Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

EWTNの番組The Journey Homeアメリカでのカトリック信仰への立ち戻りの体験をインタビューで証しする動画集をご紹介します。「私の辿ってきた道(牧師、神学者、信徒の証し)」

2019年04月24日 | カトリックとは
天の元后喜び給え、アレルヤ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

私たちの主イエズス・キリストの御復活のお喜びを申し上げます。

興味深いウェブ・サイトの紹介をするのをお許しください。

最近知るようになったのですが、EWTN には The Journey Home という Play List があります。2019年4月24日現在357本のビデオ(その内3本は非公開動画)がリストに掲載されています。

The Journey Home とは「家に帰る道のり」という意味で、私たち全ての人々の家であるローマ・カトリック教会に戻ってきた道、ということです。アメリカでのカトリック信仰への立ち戻りの体験をインタビューで証しする動画集です。とても素晴らしいプログラムで、日本語でもそのような動画集があると大きな助けになると思います。

このことを知るようになった切っ掛けは、a pilgrim さんの「巡礼者の小道(Pursuing Veritas)」というブログのお陰でした。

A pilgrim さんが「私の辿ってきた道(牧師、神学者、信徒の証し)」というタグを付けている記事らは、EWTN のThe Journey Home から取られて、それを日本語に翻訳してくださったものです。

インタビューに答える方々は、もともとが知的な方々です。たとえば、

ユダヤ人で無神論者だったローレンス・ファインゴールド教授、

復元末日聖徒イエス・キリスト教会宣教師家庭の子として生まれ、モルモン教の牧師となるために神学校で勉強しているうちにカトリック信仰とであったアルバート・ホールダー氏、

元聖公会司祭だったが、カトリックへと改宗したテーラー・マーシャル師、

セブンスデー・アドベンチストからカトリックになったケヴィン・ウェイン氏、

ワンネス・ペンテコステ派からアッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団を経てカトリックになったマーク・マックニール師

ユダヤ人で元無神論哲学者だったがカトリック信仰を得たランダ・チェルヴィン女史

などなどです。

A pilgrim さんとは、何の連絡もありませんし、連絡を取ったこともないので、どのような方なのか存じ上げません。ただこのブログの内容から、私の理解が正しいとすると、福音信仰に立つプロテスタント教会に通う30代の既婚の日本人女性で、ヨーロッパ(ギリシア?)にお住みのようです。とても知的で秀逸な記事を書かれておられます。

A pilgrim さんは、天主の定めたdivine headship order(注*)を尊重しつつも、女性がアダムの「助け手」として造られたという深遠な事実――女性という存在の根源的な目的――を認めつつ、創造の秩序の中での女性として、自分が「メイン」ではなく、「サブ(=sub、補助)」としての位置にとどまり、ベールをかぶって(注**)、ひっそりと谷間に咲く一輪の野花のように、一巡礼者として真理の探求の旅、天国への巡礼の旅をつづけられ、信仰詩や祈りの翻訳、救いの証、祈りのベールの証、真理のための弁証論文の翻訳などをなさっておられます。

私も、a pilgrim さんがベールに隠されたままおられることを尊重しつつ、多くの方々が、御自分のThe Journey Home「家に帰る道のり」で出会った、聖母の汚れなき御心を通して、a pilgrim さんもまた確かに家に戻られるように心からお祈り申し上げます。

私の辿ってきた道(牧師、神学者、信徒の証し)」の記事の数々を心から「巡礼者」さんに感謝しつつ、愛する兄弟姉妹の皆様にも一読をご招待いたします。

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

注*:ティモテオ前2:12「私は、婦人が教えること、男の上に権力をふるうことをゆるさない。」[Docere autem mulierem non permitto, neque dominari in virum : sed esse in silentio.]
注**:コリント前11:6 & 10「女がかぶり物をしないなら、髪も切ればよい。しかし、髪を切ったり剃ったりするのが女の恥であるなら、かぶりものをしなさい。(…)女は、天使たちのために、権威に服するしるしを頭にかぶらなければならない。」Nam si non velatur mulier, tondeatur. Si vero turpe est mulieri tonderi, aut decalvari, velet caput suum. (...) Ideo debet mulier potestatem habere supra caput propter angelos.

2019年5月1日には新天皇陛下の御即位にあたり、私たちは「天皇陛下のための祈り」をミサ聖祭の後の感謝の祈りで唱えます

2019年04月24日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
天の元后喜び給え、アレルヤ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

2019年5月1日には新天皇陛下の御即位にあたり、私たちは「天皇陛下のための祈り」をミサ聖祭の後の感謝の祈りで唱えます。「天皇陛下のための祈り」は以下の通りです。(また5月5日の主日にも、東京と大阪での主日のミサの後の祈りでも付け加えます。)

