トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

迷いの森にようこそ

2025-02-05 | お倉入り

              昔別れしは是れ何れの処ぞ

              相逢えば皆な老夫なり  唐・杜甫「高式顔に贈る」

 初雪の便りを聞く頃に久しぶりに同級会に参加した。特急電車に乗るのもレンタカーを走らせるのも随分久しぶりなのだったが、参加した同級生の半数は卒業以来の相手だったから参加者の名簿はあっても名前が判らない。男性には臆面もなく名前を聞けたけれど、さすがに女性には失礼に当たるかと思って聞けなかったのだが、そこは不思議項近視眼いいえ、不思議膏金鵄丸の薬効あらたか話している間に彷彿と名前が湧き上がって来たのだった。お互いまじまじと見つめあえばそこには卒業式当日の写真に写った若者の今があったのだ。まあ、半世紀の空白を得ながら当時の様子に戻ってしまうのはタイムスリップしたような感じだった。

 相前後して国政選挙があり何かと喧しく情けない限りだった。「同じて和せず」は毎度の異なれどまたもや期待値は「ブルータス、お前もか・・・やっぱり」なのだった。世界に目を向ければ急激に似たような結果をもたらしている様に見える。こんな時に浮かぶのは

            手を翻せば雲と作り手を覆せば雨

            紛紛たる軽薄 何ぞ数うるを須いん  唐・杜甫「貧交行」

 

            子曰く、其の以す所を視、其の由る所を観、

            其の安んずる所を察れば、人焉んぞ廋さんや 人焉んぞ廋さんや  (為政第二)

 誤解を恐れずに言えば民草の「視・観・察」の力が無くなっている様に思える。享受は膨張するも教授は及び腰、縮小する結果でもあろうか。それとも愚衆政治の台頭なのか、耄碌した身にはとんと分からん。とっぺんぱらり、えんつこもんつこさげだどや。

 


作業始めも自転車操業・水商売…

2025-01-05 | 水辺環境の保全

 大晦日から三が日はプリンターインクを購入に出かけただけでほぼ逼塞状態だ。屋外でやるべきことは多々あるけれど右肩の不具合が続いている状態ではそうそう冷やす訳にもいかない。それでも4日となれば世間様では仕事始めでもある。いくら毎日が日曜日かつ日々是平日の孤爺であっても布団を被っている訳にもいかないのだった。何よりもフイールドの送水量が気になる。そこで「測定だけなら・・・」と準備して出かけたのだった。

 フイールドの草地は降霜し水面は氷結している。いの一番に吐水口に行ったのだが頼みの水は出ていてホッとした。吐水量を量ると21ℓ/分だった。一応は安全圏であるけれど、そもそも水源地の河床は砂礫で1mも覆われてしまい取水堰の位置すら判明していない現状では「何とかしなければ・・・」は喫緊の課題なのだが10月初めに担当課は現地視察したっきりで音沙汰は無し。現在の吐水は堆積した砂礫層を浸透している水に依るのでいつまで持つのか予断を許さない。

 水量は減少傾向にあるから送水管内に堆積した砂泥は排砂バルブの操作で排出可能だけれど、急激な陰圧が砂礫層の隙間に作用すれば砂泥を誘引し目詰まりする可能性も捨てきれず、安易に排砂バルブの操作は危険なのである。現状、安定して透水している砂礫の隙間に砂泥を吸い込ませるのは愚の骨頂だろう。結果がどう出るかは判断できない現状では水源地取水升の掘り出しをせねばならないだろう。行政は「災害復旧」と言えど関心は持っていないようだし。フイールド環境の死活問題としても業務には全く影響ない分野だし、孤爺が老骨に鞭打ち、痛い肩に鍼を打ち湿布を貼り懐炉も貼って作業するしか無い!、と腹を括らねば水域の首を括る事になってしまう。


日々是平日・俄然引用・爺我自炊

2025-01-04 | 今日は真面目に

 裁縫上手でないのは当たり前なのだが「根を詰める性格」なうえに工作脅迫症の持病持ちなので11月に冬の部屋着をプレゼントしようと踏ん張った結果、肩の痛みが続いている。鍼治療も既に6回、少しは回復傾向にあるのだが厳しい寒さで冷えが作用して治りは遅いんだろうと覚悟している今日この頃なのだ。長時間の姿勢維持が血行不良を発生し痛みに繋がっていると言う見立てなのだが「わかっちゃいるけど止められない」のもまた真実である。

