トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヘキサ・スフェリコンの製作デザイン

2024-11-05 | 何よりの楽しみ

 一月末に「森の市」が予定されていて出品はコロナの影響で今年と昨年は出品しなかった。そのため作りためた木の玩具が邪魔になり昔のよしみで施設に引き取ってもらったのだが、今になると市に出品する品物が無い。11月、12月はそれでも縁台加工が出来るのだが1月に入ると寒くて屋外工作は遠慮したい。そんな事から見本に残して置いた玩具の点検をしている時にビビビッと何時ものお告げがあったのである。

 幾何回転体は作り易いオロイド、スフェリコン、ヘキサ・スフェリコンと3種制作してきたが今回のビビビッはヘキサ・スフェリコンだった。今まで木材で製作していたのを簡便に塩ビ管で作れば早い、と思ったのである。

 とりあえず試作見本として作ってみる事にして塩ビの継手と中隔壁になるアクリル板を購入して試作してみた。管径で正六角形の寸法が決定するのだが計算できないから図面に現物の切断幅を合す事になる。材料の管と隔壁の素材が異なり、安い塩ビ用の接着剤が使えない。瞬間接着剤も瞬間では接着できなく固まるまで我慢辛坊が必要だった。固着してから転がしてみたのだが思ったよりうまく転がった。材の継手もワンサイズ太いのだと肉厚でこちらの方が丈夫だし接着面が広くなるから安心かも知れない。ネジ止めも可能な幅がある。しかし価格は倍近いからコストは上がる。

 さて、既に実物見本は無く画像も失せたので「半円形4枚接合型」が一番最初に試作したのだがパーツが多いのと正確に組み立て固定するのが面倒で円柱を縦半分に割ったのをずらして接着したのが二作目である。これは市販の円柱を外径で決まる高さを出して半割にすれば接合部も広く丈夫で重さもあるから転がる事は転がるのだが重心の偏移が大きいので慣性の作用も大きくなり平面で転がすと長続きしないし見た目も「野暮ったい」のでもう少しセンスを上げたデザインにした。

 三作目が木工旋盤で中刳りして円筒形に仕立てこの外寸から長さが決まるから切断・半割して接着した。デザイン的にも好きだったのだが旋盤で中刳りするのが結構、危険な作業で時折は材料を吹っ飛ばしたりするからそうそう数はこなせない。どのタイプにしても運動エネルギーの損失が大きく長く転がり難いので緩斜面で重力の助けを借りて遊ぶのがベストか…。 

 一方、片持ち状態では強度に難があり、また子ども等が遊ぶ事になると角が出ていたり指を挟むかもな、などの可能性が捨てきれないから隔壁を入れてリスクを解消する事にした。これで隔壁採用となり半円四枚使用時の中子や隔壁を伴った初期型に戻った感覚である。

 四作目が今回、ビビビッときた塩ビ管を使う制作方法である。作ってみれば製作時間も少ないし出来上がりも均一性がある。数を作るにはこれが楽だけれど、いかにせん木材ではないのが気になるのであった。ここにきて一番最初の試作過程を思い出した。「骨格だけだと接合部が小さく弱い」ので接合部にダボを入れて接着したのだが面倒だし強度も向上しなかった。そこで菱形の中子を入れたのだが、これも接合と正確に菱形を作るのが面倒で量産型にはならなかった。

 結局は写真左と右のタイプが量産型だろう。個人的には真ん中のタイプが好きで隔壁の樹脂板をカラーにすれば見た目にも可愛くなるし隔壁が正六角形なので半割した片側を60度ずらして合わせたのも一目瞭然、明快である。正式名称はヘキサ・スフェリコンと言うのだそうだが「なんのこっちゃい」であって小生は「ガタコン」で通した。他は「コロリン」と「コロコロ」と転がり方の特徴で名前を付けたのだ。

     


今日の素労風努「北秋田なっつとナチュラルチーズ、糀の合体」

2024-11-02 | 何よりの楽しみ

 常備菜の薄幸惣菜が切れてしまったのだがキムチを主材とした同じレシピにするかどうかで食べきるまでにつらつら妄想した結果、「もったいないけど…」なっつと合体させてみる事にした。テレビの画面に「合体!」と大きく出るシリーズ、合体だから尻sでもあるだろうが主役の突然死は他人ごとではない。今際の際は原因からして極めて短時間だっただろうと想像するが当人にとっては長い時間と感じたかもしれない。とは言いつつも長患いの無かった身じまいの結果は大方の高齢者にとってはポックリ様を信仰する、しないに関わらず願う事でもあろう。

 さてそれはともかく「もったいない」と思いつつ三味合体させたのはこの期でしか賞味出来ないと思った結果だ。ナッツはご飯のお伴として☆☆☆なのであるが材料を揃えるのに難があるし既にご飯にサラダにと使い回しをして体験もしたのでこの際、のこったなっつを合わせる気になったのだった。特濃特密ヨーグルトはスキムミルクを合わせ24時間培養したヨーグルトなので既に塩分の無いナチュラルチーズに近い。糀も水分最小にして保温して戻してあるからただ合体させるだけで済んだ。

