アヴェ・マリア!
ダ・ヴィンチ・コードに対する世界の反応(続き)
FujiSankei Business によると、ダ・ヴィンチ・コードに対し ≪日本は冷静≫ だそうだ。
「ダ・ヴィンチ・コード」にキリスト教団反発(2006/5/20) ≪日本は冷静≫
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200605200017a.nwc
一方、日本のカトリック中央協議会(東京都江東区)では「見解を出すことは考えていない。映画は完全なフィクションであると考えている。海外のような抗議運動も、日本ではありえないと思う」(広報部)と話している。
ただ、法王庁の高官などが出した「見に行かないように」といった談話は、機関紙などを通じて信者に伝えられており、「見に行かない信者は多いかもしれない」という。一方で広報担当者は「ここまで騒ぎになれば、私も参考までに見に行こうかなぁ」とも。映画への反応は極めておおらかなようだ。
=====
FujiSankei Businessのこの記事を読んだ時、私はこう言いたいと思った。
「カトリック中央協議会の広報部の担当神父様、
初めまして。FujiSankei Businessの記事を読んで、この報道の信憑性を信じることが出来ませんでした。記者の方が神父様のお考えを歪めて報道なさったように思われます。
神父様が「映画は完全なフィクションであると考えている」と思っておられても、日本人の多くの方にはそうではないと映っています。何故なら、ダ・ヴィンチ・コードの著者が巻頭で「芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述はすべて事実に基づいている」と断言しているからです。これに類する、ダ・ヴィンチ・コードのウソを事実とする本が、日本では書店で大量に販売されています。カトリック教会が真理を述べなければ、いったい誰が述べるのでしょうか?
またたとえ「映画は完全なフィクションである」と映画が宣言したとしても、洗礼を受けたものとして、ましてや司祭として、フィクションなら何でもあり、という態度は間違っています。譬えフィクションであっても冒涜しては罪になります。フィクションといえども、何に関しても何でも書いて良いとはなりません。
カトリック教会には使命があります。
「私には、天と地との一切の権力が与えられている。だからあなたたちは諸国に弟子をつくりにいき、聖父と聖子と聖霊とのみ名によって洗礼をさずけ、私があなたたちに命じたことをすべて守るように教えよ。私は、世の終わりまで、常にあなたたちとともにいる。」(マテオ二八章)
カトリック教会は、真理と公の道徳について発言する権利と義務があります。国家といえども、尊敬すべき団体について讒言したり侮辱する場合には、表現を制限させる義務があります。ましてや、ダ・ヴィンチ・コードで侮辱されているのは、私たちの主イエズス・キリストです。天主の御言葉です。道、命、真理、私たちの救い主、贖い主、教会の花婿です。人間は天主に対して言いたい放題、冒涜するものではありません。また、天主なるイエズス・キリストが、ご自分と一体としてまで高めて下さった花嫁であるカトリック教会を讒言することはゆるされません。
例えば、中央協議会のリンクしている社会系委員会のサイトを見ると、いろいろと人権問題について闘っていることが分かります。
しかしイエズス・キリストの天主の権利は全く眼中にないようです。私たちの主に対しては、小説や映画の中で、言葉と映像で暴力がなされています。「すべての暴力にNO!という教会を目指して」いるなら、イエズス・キリストに対してなされる暴力とハラスメントこそ、教会が取り上げなければならないのではないでしょうか。何故なら、私たちの愛は、先ず天主に向けられなければならないからです。私たちは「天主をすべてに超えて愛せよ、そして天主を愛するために、隣人を我が身の如く愛せよ」と命じられているからです。
イエズス・キリストは、私たちの愛の対象です。私たちを愛するあまり十字架の死をも厭われなかった私たちの贖い主だからです。私たちの愛する主を、人々があれほど冒涜して神父様は、平気なのですか?
イエズス・キリストはこう言っています。「人々の前で、私の味方だと宣言する人を、私もまた、天にいます私の父のみ前で、その人の味方だと宣言しよう。人々の前で私をいなむ者を、私もまた、天にいます私の父のみ前でいなもう。」 (マテオ十章)
ええわ、ええわ、で何もしないと言うことは、無気力・無関心・愛のない証拠ではないでしょうか。裏切りとは、別の目的のために、一つのことを放棄することです。この世の勢力は、カネとモノとヒトを使ってイエズス・キリストをただの人間に貶めようとしてます。この世の冒涜に対する無気力は、闇に対して光を輝かさないことですから、その闇の勢力に力を貸すことではないでしょうか。イエズス・キリストを裏切ることに等しいのではないでしょうか?