 であるからお正月準備も進まず、そんな折に思わぬ手伝いで29日・30日と費やして、さすがに大晦日にはやる気も失せたのだった。せめて外回りの掃除でもと思っていたものの寒風吹きすさぶ日になって、こんな時にドウダンツツジの枯葉を集めるなどとても無理だから外出はせず自宅自主的軟禁である。さあ、そうなるとやるべき事を見出さねばならない。思いついたのはまだ未完成の冊子の最終頁を完成させる事だった。O沼については報告書を参照しながら必要な項目を埋められたのだがA遊水地には資料がない。S先生にお願いはしてあるものの忙しい先生を急かす訳にもいかぬし、ましてや年末年始なのだ。

 そこで「できる事から」とネットで情報集めに奔走したのだが、これが何とも貧弱な情報ばかりで発信元が公であっても中身のないページばかりが現われる。まあ、「やってます!」しるし的でよいのだろうなあ。そこで手を止めても暇になるばかり、必要な情報量は不足しているが入手できた材料だけでまとめの頁を一日掛かって作ってみたのだ。これでなんとか脅迫工作症も落ち着いたのだが「年越し」どころではなかった大晦日になった。しかしあらかたでもまとめてみると三地区の特色が現われているし、我が姥捨て山フイールドは常日頃S先生がおっしゃっている「ここは貴重な場所です」がグラフに現れた。感覚的でなく数値とグラフで表示される意味は大きい。

 数値を出し計算してグラフにするし校正のためにプリントする。「これで良し」と思ってもしばらくすると加えるべきものが出て来る。今回も大きい写真のページで完成と思っていたのに夜鍋仕事で小さい写真の様に改訂してしまった。こんな手太楽だから差し替え差し替えし不要な印刷物が増える事増える事。紙資源の削減などとは言えない始末だ。気が向くまま思い立っての俄然引用、爺我自賛なのであるけれどこういう資料は公の仕事だろうと思いつつ、こんなことを年末年始に行っている日々是平日孤爺では今日も明日もお迎えくるまで爺我自炊…てなもんや三度笠じゃぁ。

     


卓上鋸盤の再生 1

2025-01-03 | 今日は真面目に

 卓上鋸盤が破損して久しい。使用頻度は少ないと言っても平板を正確に切断するには無くてはならない道具なのである。樹脂製の外枠が割れ始めてからはその度にベニア板を当てて補強していたけれど、それすらも出来なくなるほど樹脂の強度が低下して遂にはバラバラになったのである。金具の部分を取り外せれば外箱をベニア板で再生できるかと金具の取り外しに苦労したものの薄いナットはスパナの回転力に負けてへたってしまい緩まなかった。まあ、万事休すなのであった。外箱の文字を読めば「昭和47年購入」とある。半世紀も経過すれば樹脂の強度など保てるはずもなく、そもそも廃棄品をもらってきたのだった。

 新品の購入も考えたけれど数万円の資金投入の意義があるようにも思えず、そもそも会の中では小生しか使わない物品に年度会費全額投入する程の費用対効果が認められるとも思えない。そこでつらつら考えて外れない金具なら新たにベニア板で底板を作り、そのまま一緒くたに固定すれば残り四方の側面板の取り付けで出来るだろうと端材を集め部材を用意したのがこの日の作業だ。膝には新たに購入した発熱保温サポーターを、肩には懐炉を貼って気温10度前後の拠点作業小屋での工作になった。まあ、季節風が吹きすさぶ陽気では無かったから助かったのはこの上もない。 

 この時点での懸念は「はたして出来上がるのかどうかわからない…」のであって見切り発車当然の工作である。とりあえず切り出した板は「正しい寸法かどうか」さえ確信が持てずまあ、耄碌進行中のわがカンピューターは日陰の拠点では低温障害でフリーズしまくり、なんとも心もとないのだった。

     


凍れる月影霜に冴えて

2025-01-02 | 感じるままの回り道

        あな嬉し昨夜のトイレ一度きり

        アカトンボ孤爺の膝で日向ぼこ

        あれ温しお日様布団も一夜きり

        屈葬の如き寝入るや寒月夜

        わらべ追い林道掛ける落ち葉かな

        木星と西の満月しもばしら

        天空を満たして枯葉富士の嶺

       わび住まい温み感じし初日射す

       餅ひとつ無きぞ新年肩痛し

       湿布貼り懐炉を貼って御出爺

 

※ 朝から「ページに到達できません」のメッセージが出て来るだけで全く様子が不明だった。昼のニュースで親会社のサーバーに攻撃があったのを報じていて理解したのだが、まさか渦中に巻き込まれるとは思いもしなかった。プリンターのインクが無くなりプリントできないと校正もし難い小生なので開店時間に合わせて購入に行ったけれどひどい混雑でレジには大行列。世間様はお金が唸っていると見える。相変わらず肩は痛いし年始は資料作りに励み自宅軟禁である。


