トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のエッ!品「デーツ入りビスコッテイ」

2024-07-15 | 何よりの楽しみ

 熱中症警戒アラート出ずっぱりでは自宅蟄居は危機回避で梅雨空になれば自宅謹慎で大あくび…。とにもかくにも「孤老を殺すに刃物は要らぬ。雨の三日も降れば良い」のだった。そこから逃れるには食事自給率を上げねばならない。しかしながら3食三度、お粥にお雑炊では生きる希望が薄れる。とは言え理不尽な爆災地の飢えに比べれば天国に等しいのは確かなのである。浮世に居て天国を味わえるのも祝着至極であるが弾着地獄を日々生きなければならない理不尽さには言葉が無い。

 話は変って猛暑日に続き雨天2日目、そろそろあくびばかりの時間が増えて来た。そこで一念発起、久しく失起のままビスコッテイを作る事にしたのだ。余談だが郷里の方言で言えば恥ずかしながら「パスだこって・・・」となる。さてビスコッテイは発酵時間を必要としないし二度焼きが面倒だけれどそれなりの質で出来上がるから手軽なのである。たまたま別のテキストを参考にしたのだが加える水分は卵1個だけで混ぜ合わせてもまとまらない。そこでヨーグルトでまとめてから焼いてみたのだった。

 レシピを掲げてみたところで教本やネット上には多様なレシピが存在しているので敢て表示する程の事も無い様に思えて試食して冷蔵庫に保存する前に1枚撮影して終わった。以前のレシピに比較すれば卵の数が3個から1個になって、バターと乾燥ナツメヤシを100g混ぜ込んだ結果は濃厚な仕上がりとなったのである。市販品のケーキやドーナッツのように油脂と砂糖の塊の様にはならず、噛みしめれば美味しさがにじみ出て来る味わいはただ濃厚で甘いだけの御菓子類とは別格の美味しさがある。まあ、美味しさと言うより旨さと言った方が感覚に近いか・・・。

     

 


病膏肓に至る途中・・・

2024-07-05 | 何よりの楽しみ

 昨日、酷暑日となるのは前日の予報で判っていたから自宅謹慎で熱中症を避けた。我ながら退屈してもう「ハアー」なのであるが先月の執着地獄は今期お初の真夏日さえ頓着せずに午睡もせずにタンクトップ・半ズボンでアイロンがけをしミシンを動かし夜鍋までし、翌日もその日の午後を使い切って完成させたのが「リラックスワンピース」なのである。午前中は背中を焙られつつ泥浚いをしてたのだから変わり身は早いのであった。

 なぜワンピースなのかには前作の長めのサイドボタンノースリーブに端を発している。「このままワンピースになるではないかい!」・・・「ワンピースが作れればロリータファッションドレスも夢ではない!」とまあ、ここに至れば「病膏肓に至った」と言って良いだろうがまだ発展途上酷なので多少の経験値を積み上げる必要がある。何故そうなのかには孤爺には夢がある。ロリータファッションでハローウインの渋谷を闊歩する事である。

 さて今回の作品は「リラックスワンピース」とあって素人の最初の作業には何とかなりそうでもあったのだ。とは言え襟ぐりを綺麗にするにはそれなりの手数が必要だし袖なしタイプなのだがこれはこれで袖付きより綺麗に見せるのが難しい様に感じた。すべてを仕上げてぶら下げてみれば孤爺の初挑戦とは思えない出来上がりで、糸目切りやミシン掛けで酷使した遠視乱視のお目目にはレースとフリルが付いたドレスのように見えて来る。これは神仏、アッラー、シバ神、お稲荷様の啓示であろう。「汝、ロリータドレスを作るべし、着るべし」はい、仰せの通りに。

 ところが合点、豚でも合い豚、一夜明けたら残った布地の使い道が気になって来た。テキスト幅の布地が無いので長めに切ってもらい購入した結果、残布が多い。使い道を考えてもパンツくらいしか切り取れない。そこでブルマーの製図でアンダーパンツに用いる事にして早朝から開始して午後には出来たのだった。正しい布目で型を取れず90度方向違いだけれど使用上の違和感があるのかどうか小生にはとんと分かりかねる。