 食べて見れば惣菜と言うより甘くないペーストスイーツを口に入れた感覚だ。咀嚼をしてみれば素材の漬物の粒々が感じられて、これはこれで新鮮だった。まあ、敢て難を言えばキムチやザーサイが主材の物よりインパクトと言うか物足りなさがある。キムチ主体のこれを食べ続けた結果もあるだろうが「穏やか、主張が少ない」美味しさだ。まあ、こんな老後が日々是好日なんだろうなあ。こんな物を作り続け食べる事の出来ている日々は、食が口まで届かない多くの子どもたちも居る事を思うと決して貧しくもなく不幸でも無い孤爺の日々なのであろう。自前自作であるにせよ世界唯一の薄幸惣菜なのだ。


今日の素労風努「特濃厚濃密ヨーグルト」

2024-10-25 | 何よりの楽しみ

 牛乳を毎日コップ一杯は至難であって、涼しくなればチャイ風にして飲用するけれど少々面倒くさいのだ。そこで乳製品は発酵させてヨーグルトにしたうえ、キムチや糀と混ぜたお惣菜風にし毎食食べるけれどヨーグルトの水分を抜くのもいささか面倒に感じる。そこで最初から「ホエーの生じない濃厚で濃密なヨーグルトを作るにはどうすればよいのか」なんて課題がまだら痴呆現在進行形の中でたまたま回路が繋がって「ビビビッ!」と来たのである。その発端は「ギリシャヨーグルト」で、小生は実物は知らないがなにか固さが勝ると言う様な話を思い出したのだ。

 店頭にギリシャヨーグルトは並んでいるかも知れないものの「さらに勝る一品」は先祖伝来雅な越後の水飲み百姓の出自と沽券に掛けても達成しなければご先祖様に恥ずかしい。本来、水飲み百姓であっても「百姓」と言われた誇りは保たねばならん。聞くところによると「百姓」は差別用語で放送禁止用語だそう職業蔑視を糊塗する本末転倒である。百姓をやってみればわかるけれど単細胞では成り立たない奥深さがあるからだ。その上、身をもって事に当たらねば出来ない仕事でもあって小生は「百姓」に燦然と輝く後光を見るのである。そもそも一次産業は国家国民の命の綱、生命線である

 さて、またもや馬鹿さ加減を晒してしまったが孤爺の思考は乳酸菌様の意向に沿ったものとなって大成功となったのである。まずはスキムミルク一袋を温めたミルク1ℓに十分に撹拌し溶かし込み、種菌も混合させてヨーグルトメーカーで24時間保温発酵させた。通常は8時間程度なので3倍の時間を掛けたことになる。その結果、ホエーは大匙1杯程度しか出て来ず、容器を横倒ししても流れ落ちない固さになっていた。例えれば「絹ごし豆腐」程度の固さなので容器を反転すればそのままの形で出て来るだろう。食味は長い発酵時間なので酸味が強くなっているが弱い甘味も感じられる。これにジャムや蜂蜜を掛ければスイーツになる出来栄えだった。冷蔵庫にあったのは梅とリンゴのジャムだけだったのでひと匙添えて試食した。

 そして半分は一晩更に水抜きしてみた。いつも通り、仕掛けに盛ったのだが何時もとは異なり半量しか盛れなくて「まあ。試しだから…」と一晩おいてみた。やはり嵩の目減りは無くホエーも大匙一杯程度溜まっているだけである。小匙で掬い口に入れてみるとほぼ「ヨーグルトチーズ」であった。庫内のヨーグルトチーズと食べ比べしてみると食味はほとんど変わらない。これを更に加熱し「蘇」になるまで調理してみようかどうしょうかとまたまた迷いが生じて来る。加熱すれば乳酸菌は死滅するし蘇にする意味があるのかどうか人生、煩悩とは切り離せないものである。


今日の薄幸食「北秋田なっつ」もどき膳

2024-10-19 | 何よりの楽しみ

 薄幸食にしてはご馳走すぎる嫌いがあるけれど低年金高齢の孤爺としては好き嫌いは言えない立場で、寂しい懐と頭頂部では贅沢も出来ない。その一方でこう言う献立を食したくても銭金積んで食べられる訳も無し、すべてはわが身阿修羅さまか千手観音様のようにその身を駆使て達成しなければ口に入らないのである。

 であるからして「北秋田のなっつ」もどきを夜鍋して刻み漬け込んで、ようやく試食の日となった。ここは郷里南魚沼の新米で食したのであるが、これも郷里の米であるから贅沢の内には入らないだろう。てなもんや三度笠の結果、献立は南魚沼のコシヒカリ新米ご飯、ナスの味噌汁、お惣菜は金時草のお浸しになっつをまぶしたサラダ風、フルーツとして柿である。

 まずは炊き立てのご飯をひと口食べて見る。これだけでもお茶碗一杯はいけるけれど「なっつもどき」と合わせて二口目にようやく試食となった。なっつもどきを漬け込んで上がってきた液は捨て、食材だけにしたからほぐせば容易にご飯と混じってくれるのだった。このまま混ぜ込んでお握りも「旨いはず!」と思いつつ、それはまたの御愉しみだ。結局はそれだけで一杯を食べ終えてしまい次は金時草となっつのサラダ風である。