謹賀新年

2025-01-01 | 今日は真面目に

 七重八重とぐろ巻けども黄金へび陰ひとつだになきぞ目出度き

     

            ヘビちゃんヘビちゃんからだが長いのね

            そうよ母さんも長いのよ

            ヘビちゃんヘビちゃん何が好きなの

            あのね平和が好きなのよ

 

               みんなに平和

               どうか届けと

               四方拝

            


間を置かず役立つ

2024-12-31 | 感じるままの回り道

 古いジスクグラインダー二台から一台を使える様に再生したのはつい先日だったのだが間を置かず役立つ時が来たのだった。暮れも押し詰まった29日と30日の両日、夕日が山の端に掛かる時間まで作業をしたのは成行きと言えば成り行きでかって無かった事なのだが、暇つぶしと言えばそうなので多分に肩の痛さの塩梅を確認する意味もあった。しかも作業はコンクリート床の凸凹直しなのでタガネとハンマーを使っての斫り作業が中心になる。衝撃のある作業を続けるので肩へのダメージは想定していたものの結果的には肘を高く上げる必要が無い作業になって打撃もハンマーの重さに頼って済んだので何とか事なきを得たが、さすがにフルタイムに近い作業日二日は疲労感が出る。

 今日は大晦日だけれど子どもたちも都合がつかないとかで我が苫屋での正月料理は無し。「日々是平日」と古来から申すではないか。「毎日が日曜日」ともいえる孤爺にとっては「新年なんて毎日の事」でもあろうぞ。童謡に「もういくつ寝たらお正月・・・」なんてのがあったが今の子どもたちは歌う事などあるのだろうか。幸いにして孤爺は記憶にあり忘却してはいないけれど中身はすっかり変質している。「もういくつ寝たらご来迎・・・」待ち望んでいる気は頭頂部の様に毛頭無いけれど、切れない赤い糸で結ばれているのは世間様の恋愛模様とは異なる事でもある。世間様、こっちは切れたり結びなおしたりされるし・・・。ご来迎の赤い糸は古今東西・現在過去未来、切っても切れない固い縁で結ばれているのである。ご来光には万人みな「万歳」やら合掌をするようだが、さすがにご来迎に万歳するのは敵方だけだろう。

 さて、再生したジスクグラインダーと合わせて2台のジスクグラインダーが役に立ったのは床の手直しが終了し、ついでに棚を設置したいとの事で単管パイプの切断に使えたのだ。切断しバリ取りするのは1台でも可能なのだが切断用とバリ取り用があれば先端を取り替えずに使える。1台だと最低1回は取り換える必要があるけれど忙しい時は1回でも煩わしい。草臥れてくればなおそうなのである。かくして孤爺の年末大仕事は片付いたのだが今日、大みそかは温かい部屋で資料をまとめなおす。お正月中に何とか関連部署に提出できる精度に仕上げたい。かくして高年齢低年金の孤爺には「お盆も正月も無い」日々是平日であるが、皆様方は良いお年をお迎えください。

  


車輪を作らねば・・・

2024-12-30 | 何よりの楽しみ

 腕が痛くて上がらないし冷えるとピリピリ痛みに変わるので姥捨て山は遠慮しているのだが結局は血行不良を助長する工作に走ってしまう。父祖の時代から雅な米作百姓であるゆえに「貧乏暇なし、年金少なし」がすっかり定着した孤爺なのであった。今回の車輪作りは木の玩具の車輪なのだが最低限24個作る必要があって「どういう工程で作るか⁉」と決まらなかった。以前は糸のこ盤で円形に切り出し旋盤で外径を整えて完成としたのだが寒くて冷える縁台作業の時間は減らしたい。

 そこでホームセンターで薄板をボール盤で切り抜く道具を購入に行っては見たものの外径と厚さで使える道具が無くて頓挫した。その折に並んで陳列してあったホルソーが使えそうだと気が付いたのだが切り取れる木材の外径を計ったら2ミリほど大きいのであった。しかし今回は木材の円盤のまま使うのではなく「飲むヨーグルトの蓋」が車輪の外周になり滑り止めの役割も持つのでホルソーを使用したけれど最終的には縁台作業で木工旋盤を使わねばならなかった。

 とは言え、それでも最初から糸のこ盤で丸く切り出すより早くて正確だった。この方法で製作する条件は昔から揃っていたのに何で気が付かなかったのか不思議だがまあ、人生、不思議な事などたんとあるのだ。さて、車輪は出来たが作業は停滞で既に晦日である。予定表には通院日しか入れない主義の小生なのだったが頼まれて昨日も今日もモルタル打ちになった。「盆も正月もない」のが人生、黄昏期に突入した孤爺の現実なのである。だからこそ我が苫屋は今年もお化け屋敷のままだなあ・・・。大車輪で年末大掃除にご活躍、なんて時期はもう無い!。