 まあしかし、人知れずこんなことを行っているから良い様なものだけれど、ご近所様や知人に知られたら救急車か地域包括支援センターのケワワーカーが飛んで来るわいなあ。華は秘すに限る。ところでその他人なのだが昨日、猛暑のさなかにピンポーンする人がいて、出てみれば水道の検針員だった。メーターは駐車している車の下だから動かさねばならない。「この酷暑の中、良くぞ訪ねてくれた!」と車を出す間、待たせるからと冷凍庫のアイスを1本渡した。「好みではないかも知れないけど…」と社交辞令付きだったのだが「大好きです!」と言うではないか。検針させて車を戻し自宅に入って気が付いた。「もしかしておいらの事かも・・・」既に時遅し、マドンナは消えていたのであって確かめる術も無い。これは白日夢か酷暑は脳さえ溶かしてしまうようだが花は何処へ行った⁉。酷暑の中の花。

     

      

 


虚仮三尊じゃ…

2024-07-01 | 何よりの楽しみ

 生花を飾るのに使ういわゆるオアシスと言われる材料が庭に転がっている。転がしている訳では無く「使う」と決めて残して置いたのだが、それをようやく活かせる時が来た。指のけがで泥浚いが出来ず自宅で謹慎蟄居中、退屈さに飽き飽きしてオアシスとお盆の組み合わせを行ったのだ。お盆はいわゆる持ち帰り寿司の桶で二枚貝の越冬用生簀の底に使っていた物を再利用した。そのため横に網を固定するビス穴が開いているけれど、元々水を満水にして使う事は無いのでオアシスの底面に水が行きわたればよろしい。

 さて、盆景の趣味がある訳でも無いのだがオアシスに苔を生やせば生育良好・快適生き生きだろうと妄想してあげくの加工なのだ。一応は3点配置し高さと形も違えて「三尊配置」の格好にしてみたのだが、全くの素人細工の聞きかじりの産物なので目の付け所は良いとしても老眼乱視の小生であるからして結果は疑わしくなるのはご愛嬌の内である。

 そういう中身であるから見てくれも言い分も「虚仮八百」と言って良いだろう。苔が安定して活着していないうちに砂礫を敷いてみた。バランスとしては苔玉が大きすぎる感もあるものの単なる暇つぶし、苔の名前も知らないままフイールドで素人ながら「三種」のつもりで採集して貼り付けてみたのだがさーて正しいのかどうか。まあ、どちらにしても虚仮八百の盆である故、お楽しみは後々の事なのだが寿司桶に多少は水を溜める事は出来ても下部を常時水浸しにする事は健康上拙いので玄関の出入りの際に霧を吹き付ける手間が増えた。オアシスに水分を保持する機能があるので数日間の霧吹きを忘れても生育に差し支えないと思っているけれどさーてどうなるやら不明ではある。まあ、オアシスより自然素材としての乾燥ミズゴケを使った方が望ましいと思いつつ、ここは廃材活用、て事。で、この状態で暑い夏を越えられれば虚仮盆は永久に不滅です。

     


どうにも止まらない!「七分袖のスタンドカラーシャツ」

2024-06-25 | 何よりの楽しみ

 ノースリーブシャツで一旦は終了としたものの、したのは心づもりだけで我が内なる業は鞭を入れて来る。未明に目覚め小用を済ませた折り小雨の音がする。路面が軽く濡れる程度の雨量のように思えたのに何を耄碌したのか「今日はリフォームで行こう!」となってしまった。まあ、世間は「そうだ京都に行こう!」なんて環境破壊張りの上に更のオーバーに溢れているのに姥捨て山の孤爺はささやかに使わなくなったYシャツを140サイズ女児用にリフォームするつつましさである。だって姥捨て山在住、少年金高年齢では遊興飲食娯楽の費用は賄いません。賄える人たちに更なる助成金とはどっかが狂っておるわい、フードバンクや子ども食堂が四苦八苦しているのに何て骨体・・・。