天皇陛下のための祈り

V. 主よ、我等が天皇陛下を護り給え。
R. 我等が主を呼び求め奉る日に、我等の願いを聞き給え。

祈願
全能なる天主、御憐れみによりて我が国の君主としての務めを与え給いし御身の僕(しもべ)なる我等が天皇陛下をして、天主よりあらゆる徳を受けしめ給わんことを乞い願い奉る。願わくは陛下に然るべき徳を備えしめ、悪を避けしめ、上皇、上皇后両陛下、皇后陛下、皇族方と共に、道、真理、生命にまします天主に至らしめ給わんことを。我等の主、キリストによりて願い奉る。
R. アーメン。

【解説】
この上の祈りは、現在、王室を持っている国々で使われているもので、聖伝による次のラテン語の祈りを日本語に翻訳したものです。

王のための祈り

V. Domine, salvum fac regem nostrum
R. Et exaudi nos in die, qua invocavérimus te.

Oremus.
Quæsumus omnipotens Deus, ut famulus tuus rex noster, qui tua miseratione suscepit regni gubernacula, virtutum etiam omnium percipiat incrementa : quibus decenter ornatus, et vitiorum monstra devitare, [hostes superare,] et ad te qui via, veritas, et vita es, [cum regina consorte et prole regia], gratiosus valeat pervenire. Per Christum Dominum nostrum.
R. Amen.

英語(イギリス)やフランス語(ベルギー)では次のようになります。

【英語】
V. O Lord, save N. our King.
R. And hear us in the day that we shall call upon Thee.

Let us pray.
We beseech Thee, almighty God, that Thy servant N. our King, who in Thy merciful providence has been called to rule over this kingdom, may also receive from Thee an increase of all virtues: thus becomingly adorned may he avoid all evil doing, [overcome his enemies,] and, by Thy grace attain, [together with the queen consort and their royal offspring,] to Thee, Who art the Way, the Truth and the Life. Through Christ Our Lord.
R. Amen.

[Online source: The Dominican Missal in Latin and English. Oxford. 1948.]

【フランス語】
Seigneur, sauvez le Roi ; et daignez nous exaucer au jour que nous vous invoquerons.

Oraison.
Accordez à nos prières, Dieu tout-puissant, que votre serviteur N. notre Roi, qui, par votre miséricorde a reçu la conduite de ce Royaume, reçoive aussi l'accroissement de toutes les vertus ; afin que, revêtu de leur force, et saintement orné de leur éclat, il ait les vices en horreur, comme autant de monstres ; qu'il soit victorieux de ses ennemis ; et qu'agréable à vos yeux par ses bonnes œuvres, il puisse enfin arriver jusqu'à vous, qui êtes la voie, la vérité et la vie; et qui étant Dieu, vivez et régnez dans tous les siècles des siècles.
Ainsi soit-il.

[Online source: Eucologe à l'usage de Paris. Paris. 1790.]

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【注】
今回、私たちの祈りは、例えば「王」を「天皇」にするなど、日本の実情に合わせてあります。そこでラテン語では、次のようになります。

V. Domine, salvum fac Imperatorem nostrum
R. Et exaudi nos in die, qua invocavérimus te.

Quæsumus omnipotens Deus, ut famulus tuus Imperator noster, qui tua miseratione suscepit regno praeesse, virtutum etiam omnium percipiat incrementa : quibus decenter ornatus, et vitiorum monstra devitare, et ad te qui via, veritas, et vita es, [cum Imperatore Emerito, Imperatrice Emerita, Imperatrice consorte et prole imperiali], gratiosus valeat pervenire. Per Christum Dominum nostrum.

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【参考】
ご参考までに、以前、日本帝国憲法の下では、カトリック教会では皇室のために次の祈りを使って祈っていました。

皇室の爲(ため)にする祈祷(いのり)

 全能全善(ぜんのうぜんぜん)なる天主、主は使徒をして、「帝王及び上長の爲(ため)に祈祷(きたう)し、請願すべし」と命じ給ひしにより、日本(にほん)公教信者なる吾等(われら)は、只管(ひたすら)主の御慈悲(ごじひ)に依(よ)り縋(すが)り、天皇、皇后兩陛下、其の他(た)皇族諸殿下の爲に祈り奉る。▲仁慈(じんじ)深き御父(おんちち)よ、兩陛下及(および)諸殿下の上に御惠(おんめぐみ)を注ぎ給へ。又(また)其(その)霊魂と肉身とを健全ならしめ、其(その)希望を滿たさしめて、永く、樂しく生くるを得せしめ給へ。特に、天皇陛下を護り、内外の危難を免(のが)れしめ、其の臣民の上に、最も賢明に君臨するの才智(さいち)を與(あた)へ給へ。又(また)天皇陛下の統治の下(もと)に、吾等(われら)は克(よ)く忠節を盡(つく)し、「安らかに、静かなる生活を營(いとな)み」、日本國民擧(こぞ)つて速(すみやか)に、唯一の「道にして、眞理且(か)つ生命にて在(まし)ます」主に至るを、得さしめ給へ。亞孟(アメン)。

[Source: 耶蘇基督降生千九百三十四年 公教會祈祷書 大阪司教認可]


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アヴェ・マリア・インマクラータ!
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