奥の院のネザサ刈り

2024-12-29 | 今日は真面目に

 この日も奥の院の刈り払いである。前回、気化器の取り付けが緩んで中止止む無きだったので今回は緩んだ取り付けを締め付けてから開始だ。ところが六角かプラスドライバーで締め付け出来ると思っていたのに専用工具が必要だった。恐らくフランス式の何とかと言う頭なのだろう。拠点小屋まで上がり工具を探す気にもなれず「短時間だから」とドライバーで締めて使った。

 朝の最低気温は1.6℃、作業開始は遅めの10時頃だったがこの時点でも7℃であった。肩には湿布と肌着には懐炉を貼り付け、膝には発熱サポーターを装着しての作業になった。刈り払いも予備のガソリンは携行せず、満タンのガソリンが尽きれば帰宅する事にしての作業である。斜面はネザサが密集して高刈りなどとんでもない、地際からの「コンチクショウ刈り」になる。この作業範囲に威之志士様のお休み処が二カ所あった。やはり辺縁部では安心して跋扈休息するものと観える。満タンでは作業終わらず、もう一回通わなければならなくなったが年内は無理だから年明け作業になる。水源地の砂礫掘削も喫緊の課題だが冷える現場で肩を冷やしたくないし・・・。

 


ジスクグラインダーの再生

2024-12-28 | 今日は真面目に

 拠点道具小屋には古くてコードのゴム被覆が本体から逸脱しコード自体が露出している1台と安全カバーの無い1台があるのだが、どちらも危険だから棚で埃まみれだった。これを再生しようと自宅まで持ち帰った。安全カバーの無い1台はネットで探せば見つかるだろうとタカをくくっていたのだが取り付け部の直径を表示している商品は皆無で「対象機種」で選ぶ仕掛けだった。しかしカバーの欲しい機種は有名メーカでも無くメーカ名と機種名で検索してもヒットは無くて取り付け径の不明なカバーなど購入できない。

 さらに古いもう一台は本体の後ろカバーを外したらゴム被覆部の逸脱はカバー内でゴム被覆の逸脱を止める締め付けリングが外れていたことが判り難なく修理できたのだ。しかし、カバーを閉じる段階でアース端子へのリード線が切れていたのが判明した。自宅に圧着端子があるはずだと探したが見つからず急遽ホームセンターまで購入しにいった。この時リード線が切れた端子を持って行けばサイズを間違えずに済んだのに目見当で購入したのでサイズが小さくてビスが入らない。適正端子を購入に再度出かける気にもならずリーマーと丸ヤスリで穴を広げて止めたのである。

 「さあ、試運転!」とプラグをコンセントに入れスイッチを入れたとたん、回転と共に内部で火花が散った。慌ててOffにしたけれどまずは「感電しなくてよかったあ!」である。冷静になって振り返ると「火花と音はしたが家のブレーカーは落ちなかったしジスクグラインダーも回転していた」のだから「ショートなのかしばらく使わなかったから虫の死骸でも整流子にあったのか⁉」どうかとんと分からん。以前、拠点で使用していた折りに回転中は整流子と密着しているカーボン電極の間で火花は出ていたから「その類い」と思いつつも再び電源を入れる事はせず廃棄に決めた。

 廃棄するにしても使える部品は使いたい。そこで安全カバーを外したのだが、この件は以前にも試みた事があって「外す安全カバーの取り付け径は42Φ、取り付けたい機種の取り付け部の径は46Φで合わない。その差は4mmだがカバー部の内側を削ればなんとかなりそうで、ネジ穴も確保できると判ったから削る事に決めた。削り方も油性ペンを塗り擦り合わせて当たりの出た部分だけを削る、と言う根気のいる作業を室内では出来なくてまだ陽の当たらない縁台作業で行ったのだ。まあ、苦労の甲斐あって何とか取り付けるまでに至った。しかし試運転したくても肝心の砥石部が無い。ホームセンターの開店時間は過ぎていたので1枚購入して試運転は終わり。

 これでジスクグラインダー1台を復活させ確保できた。暮れに行う室内野球練習場の床の整備にコンクリートカッターと鉄筋の頭を削る作業に出来れば二台の二台のジスクグラインダーが必要だった。取替え作業に慣れていれば「とっかえひっかえ」出来るけれど作業に不慣れだと装着自体が危なっかしいから現在の現役中とあわせ本体二台あれば造作もなく進められるはずだ。こんなしょうもない作業をボソボソとやっている日常とは⁉、まあ、恥ずかしながらこんな日常なのであります!。