 さて、愚痴は言うまいこぼすまい。こぼすのはヨダレだけに留め、作ろうとしたのはたっぷりとした身頃のハーフスリーブシャツでいかにも夏向きの涼やかさのデザインなのだ。これを大人サイズのYシャツで出来るだろうと未明よりYシャツの分解を初めて朝食後に紙型を切りパーツに合わせてみたのだが生地サイズが不足だった。意外と胴回りがゆったりだったから普通のシャツに変更する。この時点で失敗のお約束が出来ていて、それは襟を外していた事だ。型紙に合わせ型どりしたので再利用するにしても???の段階だ。まあ、正常性バイアスは何時も機能するので「使えるかもしれない、使えるだろう」と鞭を入れてしまったのが後悔の始まり、苦労の再現、四苦八苦の一日になったのである。

 袖を七分袖にしたのは元々のYシャツが盛夏向きの蒸れにくい素材の為で、蚊の被害を少なくするためにも半袖より七分袖が必要だろうと考えての事である。生地の色合いはピンクにも見えるベージュ系なので女児用としても違和感が無いと思うもののボタンの付け位置が異なるから工夫を要するのだった。当初はボタンホールまで作るつもりだったのだがいかにせん手間がかさむ。考えた末にばらしたYシャツの身頃を上下逆さまにし左右入れ替えて型どりすれば解は満足できる。

 型紙を当てる時にボタンの位置を考慮しながら切り取り線を引く事になったが、それ自体はどうて事も無い作業だ。パーツを揃え切り端の処理を行い、後は手順に添って縫い付けるだけで済むはずだった野爺、いいえのにー「慣れた頃が一番危険だ」とのリスク管理の鉄則通りとんでもない縫い合わせをしたのだ。気が付いたのは袖付け作業の段階で、どうやっても縫い合わせる長さが異なっていて続行不可能になった。型紙通りだし「どうしてかぁ⁉」と疑問だったところ前身頃を合わせてみて気が付いた。左右が逆、表裏が逆のあり様では糸目を切ってやり直すしかないのだった。室内は糸クズが散乱、家の歩く範囲のどこでも糸クズが見える。そう言えばドラえもんにもあった「どこでも糸クズ…」違うか。

 やはり難題は襟の処だった。新たに襟を作ってつけようかと思いつつも「要求貫徹!頑張ろう‼」の精神で長さの不足しているYシャツの襟を取り付ける事にした。不足した長さは2cmなのだが伸ばしたところで収まる訳も無し。結局はボタン取り付け部の左右前立てに不足分を振り分けて襟元の加工をした。結局はここの須田紋太君で午後、夕食まで費やしたのであるが細かいところに目くじらを立てなければ上品なシャツの出来上がり❕。幼少より不足頭と表された孤爺ではあるが、この采配ぶりを見ればダビンチのように能力に溢れているタレントであると言うのが一目瞭然であろう。まあ、収入に繋がらないのが難であーるが、愛であーる孫への…。

     

 

 


夏季の飲み物

2024-06-24 | 何よりの楽しみ

 フイールドに携行する飲料は寒い頃は温かい白湯かお茶で快適期は水だけれど、さすがに猛暑の多くなった夏場は水だけに出来なく、梅干しを入れたり常温の麦茶だったりする。原則的に冷えた飲料は摂取しないけれどさすがに夏になると冷蔵庫から出したヨーグルトは美味しく感じるのである。そこで一石二鳥と「飲むヨーグルト」を今期は使ってみたのだが、たまたま含まれる糖質の量を見て愕然としたのだった。「200mlにつき糖質20g」なんて表示が目に入ったのである。コップ1杯で砂糖20gでは砂糖を飲んでいるよう物であって、糖質表示のない製品を糖度計で計測したら、こちらは17度の表示が出たのだ。もう「これはマイッタ、しくじった!」爽やかな飲み心地に惑わされていたのである。人生「爽やかで甘い誘惑の罠」は身近の至る所にあったのだ。うれしい!。