サタンは最初から、ウソつきで人殺しでした。ダ・ヴィンチ・コードもウソつきです。バチカンでは高官の枢機卿様や司教様がたが、「見に行かないように」と言っています。それを知っていながら、俺は関係ないよ、と言う態度で、「見に行かない信者は多いかもしれない」「ここまで騒ぎになれば、私も参考までに見に行こうかなぁ」ともの発言は、想像を超えています。
私は、この報道が何かの間違いであったと願います。私は、カトリック中央協議会で働かれるすべての神父様のためにお祈り致します。天主様の祝福が豊かにありますように!
二〇〇六年五月二四日
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)」
========
カトリックの方がブログでダ・ヴィンチ・コードについて反論を掲載している。
http://blog.goo.ne.jp/catholic-philately
これを読んで、大変嬉しくなった。
========
★アメリカ★
ダ・ヴィンチ・コードに抗議するアメリカの聖ピオ十世会。
75人が映画館前で抗議。
http://www.stltoday.com/
先週18日金曜日夕方には、セイント・ルイスのチェイス・パーク・プラザ・シネマ映画館の前でダ・ヴィンチ・コードに対する15名の抗議のデモがあった。TFPの組織する抗議がセイント・ルイス地域で行われた。
それよりも大きなグループとして、75名の抗議者、リッチモンド・ハイツのAMCエスクワイアー7の外に集まった。その多くは、聖ピオ十世会のアシジの聖クララ教会と聖母マリア被昇天教会からの信徒であった。彼らは平和的に円形の行列をし、ロザリオの祈りとし、いろいろなプラカードを持っていた。
聖母マリア被昇天教会の助任司祭であるスティーブン・スース神父はこの問題についてカトリック教会の声を聞かせるために抗議しているとし「これはキリスト教の国だ。天主の名誉に経緯を原な分ければならない。映画は冒涜で満ちている」と述べた。
==========
★ローマ★
フランス語版のDICI(聖ピオ十世会のインテリジェンス・サービス)は、ダ・ヴィンチ・コードを取り上げている。
http://www.dici.org/accueil.php
ダ・ヴィンチ・コードに立ち向かう枢機卿たち Les cardinaux face au "Da Vinci code" の記事によると、
http://www.dici.org/actualite_read.php?id=1262&loco=FR
アリンゼ枢機卿、プラール枢機卿、エランス枢機卿、ルイニ枢機卿などがダ・ヴィンチ・コードに反対する声を挙げておられる。
============
★フランス★
フランスでは、
http://www.dici.org/actualite_read.php?id=1268&loco=FR
■ ダ・ヴィンチ・コードの影響を調べるために、「キリスト教家族(ファミーユ・クレチアン)」誌の要請によって調査が行われた。その結果、フランス人の10人に2人がキリストの天主性を信じている、とのこと。10人に7人がキリストは、自分の人生を何も変えなかった、ところでダ・ヴィンチ・コードを読んだ人の48%がキリストをただの人間だと信じ、読まなかった人の場合、29%がキリストをただの人間だと思う、とした。
■ DIFI CULTURELは、そのサイトの中でダ・ヴィンチ・コードについての詳しい反論を掲載してる。
http://www.deficulturel.net/
============
★イスラム世界★
イスラム保守派もNO ダ・ヴィンチ・コード
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006052401000730
【イスラマバード24日共同】「すべての宗教にとって大切な聖なる人物への侮辱だ」。イスラム教預言者ムハンマドの風刺漫画掲載問題で激しい抗議運動を展開したパキスタンのイスラム保守派政党が、26日の金曜礼拝後に映画「ダ・ヴィンチ・コード」に対する全国的な抗議行動を行う方針を明らかにした。・・・
===========
ソニー株:続落で5000円目前、「ダ・ヴィンチ」にカンヌが厳しい眼 (ブルームバーグ) 2006年5月19日(金)12時19分
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext/?id=19bloomberg11abmdPkD5u8SE
5月19日(ブルームバーグ):ソニーの株価が薄商いのなか反落。一時は5030円まで下げた。午前終値は90円(1.8%)安の5050円。同社が通常の4倍以上の広告宣伝費をかけて売り込みを図る映画「ダ・ヴィンチ・コード」(ロン・ハワード監督)が現地時間17日夜に開会された第59回カンヌ国際映画祭で上映された。批評家らの評価は「分かりにくい」、「長たらしい」と芳しくなく、興行成功への期待感が萎んでいる。
============
兄弟姉妹の皆様、ダ・ヴィンチ・コードの冒涜の償いのために多くの祈りをお願いいたします。日本の司教様や教会の指導者の方々のためにお祈りをお願いします。
天主の御母聖マリアよ、我等のために祈り給え!
ルフェーブル大司教様の伝記、がんばれ!と思った方、クリックで応援して下さいね。↓
http://blog.with2.net/link.php?269452