 当地では金時草は店頭に並ばないから庭に多年草扱いで生えているけれど、元はと言えば春の開花に「アサギマダラが吸蜜に来る」記事を見てから植え付けしたのだが、大元は畑を借りていた頃にも栽培していたから既に30年も前の話だ。春の開花は南国ではない為か冬季には地上部が枯れ、春に萌えだしても蕾はつかず、目論見はオジャンだったし小生はおじんになったし普段の食事はオジヤかおかゆのかつかつの日々と相成ったのである。本来「なっつ」には漬物の旨さが凝縮されているからこれを調味材として混ぜればそれだけで旨い一品が出来る。この味は「美味しい」のではなく「旨い!」のであった。献立の反省点と言えば「蛋白質の不足」と言えるけれど一食や二食くらい蛋白質が少なくてもそもそもの人体髪膚の稼働には影響はしない。生命体細胞は融通が利くのだし精米体細胞は美味しいのである。

 残りのナスの味噌汁とフルーツは単なる付け足しになってしまい、無くても満足な夕食になっただろう。次なる混ぜご飯でお握りの試食には生姜漬けを刻んで足して喰ってみよう。寒い日のお握りに最適になるはずだ。

    


今日の素労風努「北秋田のなっつ」もどき、なんちゃって・・・

2024-10-14 | 何よりの楽しみ

 夕食を済ませテレビをつけたら「小雪と発酵おばあちゃん」が映っている。「そうか、録画予約していたんだっけ…」とそのまま視聴する。視聴しながら「美味しそう、食べて見なくては!」と材料を書き出してみたものの入手不可能な材料もある。そこは雑駁な孤爺であるからして「ともかく10種類混合だ!」と思いつくままに書き出したのだが翌日まで待てない。そのままスーパーへ直行して材料を用意する。山ゴボウの漬物とナメコの缶詰は無かったので結局は以下の様な材料になった。食用菊は冷凍した物が残っていたからラッキーである。これが欠けたら北国の献立にはならない。ともかく漬物中心に10種類を混ぜ合わせる事が肝要と台所に立った。

 夏の猛暑と度々のゲリラ豪雨でフイールドの手入れが遅れに遅れ、この日も泥水池内のチゴザサの群落を掻き上げて来たので「昼寝30分」を許したのだがアラームを止めてからまた寝入ってしまい寝すぎてしまった。これで普通に就寝すると深夜放送のリスナーになってしまうから夜鍋の惣菜作りはGOODなのである。揃えた材料は写真の物でバッド内は大根の味噌漬け、ラッキョウの溜まり漬け、キュウリの醤油漬け、エノキの瓶詰である。左横二点はしその実入りの昆布の佃煮と食用菊で上段左から高菜漬け、ザーサイ、梅干しのしその葉、ナス漬けの10点になる。これを刻んで混ぜ合わせただけなのであるが大匙一杯をつまみ食いしてみたらこれが馬鹿旨い、「溜息のでるよーな・・・」なのである。まあ、夜な夜なよからぬ妄想の果て寝落ちする人格品性じゃもの手間暇かけ工夫して喰いつなぐ伝統食品しか「旨い・美味しい・食べたい」と思わないのも致し方なし。何せ南魚沼の雅な米作水飲み百姓が出自じゃものグルメなど縁がない。

 さてすぐにでもご飯のお伴、にしたいところだったが夕食は既に済んでしまい、泣く泣く容器に詰めて重しをし、冷蔵庫で数日間馴染ませながら発酵を進めるのだ。糀とヨーグルトチーズを混入した一品も作っておこうと思いはしたものの、冷蔵庫内にキムチとザワークラフトにヨーグルトチーズと糀を混ぜた一品もあるから両者を混ぜて試食すれば良いだろう、と先送りする。こんな一品に納豆を混ぜたら最強の発酵惣菜になるだろうなあ。とは言え、こんな混合物を喜んで食べる孤爺とは「人間ではない化け物」みたいに思われているやも知れん。まあ、人生なんて薄幸の試練の連続なのであるから食材に発酵食を多用して何が悪い!。免疫が強くなるだけスイーツやご馳走なんかよりなんぼかマシだ。

 しその実が入れば香りと食感が増すのだが生憎、市販品が無かった。フイールドの畑に会友が作った紫蘇が放置されていて「実を取っていいよ!」と言われていたのを思い出したから明日採集しよう。既に開花後、日にちが経っているから時期を失しているかも知れないが、とりあえずは行ってみて使える様ならアク抜きの水浸け1日、塩漬け2日で混入できるはずだ。それから数日は馴染ませの時間だから、旨いものを食べようとすると時間が必要で、我慢辛坊はそれを上回るので待てない性格の孤爺にはつらい日々になる。人生、哀しみや辛さはいつでも横に背中にあるのだが小生には頭頂部にもおあしますのだった。