 とんだ醜態だが「善は急げ」で「飲むヨーグルト」からは撤退し、おりしもシーズンたけなわだった赤紫蘇と青梅で二種類のシロップを作り夏の飲料に供する事にしたもののシロップなので砂糖の含有量は多い。でも希釈して飲用するから「飲むヨーグルト」ほど大量の糖分摂取を避けられよう。それに加えて作業の帰路、林道わきの梅畑樹下に熟した梅が転がっているのを見かけて拾ってきた。痛んでいない果実を生食するつもりだったのだが笊いっぱいあったからジャムに仕立ててみた。パン食は稀だがジャムが欲しい時もあるのだ。

 煮て ➡  裏漉し後、砂糖を加え ➡  試食

 テキストに従い調理をしたが最終段階の砂糖を入れ煮る時「煮汁も混ぜる」とあったけれど緩くなりすぎると思って裏漉しした果肉だけを使用してみたら「丁度良い」粘度に仕上がった。その砂糖は台所の棚を洗いざらい探して三盆糖と黒糖合わせても量が不足だった。近くのコンビニには白砂糖しかなく、やむを得ず砂糖のミックスになって色合いは濃くなってしまった。さて味見にパンは無かったのでヨーグルトに混ぜて食したが、いやはや酸っぱい酸っぱい…、そんなに度々パンに塗って食したいジャムにはなってくれなかった。梅シロップの方が使い道がありそうに思ったけれど後の祭りで後味はほろ酸っぱいだけの午後だった。そんなこんなで冷蔵庫の肥やしになりそうな予感がするがとりあえずは無糖ヨーグルトに混ぜて食そう。

 人生の黄昏期、あーまい想いや夢でなくいーまのいーまをより美しく明るい頭部で活きてゆこ・・・。孤爺、混乱すると替え歌が出る蛍光。


孫には衣装、孤爺に意匠・・・

2024-06-22 | 何よりの楽しみ

 そろそろ大団円に、と思いつつも持って生まれた執着地獄からはなかなか逃れられない。ましてや針山がミシンの横にあるような状況設定では名実と共に執着地獄なのであって大団円、かつ祝着至極には遠い現実だった。映画のエンドロールのように長々と展開し「The END」での締めくくりは「爺 引導」に聞こえ喜ばしくない。これが「爺 END」であってもそうそう印象は変らないおっつかっつであろう。

 さて、今回のソーイング泥沼はサイドボタン・ノースリーブを2着揃えてみたのだが、これも孤爺泣かせの作業になった。縫い合わせ段階まではサクサク拍子で進んだのだが袖繰りの始末で破綻してしまった。襟ぐりと同じように手順を踏もうと思ったのだが表地に返してアイロン、止め縫いの段階までどうしても到達できなかった。テキストには「肩を通して表に返す」とだけあって、これがどうしてもできなかった。あれこれ立体手順想起を行ったものの老化耄碌進行中の脳細胞は処理出来なかったのである。このままだと出来上がらないので業を煮やして縫い取線までアイロンがけして置き、表と裏の身頃の袖線を合して縫ってようやく縫製が終わった。この日も夜鍋になってしまったのだが、もう小一時間も作業をすればサイドボタンの取り付けまで済むと思いつつ「もう!やってらんない」気分で入浴して寝た。

 翌日は快晴、フイールドではカサスゲの抜去が待っているしサイドボタンの誘惑があるしで煩悩は千路に乱れつつも筋を通して保全作業に出かけた。まあ、禿げ頭なので「後ろ髪を引かれる」状態には決してならない小生であった。

 午後からはプラスナップ8カ所の取り付けだったが、こんな作業は行った事が無いし失敗は許されないから念入りにシュミレーションしつつ取り付けが終わったのだ。しかし最初の片側を取り付け終わった際に「どうも間隔がモデル写真と異なる」のに気が付き解説図を読み込んだらスナップの間隔は2cmでは無く3センチであった。間違いに気が付いても片側だけ正しても変なだけだし、スナップを外して付け替える手もあったものの既に情熱の炎は下火状態で「まっ、いいか…」で済ました。「酸っぱいブドウの理論」で解釈すれば「着てくれるかどうかわからん!」のだ。

