数値ばかりが

至高だなんて。

処置が後手後手にまわってしまって・・・・

今更、”手遅れになりかけてます” とは。

こんなに飼い主が、尿を抜いてくださいと懇願していたのに。

こんな愚痴も心に湧いてくるのを止めることはできなかった。

 

こうして、集中治療室に緊急入院したチャチャだった。

見舞いに行った私は医師に、お願いした。

”私は自然治癒力セラピーのセラピストです。 

せめて、チャチャに手を当てさせてください。”

と頼んだ。 

T医師は快く応じてくれ、ICUの部屋に案内してくれた。

チャチャは 酸素の出るケージの中で、点滴を受け、膀胱に 

カテーテルを通して尿を排泄。 

力なく 眠るように、横たわっていた。

 

管(くだ)を伝って、溜めこんでいた尿は、すでに、

血液そのもの、深紅の絵の具を溶かしたような色をしていた。

T医師は、横たわっている、チャチャのケージの入り口を

全開してくれた。 

さらに、その前に毛布を敷いてくださり、私は、セラピー

専念することができた。

 

手始めにまず、手を軽く足にあててみた。 

夢をみているのだろう。 かすかに、私の手を、彼の足先

が、蹴ったように感じられた。

”生命力が まだある” と直観した。 

 

泌尿器科のY先生が 途中、挨拶に見えた。

”先ほどの、血液検査では、カリウムの値が、とても悪く、

これが問題です。

このため、心臓に負担をかけ、今の値では、すぐにでも、

何か起こって不思議でないのです。” 

と言いながら、点滴の針を気にかけながら、チャチャを

静かに、検査台に載せた。

 

”今一度、チャチャ君の血液を採取します。

生理食塩水点滴ではなくて、適切な薬物点滴処置も

必要かもしれないので・・” 

と再度、血液をとっていかれた。

こうして必死に手をあてること、3時間。

再び、Y医師が現れた。 血液検査の結果がでたという。

 

”思いがけず、早い回復力です。

今晩一杯見守る体制でしたが、なぜかもう、ほとんど

平常値に回復していく方向性です。

とりあえず、腎不全による死の境は超えたようです。”

 

この言葉で、私は安堵したものの、それに甘んじている

余裕はなかった。 

なぜなら、医師は 緊急手術を勧めたからだった。

 

”明日木曜日にでも手術しましょう。 

ヘルニアの手術です。 ただし・・”

と手術の欠点も述べられた。

 

* 膀胱が壊疽(えそ)しているときは、今の膀胱が使えない

ので、新たなそれに代わる受け皿をつくる大手術になる


* 手術が成功しても、頭の機能がすでに浸透圧の関係で、

神麻痺していれば、尿は、垂れ流し状態になる


* 最悪、手術が成功しない場合もあり、おなかを開いて

みなければ、予測がたたない。


泌尿器科のM医師の言葉を うつろな心で聴いていた。

手術には抵抗がある。 

足もたたない状況で 食事もできないありさま。 

ただ、血液だけが正常に戻りつつある、そんな状態で、

明日手術?

 

物も食べられず、歩けなくても、ロボットの部品をつなぎ

合わせるような感覚で手術すれば元気になるというのですか?

 

否、肛門からも出ていた血流の原因もわからないまま、

ほかに病魔が巣くっているとしたら、

バイパス手術の意味はあまりないことになる。

少なくても、こうなる前は、尿が普通に出ていたのである。

 

私は帰り際に、唐突な質問をT医師に投げかけてしまった。

 

”先生、生命力ってなんだと思いますか?” 

続けて、私の胸中にめぐっていた強い思いが発散した

”私は、データでは測れないと思うのです。 

ええ、データも大切です。 だけど、データがすべてではない。

生意気で申しわけありませんが、生き物である以上、その

生命力の存在を無視することはできないと思うのです。”


   

家に九死に一生を得て戻ってきた直後のチャチャ

 

私は何が言いたかったのだろう?

体は機械(きかい)ではないということ。

体全体の把握、有機的なつながりの認識が必要だということ。

 

バイバス手術で管と管を結び合わせても、他の臓器の協力

なしには、体の機能は戻らないということ。 

 

その協力の大源が、生き物を生かしている、生命力につながって

いて、その生命力の強さを無視した医療があり得ないこと。

 

生命力を出す というためには、むやみに薬など、化学的物質

で臓器に負担をかけないこと。 

自然に近い体は自然の力で もとに戻るすべを知っていると

いうこと。

 

本来の医療は、この自然治癒力を喚起させるものであって、

自然治癒力との兼ね合いを観れる医者が名医こそ、今

必要とされている存在であること、

面会時間も過ぎたので、ICU部屋のチャチャにとりあえず

の別れを告げた。

チャチャは閉じていた眼を 私の動きの気配を察知して、

カット見開き 見つめ返してくれた。

痛々しいほど、か弱いチャチャから発せられた、

彼のメッセージでもあった。

 

チャチャにセラピー中。 ICU 入院ケージの前にて 

(注:写真の日付は携帯でオリジナル写真を取り直した日)

                     

 

 

 

続く・・・・・ Copyright : NPO Spontaneous Healing Therapy Japan: All Rights Reserved.

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