猛暑の中にも幸いあり⁉

2024-09-24 | 何よりの楽しみ

 「何でこんなに暑くなる!」は理解出来ないのだがマイアミの球場の熱さは理解できているから耄碌も一休み、であったものの彼の大記録達成を期待するより「怪我はしないでくれ!」の日々だった。それはともかく殺人的猛暑下ではひっそりと自宅謹慎蟄居閉門しか孤爺には無いのであって、そうなるとなんとか身の処し方を考えねばならない。そこで浮かんだのが「里山保全活動の集大成」とも言うべき自著の再構成と加筆であった。この引きこもりはエアコンの有る食卓での作業だったのだが以外に快適であったのだ。それでも浮気性の孤爺としては浮気心も忘れなかった「もったいない」精神は耄碌したとはいえ健全なのである。しかしここで大いなる疑問に突き当たる。「健全なのか執着なのか⁉」と言うロミオ様人生の大問題である。まあ、浮気性が本能に基づく三大欲求の中の現象なら減少するはずも無し。

 さて、そんなところで浮気性の求めるままに手を出したのだ。まずは冷凍コーンを加熱してから常温になるまで待って納豆と混ぜ合わせた。これをヨーグルトメーカーに入れ60℃24時間保温したのである。途中に二回ほど撹拌して試食してみたのだが試食の度に外皮が軟らかくなっている。子ども等が幼い頃、コーンを食べさせると外皮はそのまま排出されていたのを思い出した。まあ、それはともかくとして実食してみると大豆の納豆ほどの風味はこなかったが納豆の臭いは強くなっている様に思える。西の地域の人たちならコーン納豆より大豆納豆を選ぶだろうか、それとも双方アウトなのかなあ。

 コーンの納豆を作る前にヒマワリの種で作ってみたかったのだが何時も置いてあった店舗にはこの頃は見当たらない。暑さが一段落したら食材専門店でヒヨコ豆など世界の種実、幾つか購入して納豆バラエティーを楽しむ食欲の秋にするのだ。貧乏人は納豆を喰えである。アフリカではバオバブの種子で納豆を作るから納豆は世界の食べ物です。故に蘇鉄の実の納豆,トチノミの納豆なんかどうかなあ・・・。エグすぎるかあ。


酸っぱすぎる完熟梅ジャムに紅玉ジャムを混ぜた

2024-09-14 | 何よりの楽しみ

 ジャムなどは「手作り料理」の範疇には入らないだろうと思いつつまあ、どうでも良いのである。春に1ℓほど作った完熟梅のジャムは酸味が強すぎ「美味しい感」が無い。たまにパンを食したいけれど「梅ジャムではなあ…」と満漢全席やフランス料理のフルコースが日常食の孤爺としてはついつい仏頂面になるのであった。そこで庭で吸汁されるがまま落下するがままになった紅玉を全て回収してジャムにした。まあ、どう転んでも工夫してもジャムはシャブにはならない物質であるから逮捕される可能性は皆無だ。

 まずは比較的傷みの少ないのは生食用にととりわけ、残りを水没させ芯に入り込んでいる蟻を追い出した。包丁で切り分けている最中に腕に上って来る蟻はホントうっとおしいのである。浮いた蟻は水道水で流し終えてから調理開始だ。今回の試みは圧力鍋で加熱する事だ。こうすれば煮崩れが早いだろう。圧力鍋に呼び水と味醂を半カップ程加えて煮てみた。蓋を開けたら形は残っておらず、そのまま砂糖を加え煮詰める。適当なところで保存瓶にある梅ジャムを全て投入し混ぜ合わせ、一旦加熱して終了した。フイールドから帰宅する途中で食パンを購入して来たので早速試食する。梅ジャムより食べやすくなったのは勿論ではあるけれど、どうしても梅の味が強い。パンに塗るよりパイに入れた方が美味しいかも。カビが生えないうちに食べ終えたいのでヨーグルトにも入れて食べよう。

 


**深川どぶ板長屋井戸端嬶野次馬減らず口

2024-09-07 | 何よりの楽しみ

        物価高何の手も無き脳衰症         梅干し婆

        コメ不足薬にならない無能役        赤ひげ先生下働き

        五割高少し割高官鈍感            御用聞き丁稚

        下々に役に立たないべー政策        あかん米ー屋嬶

        メモ頼り一口読んで役終わり        鋳掛屋姑

        貧乏人黄変米を喰えば良い          隼人        

        トップ断少し割高でチョンチョン      越前守下女

        台風来ればどぶ板溢れ銭あぶれ       日傭取

        瑞穂の国に見ず呆のお人脳衰症やら無能役 ハアコリャコリャ    越後獅子

        白を黒にし黒を白にすめしいの王様居てござる ハアコリャコリャ 越後瞽女

        バスに乗らなきゃ鞭打ち追われ蛇が怖いで巻かれましょ ハアコリャコリャ  カエルの子

        天地神明誓って一途独裁権勢迷い無し ハアコリャコリャ  鈍気呆人           

        祭りごとゆえ神命なれば帰命頂礼ドンヒャララ ハアコリャコリャ 氏子総代

        政ゆえ君命なれば帰命奇天烈ドンシャアシャア ハアコリャコリャ 鍋奉行

        勘気の沙汰には平身低頭唯我独尊独り勝ち ハアコリャコリャ  暴れん坊勝群

        孤群奮闘多勢に無勢独裁権力いま盛り ハアコリャコリャ    瓦版元締め

 