 さて、ここまでの執着地獄、小千谷ちぢみの甚平に始まり全部でハンガー16個にぶら下がっている。甚平は替えズボン付きなので18着が仕上げた総数となる。8着は型紙から起こしての新規物で残りはサイズダウンのリフォームだけれど「意外に出来るでは無いかい⁉」が印象でこの間、鍼に行き行きよく頑張りました。試着させてからリフォームしようと思っている巻きスカートとGパンが未着手だが、それまでしばしの休息だ。まあ、それも出来るかどうか心許ないわい・・・。


孫には衣装、孤爺に意匠・・・

2024-06-13 | 何よりの楽しみ

 執着地獄のルーティーンから脱するのは難しい。もう一人の自分が祝着至極!と満足しないうちは抜けられないのである。とは言えお天気の日中まで熱中する訳にもいかず日中は熱中症に注意しつつカサスゲを抜く事でストレスの解消を図る。他人から見れば「自分で決めている事でしょ!」と他愛も無い事と感じるかも知れないのだがそうは問屋が卸さないソーイング泥沼、業なのであった。

 今回のサイズダウンは長袖のシャツでボタンの位置から女性用である。これをサイズ140にダウンサイズする。紙型は同サイズのシャツの紙型を写して賄った。トレーナー風の生地と言うか風合いなので型紙を当て身頃を切り出すのには工夫と注意が必要だったものの何とかサイズダウンに成功した。しかし慣れないのは当然の初心者であるがゆえの間違いも多くて元の一着を分解するための糸切りだけでなく仕上げた物を修正のために再度の糸切りでばらさなければならない事も多発して、縫う事よりも糸切りに手間暇時間を要しているのが現実だった。今回も右と左の袖を付け間違えて切り離す事になった。まあ、小事は大事と粛々と掛け針とリッパーを使う羽目になる。最近はやりの拡大眼鏡、これは拡大鏡よりも使い勝手が良くてリッパー作業には必須のアイテムになった。

  このシャツは使い込んだシャツなので遊び着か部屋着、パジャマようにしかならないかも…。

 リフォーム前 ➡   リフォーム後 ➡  


孫には衣装、孤爺に意匠・・・

2024-06-08 | 何よりの楽しみ

 自分の事ながらため息三度、てなもんや三度笠散々奮闘中である。と言うよりも持って生まれた性、待てない性格ゆえ執着地獄のルーティーンに入ってしまった。古来より「夜討ち朝駆け」とか「寝食を忘れる」とかと言う表現があるがまさしくそのるつぼに落ち込んでしまったのだ。もう、どうにも止まらない世界で「もういいや!満足」の境地になるまでは終わりが見えない業の世界だ。

 サイズ140と150の甚平を作りたくて目的に適う一冊を購入したのだが甚平とは別に掲載されている洋服を作ってみたくて参考にしながらサイズダウンのリフォームから逃れられなくなった。手始めに一着を試したのが運の尽き、ビビビッと妄想が降臨して来る。下部からのビビビは中身が出るとまずいので控えるようにしているが開放された一発はホント爽快な事であるから、いつかは執着地獄から解放される喜びを期待して食事もそこそこに夜鍋、朝掛けとソーイングにはげむ孤爺なのである。まあ、若き身頃より禿む我が身でもあったので違和感は無い。

 サイズダウンに用いるシャツなどは箪笥の肥やしを探すと次々と出て来るが少年少女期に合う色合いやデザインはやはり少ないのだったが、取り出してみれば10着は出来そうなのだ。その中でもサイズダウンが楽そうな仕立ての洋服を選んでみたのだが襟のリフォームは難しいので襟はそのまま使える衣服に限定される。今回の蒼いシャツは140サイズの女児用なのだが、当初は長袖で袖口には別布を使ってみたけれど、夏場の衣服では少々暑苦しくも思え出来上がってから再度半袖に再加工した。女児用としては地味なのでボタンはカラフルな万国旗デザインの物に交換したのだが着用する当人の好みもあるしさーてどうなるやら、である。

 袖、身頃を切り離す ➡  サイズダウンし袖に別布 ➡  


孤爺さんが夜鍋をしてパジャマのサイズダウン 

2024-06-03 | 何よりの楽しみ

 お土産品の使わないままのシルクのパジャマ、一旦はリサイクルに出すつもりだったのを雨の日の手慰みでダウンサイズしてみようと着手したのだが元より手引き書がある訳も無し。甚平作りの参考に一冊購入した中から子供用のズボンやシャツの型紙を横流しである。使った型紙は同じセットの衣服ではないのであるもののパジャマならサイズさえ合えばデザインなどは不問だろう。

 しかし薄手のシルク生地は難題だった。皺を伸ばすにしても高温プレスは出来ないし生地は薄くてタラタラするし待ち針はスルスル抜けるし孤爺としては文句タラタラ独り言ブツブツでは認知症の進行に輪をかける事態に近い。それでも上着は前身頃と後ろ身頃を繋げたままで裁断縫製まで行きつけたのだが甚平でも難渋したパンツに魔物が潜んでいた。まあ、古来より「パンツに魔物が潜んでいる」とは古今東西周知されている事実であって羞恥することは無いのだった。ちなみにだが小生にはとうの昔から魔物は棲んでいない。赤い球が出て終わった・・・。

 さて先般、甚平のパンツ型取りと縫製で散々苦労して縫ってほどいては熟達したのに役に立たなかった。冷静に分析すれば「近記憶能力の劣化」に間違いは無いのだろうが夕食までには片付く予定だったのに結局はパンツの修正で夜鍋になってしまったのは悔しい。もう意地でも「終えてやる!」で「君!憤怒の川を渡れ!」でもある。パンツの左右を縫い合わせる段になって同じ側だったのに気が付いたのだ。これでは縫い合わせられない。元よりリフォームなので新たな生地も部材の余裕はない。一旦は縫い目をほどいてパーツにして型紙を当てて須田紋太君に参加してもらい助力嘆願したところで結果は変わらず。解決策として片側の側面に別布だけれど挟みこみ幅を増やす事にして無事解決である。

 ポケットも前開きも無いパンツなので前後の区別が判り難いのだが、左脚部分に別布の帯が入った事で左右差は明確になったまあ、怪我の功名であって良しとしたい。で、新茶を頂きながらホトトギスのさえずりを聴いていると客観的かつ正常域に少しばかり戻り「何で俺は終日ミシンを踏んでいるのかトホホホ・・・」どう考えても判らない人生の難問だった。小生には難問ばかりで幸せは無いのだろうか。これでアドレナリン噴出、今夜も眠れないで小用も噴出、3回は起きるぞ!。かくして孤爺様はサイズダウンに成功!、でもってスタミナダウンに突入‼。人生は汗と涙で出来ておる。バッパァとカッカァ、邂逅の暁には「いい子いい子、よしよし」してくださーい。

     


今日の薄幸惣菜「焼き鮭フレーク合わせ」

2024-06-02 | 何よりの楽しみ

 糀とヨーグルトチーズの熟成品はマイブームとなって合わせる食材を多々変えつつ食べてきたのだが結果としては「塩味の具材がより旨くなる」のは間違いないと確信した。そこで混ぜ合わせる食材としてサバ缶のフレークがある事を思い出し店頭を探したのだが見つけられず鮭のほぐしなどはあったけれど価格が高い。仕方が無いので自ら用意した。

 塩サケの切り身を焼き、ほぐしながら小骨は取り除いて混入する。今までだと大きな容器に作り込んだけれど消費期間が長くなり傷みやすくなる季節でもあるし、何よりも味に飽きが来るようになって容器は小さくし作り置きの種類を増やしたのだ。しかし、この薄幸惣菜の王道はやはり「キムチ」に軍配が上がる。今回は別容器にキムチ入りも用意したのだが、まずはキムチの水分を一晩掛けて抜いてから合した。糀菌の働きで保存している間に水分量が増える傾向にあるから最初の水分は可能な限り除くのが旨さの秘訣だった。