        

        


今日の薄幸食「セネガル風納豆献立」

2024-09-05 | 何よりの楽しみ

 熱中症警戒アラート下、わが身を守るため蟄居謹慎で漸く雨模様となり「嬉しや嬉しや」と思いきや、今度は「雨降りお憑きさん」となって閉口蟄居の哀しい囚われ人となったのでありました。それでも生きるためには活きる日々が大切なのであり図書館から借りだして読んだ中に高野秀行著「幻のアフリカ納豆を追え!」があったのだが、納豆の意外な食べ方に目からうろこ口から涎となったのだった。そうなると我が精神状態に「待った!」は無くなって「思いついたが食べ時!」とばかり記述を参考にキッチンに立ってみた。

 勿論、材料は記載に準じたけれどトマトソースが無いので生のトマトと仕上げにケチャップを使って調理してみた。鶏肉も生が無く冷凍の照り焼きを用いる。記載に無かったのはリンゴなのだが、これは収穫した虫食い腐れリンゴを活かすために加えたのであり孤爺だってSDGsなんて言わない昔から食べ物を粗末にはしていない。「三秒ルール」なんて非科学的なルールに従う訳も無く、自らの腸内細菌様たちを信じ拾って口に入れるし日付が古くても口に入れるのである。

 使った納豆は二パック、レシピが載っていないので量は分からず、煮る事数時間だけが頼りだった。深鍋に入れて煮たてたけれどアルミの洗面器があればそれを使いたかったのだが生憎、我が家には無いので弱火でコトコト煮たてて1時間、汁も煮詰まって来たので火を止めた。具材は形をなしていないほどに崩れている。現地では鶏肉は多用していると考えたのだけれど100gで済ました。いわゆるサシスセソは使わず、照り焼きに付着しているソースとケチャップだけが調味料の出どころだけれどほとんど無視できる。

 煮詰めながらスープを味見し続けていたのだが、これがなんと「旨い」のである。前述の本の中に度々「納豆は調味料、旨味の元」と言う表現が出てきたけれど「なるほど!」と思わずにはおれなかった。煮込んだからスープと言うかシチュウと言うべきかお雑炊みたいなものになったもののサシスセソが入らなくても十分に満足できる味だ。ご飯もアフリカ風に納豆を入れて炊いた。食べて見れば飯粒も納豆風味で、これは関西など西の地方出身者には耐えがたい一品かなあ。その上にだが、夕食と朝食で全て食べ終え隣り沢の復旧に汗を流したのだが、この汗が納豆臭いのだ。納豆3パックを食べた勘定だからOh!モーレツ、孤爺で居なければならんかったわい・・・。

 閑話休題、台風10号のもたらした700mmを越える雨量で取水地の沢は埋め尽くされるほどの被害になった。この復旧は体力・持久力勝負だからこんな煮込み料理がベストなのかもしれない。次は鶏肉でなくウナギを入れてみよう。フイールドに「トンボとカエルの楽園を創る」と言う夢は儚く破り捨てる訳にはいかないのだ。


今日のえっ!品「半殺しの飯バーグ」

2024-08-31 | 何よりの楽しみ

 30日未明、台風10号の影響で既に24時間降雨量は300mmになり更に24時間で300mmの予報が出ている。猛暑で蟄居半月、乗り越えたと安堵する間もなく雨続きで更に閉口蟄居である。こうなると楽しみは口に入れる物に集約されるが雨降りお憑きさん状態では買い物にも行く元気も出ずのらくらぐずぐず病が発症しかねない。これでは孤爺が半殺し・生殺し状態であって、これでビビビッと来たのが「半殺し飯バーグ」だったのだ。

 まあ、有るもので作るしかないのでとりあえず「和風」として準備する。ご飯は1カップ分を炊き、魚は「利尻産真ホッケ昆布醤油干し」を使い、キャベツもコリアンダーも無いので食用菊にザーサイを合わせとろけるチーズ、ご飯に塗るのは砂糖酢味噌である。まずは炊き上がりを半殺しにしてステンレスの皿に詰め砂糖酢味噌を塗ってから焼き固める。つまり焼きおにぎりの風味を選んだのだ。二枚焼きの一枚目にはザーサイと食用菊の和え物を広げ、もう一方は背骨を除いたホッケにチーズを掛けて焼く。当然、半殺しの皿飯には砂糖酢味噌は塗ってある。双方、出来上がって嬉し嬉しやの初合体で初賞味である。「思い出すなあ…筆おろし・・・」なんて事は全く無いのだが脚色も時には必要なのである。これは高齢化痴呆防止行動の一環であって世間では回想療法と言うのだとか・・・。

 まあ、それはともかくとしてかぶりついて「美味しい!」のではなく「旨い!」のであった。欲を言えば食用菊とザーサイの和え物を多くしたかった。更に言えば「半殺しが生半可」で砂糖酢味噌を塗り焼くと結合が緩くなる。そんな事で食べる前にラップで包み押し固めねばならなかったのである。更に更に言えばステンレスの型皿に詰めて焼いた結果、下側が焦げず風味は半減してしまったのだ。とは言えラップで押し固めてから食したのだが付け合わせにブロッコリーにケチャップ、椀は味噌汁でなくコーンスープと言う変な取り合わせとなった。

 次回の要点は「しっかり半殺しの程度を高め皿は使わずしっかり両面砂糖酢味噌塗りで焼く」で決まりだ。チューブ入りの生姜があれば生姜味噌で仕立てたのだが、こっちの方が断然「旨い」のは間違いないだろう。半殺しで作るキリタンポや韓国の国民的人気料理、トッポギだったか名前が出て来ないのは短期記憶の劣化だけでなく耄碌にもよるのであるが「半殺しの美味しさ」は癖になる。こういう性向を分析すれば孤爺は「Sタイプ」と言う事になるだろう。性別はMで性向はSとは統一性が無いけれど調理でも作ってみなけけりゃ分からんしまあ、人生ケセラセラなんであろう。とにもかくにも若き日のみぎりから頭頂部の毛はせらせらだったのだから統一性はとれていたのだと今になって気が付いたのだが毛が付いたことは無く怪我は結構してしまったフイールドである。クワバラクワバラ・・・。

 

 


今日の薄幸食「オニオンスープのグラタン風」

2024-08-23 | 何よりの楽しみ

 パリの一般食堂で古くから底辺労働者に提供していたと言う「腹持ちが良く温まる廉価のオニオンスープ」をとある番組で見て記憶していたのだが、この猛暑下蟄居続きでは活動度が低下して堪らん。なんとか室内で出来る事と言えばソーイングか台所に立ってのおさんどん、つまりは「おっさん丼」の主夫業しか思い出せないのであった。しかしソーイングはリフォームも含め5月6月で20着以上拵えてみたものの、着用してもらったのは半数未満で、世代感覚の差に歴然とぶち当たり傷心のまま熟暑の夏を迎えたが今度は暑すぎて身の置き所の無い閉門蟄居の身になってしもうたのだ。そう言えば下総、いいえ上総でも無い房総の先っぽに真夏日なんて「無い」街があるとの事だったが移住を考える立場にはない姥捨て山の棄人だ。とは言え、生まれも育ちも由緒正しい南魚沼の雅な米作農家が出自の貴人だったはずが今では奇人変人の類いになって行く行くは鬼神だろうか⁉。

 で結局、今夏は窓を開放することなく初めてエアコンを使う羽目に至ったけれど閉塞感がある。しばらくは映画を見る事で済ませたものの、いつまでも続く訳も無し。木工工作も密閉した室内では粉塵で不健康だし、結局はキッチンに立って暇つぶしをするしかないのであった。その目標「オニオンスープ」は暑い時期の一品とは思ってはいないけれど「夏のエネルギー補給」に適う一品とも思えたので意を決してキッチンに立ったのである。まあ、どうしてもそうならない物もあるのだが思い起こすまでも無く童謡にあったなあ…赤い玉小玉 なぜなぜ赤い 赤いまま飛んだ・・・。

 さてさて、それはさておき買い物に行きたい様な気温ではないのでありあわせの材料で用意した。レシピはネットで如何様にでも探せるけれど、今回は通常通りの「いい加減レシピ」である。柱は「こんなもんか⁉」と材料を揃えたけれど作る途上で足し算引き算は当たり前、今回も写真には入らなかった味噌と黒コショウと南高梅蜂蜜漬けを隠し味に入れた。オニオンスープの勘所はカレーの玉ねぎと同じように焦げるくらいに炒めるのが美味しさの要と信じていても8割程度の炒めなので不十分だけれど我慢できない性分が出てしまった。今回の量は「一皿で二食美味しい」とばかり、夕食と朝食用にとのつもりだったけれど結局は完食してしまい、明朝は主夫をやらざるを得なくなった。

     

 材料をグラタン皿に載せて200℃12分で完成。味噌の味と南高梅蜂蜜漬けが猛暑向きで黒コショウはあまり効いていなかった。オニオンスープは廉価であるとともに固いフランスパンや黒パンを食べやすくするスープであったとの事だけれど、やはり食パンでは軟らかくて軟食調である。やはりカリカリパンの方が美味しいと感じるだろう。お腹いっぱいになる前に次の腹案が溜まっている。この猛暑下ではフイールドに行ける訳も無し。で、孤爺はキッチンに立つのだが勿論、きちんとはやらないのであった!。


今日のえっ!品「蔓っ手繰りを実食」

2024-08-20 | 何よりの楽しみ

 「つるったぐり」は漢字で表せば「蔓手繰り」で収穫を終えた蔓物作物を片付ける事でもあるのだが、その時に集果される未熟果の事も言う。孤爺の少年期、このつるったぐりの不用果は家畜の餌として利用したけれど我が庭で採果されたつるったぐりも捨てるには忍びない。生食ではキュウリよりましだけれど「瓜」と思うと美味しくはない。そこで即席漬けで消費する事にした。