 さて、今回の「鮭フレーク合わせ」は「イナゴ合わせ」に続き動物性たんぱく質の入ったエッ!品になり、ご飯のお供に、そのまま口中にでも構わん美味しい味が出たのだが塩鮭が甘塩だったから少々塩味不足気味に感じたのだが、これを塩分の多い塩鮭に変更すれば「美味しくなる」のは分かっていても塩分摂取量が増えるのは避けたい。しかしなんだろう、濃厚な旨味としか感じない基は相乗効果としか思えないのである。


孤爺さんが夜鍋をして甚平縫ってみた…2

2024-05-29 | 何よりの楽しみ

 紬の甚平に引き続いてちぢみの甚平を作る。どちらも丸々一反物は手を付けずに行ったのが結果的に良かったのだ。高価な未使用の反物を初めて作るサイズの甚平に切り刻んでから型どり失敗では和服生地のサイズ上、次が無いのである。サイズ150男子用も製図の目当てが無かった。図面の寸法表示に各身長用を並べて記載されていた物もあったけれど信じて寸法を写した結果、小生でもぶかぶかのパンツになってしまった。上着はそこそこ妥当な大きさに見えるが試着させられないのでそれまでは丁と出るか半と出るのか、もう!お楽しみの世界・・・。

 上着の寸法は女子用ではそれらしく出来たので男子用もその表寸法を拝借したけれどパンツが信用できなかった。そこで140女子用の紙型に肉付けして用意した。元より体型寸法から割り出した紙型では無く小さいサイズから10cmごとの大きさで膨らませてある製図に倣っての「これくらい⁉」製図なので着せて見なけりゃ分からない仕上がりでもある。それでも2回目ともなると手際も良くなって二昼夜の孤軍奮闘はせずに済んだのだった。替えパンツ用のチェック柄をどうするか迷ったあげく、ゴム通し部は接ぎ縫いし後ろ身頃の半分は布地の糸目を無視すれば型が取れたので作ったのだが3時間ほどで仕上がり一丁だった。さすがにパンツ4本目ともなると手際に出て来る・しかしあーあ、もう当分はソーイングしたくないが梅雨の長雨になれば自宅軟禁必至だし、さーてどうするか・・・。老いたベルテルはここで悩むのであった「それが問題だ・・・」   

   


孤爺さんが夜鍋をして甚平を縫ってみた・・・1

2024-05-24 | 何よりの楽しみ

 次姉から小千谷ちぢみと紬の反物を頂いた。「使い道が有るなら役立てて」と言う事なのだが金額にすればン万円にもなるので低年金高年齢では手出しが出来ない商品でもある。既に切り取り使われた形跡の有る生地は宗匠帽を取りそろえて作ってみたが被ると宗匠風とは大きく異なるイスラム風になってしまった小生であるのが理解できて飾り帽子に成り下がった。しかしこの型の帽子は折り返しをしなければヘルメットをかぶった折りの汗取り帽に最適なのが判り木綿布で重宝している。市販の汗取りキャップもあるけれど化繊で気に入らない。

 さて、筋を本題に戻すと夏の衣服に最適な甚平をこの生地で作る事にしたのだ。と言うのも市販のサイズは子ども用は120どまり、その上は大人用のMサイズで伸長170cmくらいからしか店頭にないのである。まあ、考えてみれば小学校高学年から成人の頃までの世代は甚平なんて着たいとも思わないだろうし親だって着せて「可愛いわあ!」と思わない頃合いでもある。てなもんで仕方が無いので手作りするしか無し。高級和服地が手に入ったから使わずしてどうするのだ、という感覚だ。しかし大きな問題がある。製図をするにモデルが無い。図書館に行き、書店に行き、ようやく一冊づつ用意出来たけれど記載に統一感は無く、それを消化しながら製図をしなければならなかった。目指すはサイズ140女子用とサイズ150男子用である。