 まずはサイコロに切り酢醤油と唐辛子で漬けてみる。一緒に付けたのは「キュウリとナスのキムチ糀漬け」だ。江上トミ先生だったか「糠漬けとキムチは両横綱です」と著書にあったのを忘れてはいないが糠漬けは管理が面倒でとうの昔に放棄し、今は安い早い旨い、市販のキムチが代表格になった。しかし辛みが小生には難敵で、少しでも緩和するため糀とヨーグルトチーズを混ぜて食べやすくしている。その素材をナスとキュウリの薄切りに混ぜ合わしたのだ。混ぜ合わせて直ぐ実食できるから言わばまあ、サラダ感覚なのであるけれど瓜の酢醤油漬けは一晩寝かせた。

 食べて見れば思いのほか瓜の味がして生食より味わいが強くなったように思えるけれど後味に唐辛子の刺激が残る。これも漬物と言うよりサラダ感覚の一品になっていて、両方ともアフアフと口に放り込めるのであった。夏場の、特に今年の猛暑の夏では食欲が落ちそうになるけれど廃棄物当然のつるったぐりをサラダ感覚で美味しく食べれるのは有難い。食品廃棄率を低下させる云々ではなく食べられるのはとことん利用するのは何処でも伝統文化であったはずなのだが孤爺の世代でそれも終わるのだろうね。それで思い出したのは子供時代、13人家族だったのにゴミは殆ど溜まらないのであった。台所の残渣物は家畜の飼葉槽に、他の生活ごみゴミと言っても玄関土間にある炭俵に投げ込んでいただけで毎週片付けねばならなかったほどの量は出なかったように記憶するのだが、活かす生活と消費する生活の相違なのだろうか・・・。

     


エアーリフトが停止してしまった

2024-08-19 | 何よりの楽しみ

 原因はエアーポンプの不具合なのは数日前から異音がしていたし更に異音が大きくなっていたから誰にでもわかる状態だ。でもでも出かける時に水流が停止しているのを発見したので「酸素不足で酸欠死・・・」の想いもよぎったのだが猛暑続きの曇天日で尚且つ最高気温33℃の予報ではフイールドへの水見回りを断念する訳にもいかずフイールドに出かけたのだった。案の定、一週間ぶりのフイールドでは林接池の水切れや吐水量の減少があって結局は取水地まで整備作業に行かなければならなかったから結果としては正解だったのである。

 帰宅して昼食後からエアーポンプを取り外し室内でカバーを外してみた。外すまでも無く「異音と空気が排出されない」事からゴム幕の破断だろうと推定していたのだがまさしくその通りで、その上、二カ所のゴム膜ポンプを繋ぐピストンまで折れている。当初は「ゴム幕の交換」だけで済む故障と考えていたのだがピストンとゴム膜ポンプのユニット交換をしなければならない状況であった。そうなると日にちが掛かってしまうし、その間は使わなくなって廃棄する積りのウオータークリーナーで急場をしのげるのだが、ウオータークリーナーを廃してエアーリフト方式にしたのはひとえに「タナゴの仔魚保全」の為なのだった。

 しかし今季の産卵期にメスから産卵管が出ず、同じ群れを飼育している兄のタナゴも産卵管が出ないと言っていた現状では老化で生殖不可になった可能性もあるのでウオータークリーナーでも問題は無かっただろうし繁殖期終わる盛夏では産卵用母貝の熱中症の方が危険だ。水温はこの高温続きで既に危険な温度に達したのでフイールドの避暑池に移す必要があるけれどまだ改良型生簀が未完成だ。ウオータークリーナーの働きによって水が澄めば母貝を回収し易くなるからその間に生簀を完成させる。この暑さで自宅軟禁蟄居中のこの身、室内での作業は喜んで出来るのであるがどうなるやら心もとない。

 さてエアーリフトで酸素供給していた状態では濾過が無いので母貝の食料は足りているだろうとの推測をしたものの、それが正しかったのかどうかは砂泥の中の母貝でなく底に露出した中身のなくなった貝殻を見れば一目瞭然なのだけれどまだ水は濁っていて水底の確認が出来ていない。この夏はべらぼうな高温が続き水温も既に赤信号で、もしかしたら「母貝全滅」の憂き目も予想される。そうなると繁殖させるのが楽しみだったタナゴの飼育は断念するしかないだろうな。もう見た目に鮮やかな金魚にするか・・・。

     


熱夏の夜の床・夜這いの床…

2024-08-12 | 何よりの楽しみ

 孤爺の寝室と言うか居室と言うべきか書斎と言うべきか、まあ、どっちつかずでどっちも兼ねている部屋にだけエアコンが無いのである。別に姥捨て山の孤爺だからと言って虐待されている訳でも無く「費用を惜しまれて」いる訳でも無い孤爺の意思である事を通報される前に明確にしておこう。今年の暑さは尋常ではないのは世界民族皆兄弟承知だけれど、さすがに就寝時の室温32℃を越えたり最低気温が30℃近辺の日々では「暑さ本番の8月はどうなるだろう・・・」との懸念も覆いきれないのだった。現状では寝つきも良く眠れぬ夜の妄想等々心配は無いけれど今以上に気温が上がるとさすがに危ない危惧がある、と梅雨明けの頃にさすがに気になった

 まあ、だから7月末の話になるがそこで「上がれる先の床」とばかり、熱中症警戒アラート出ずっぱりで自宅謹慎蟄居中の小生には時間が有り余っているので、朝の涼しい時間帯を使い「猛暑の夜の床」を設える気になったのである。既にエアコン設置済みの部屋のベッドに避難すれば容易なのは間違いないけれど二階より階下の方が室温が低い。またリビングに寝床を設えワンルームをを堪能する様にすれば電気代は節約できるのも承知だけれど、その一方で手持ちぶたさを解消したいので邪魔になっていたベニア板と角材で速攻してみたのだが、やはりお天道様は誰彼となく万遍に移動し照らしてくれるからその恩恵にあずかり汗噴出の作業になってしまった。

 「日が当たらぬうちに」の思いもむなしく焙られてしまったもののそれはそれ、押し入れの中に押し込んでいた座卓にこの台を合わせ即席の「真夏の夜の床」が出来たのである。薄めのマットレスを敷き寝茣蓙を広げれば立派な太陽皇帝もお休みになれるほどの漆塗りの寝床と早変わりしたのだ。これに温度計と携帯ラジオを用意して準備万端である。階下にしたことで夜間の用足しは至近となってご高齢の足腰弱ってきた孤爺には最適環境を備えた、事になる。天は自ら助ける者を助けてくれるのだ。姥捨て山の孤爺にはそれ以外の方法は無い。

     座卓と合わせる ➡  避暑床の完成

 そんな顛末の一日であったので夕刻から料金値下げの温水プールに新作再生品50年物の水着をもっていってきた。一律500円だと思っていたのに年齢割引きで250円だったのには驚いた。一瞬、釣銭を間違えている、と思ったのだが間違っていたのは耄碌現在進行形中の孤爺だったのである。各種水流仕掛けを堪能しつつ「鍼に巨額を掛ける前にここにきておけばよかった」と反省したのは言うまでもない。さて、据え付けてから半月になるが二階で就寝時に暑い時、夜間に目覚めて気温の低下が少なく汗ばんでいる時はそーと忍んで入り寝る。思いようによっては光源氏の「夜這い」の心持になるけれど相手は深夜放送、光るのはパイロットランプに照らされた頭頂であって早朝に目覚めるのは全く変わらんが、でも快適さは増したか…。まあ、今夏襲熱地獄の折り、祝着至極であるわい。


孤爺暑居して布繕を成す

2024-07-31 | 何よりの楽しみ

 猛暑続きではあるがお膳にナス料理があれば食欲は落ちない孤爺なのである。やはり食べたいのは残り火で焼いた焼きナスだ。オーブンでもコンロでも可能だけれど熾火で焼いたのが一等旨い。まあ、望んでも無理な贅沢な一品であろう。さて、ナスはさておき猛暑日続きではフイールドへは危機管理上、出かける訳にもいかず猛暑が長引けば蟄居謹慎するしかないのだが身の所在も無い。読書もビデオもそうそう続くものでは無しで、運動不足にもなるがストレッチ程度では身が保てない。

 そこで子育て最中に使った水着が有るのを思い出して近くの焼却熱を加熱源にした温水施設に行ってみたのだがウエストが5cmほど大きくなった体型には少々きつかった。そんな事があって「そうだウエストを広げよう!」と朝から作業開始である。お裁縫は6月の頃に子供用の衣服を大量に憑かれたように作ったのだが結果として子供たちには不人気で更なる結果として疲れたのであった。まあ、草臥れ儲けであったわい。

 水着の再生の要は継ぎ足す布地にあるのだが布感が作業ズボンと似ていたので廃用にしたズボン生地を使って4cmほど広げてみたけれどまだ小さ目だった。せっかく完成させた再生品をもう一度切り離し新たな布地でやり直した。これで6cm広げた結果になったのだが夕食後の夜鍋も含めて完成したのだった。敢て補修再生せずとも使えるパンツは水着ではなくともあるのだし、衣料品店で下見をしたところ千円程度で購入できるのも知っていたがデザインが気に食わない。

 作業ズボンからの生地 ➡  完成 ➡  再度の再生

 古風な再生パンツであっても小生のビジュアルには適うのであったからわざわざ1日を使って再生したのである。時間の節約や千円ではお手頃価格であってもこの連続猛暑日の中、どうにかしてウダウダグダグダせずに日々を送るかと言うのは銭金時間に勝る優先事項である。出来上がり品はなかなかの出来栄え、と言っても近くで見れば縫い目の乱雑さが目立つ速攻の仕上げぶりなのだが自らが身に着けて恥じるパンツでも無いのであって店頭に並ぶデザインよりこっちがいいのだ!。お陰様で最高気温37℃直近にまで迫った猛暑日を難なく乗り切れたのである。いやいや籠り切れたのだが、とは言え明日も続くのだし「明日は明日の熱風が吹くケセラセラ」で行くしかないわい。とりあえず夕方5時からワンコインで利用できるからデビューするのだ、そうするのだ。