 まずは女子用から作成したのだが反物の幅が僅かに不足するので別生地を足してデザインしてみた。これで紬やちぢみの地味さから少年少女期に着ても映える甚平となるだろう。上着は難なく仕上げれたのだったがパンツが難物だった。寸法表通りに製図して生地をカットし縫い合わせた一回目はどういう訳か小生でも有り余る大きさのサイズになって多大な時間を浪費して糸目を切り開く羽目に陥った。まあ、仮縫いとでも言おうか、そんな手順を省いた結果でもあるからしょうもないと言ってしまえば「けんもほろろ」の扱い、身も蓋も無いのだけれどその間違えた理由すら不明のままなのだった。

 再度、型紙を代え気を取り直して縫った物もお釈迦の扱いで、もう男子意気に感ず、で意固地で通すだけが突破口なのであったが、そのために夜鍋して早く目覚めるから未明から作業して小雨模様を幸いに夕食後までまた夜鍋して漸く陽の目、いいえ星の目、その上涙目、糸目を見続けた結果は乱視老眼に多大な負担を掛けたようで眼鏡の新調が必要になった。あーあ、銭金は思わぬところから漏れていく…。

 さて、別布はキャラクターデザインの生地を用意したがパンツならもう1本出来ると判ったので女子用はパンツ2枚にした。その時の前の型どりと修正した型との差が左上の写真である。まあ、初めての合わせ生地女子用甚平はかくして二昼夜にも及ぶ奮闘努力の末に大団円となった。しかし「仏作って魂入れず」の諺に似て「パンツ作ってゴム紐入れず」のままで、これは本人が居なければどうしようも無い事柄だが後の御愉しみ・・・。ちなみに女子用はちぢみでは無く紬地にしたのだがこれはちぢみだと涼やかだけれど透け感が有るからで男子用はちぢみで作る。ちぢみと紬は麻と正絹で5本残っているのだが小生用の作務衣は足りているし和服なんぞ要は無いし、何か良い使い道は無いだろうか。それには図書館や書店の縫物本コーナーにまた出没し情報漁りに行くべきだろうか。行くべきか行かざるべきか、それが難問だ。そしてもう一つの秘密、写真では判りかねるのだがキャラクターパンツの後身頃の図柄が逆さまになってしまったのである。修正しようにも生地は無いし後ろ側ならだれも気付かないだろうとだんまりを決める。

     


今日の薄幸食「搾汁残渣のパンケーキ風⁉」

2024-05-22 | 何よりの楽しみ

 「いやーん、意外に美味しいでないの…」が偽らざる第一印象だ。雨降りお憑きさんだと小生「閑居して不善を成す」タイプなので既に低年金高年齢の浮世の身ともなれば性の区別など言動からも判らなくなるのは致し方なし。さて、いわゆる大果実の晩柑類をあちこちから頂いたのだが温州ミカンとは異なり消費は遅い。既に賞味期限切れのサインでもある外皮の軟化が始った果実もあるので優先して食べているのだが、逆に貯蔵熟成を行ったとも言え酸味が減り甘味が増して美味しいのである。今回、中核の食材には発酵品はチーズだけなのでまあ、番外品とも言えようが、まっこと薄幸な孤爺のエッ!品でもある。とは言え薄幸な孤爺とは言え豪華一点は所有しており、それは我が人生に若きみぎりより燦然と頭頂で発光し続けている・・・。

 さてさて消費を早めるために搾汁して飲んでみたらこれがまたフレッシュ生ジュースで美味しいのだがしっかり搾汁しても1カップに満たないし食べる時より残渣物が多く出る。前夜は夜鍋をして未明には目覚めてしまい「雨だから…」と甚平を作っていたので朝食時間になっても手休めしたくない。とは言え「武士は喰わねど妻用事」に甘んじている事はフレイル予防上出来ないのでまずはビタミン補給に搾汁して…となったのだが残った残渣物でビビビッとレシピ降臨してしびれてしまったのである。

 ここだけの話、しびれには坐骨神経痛も混じっているんだろうなぁ。でもさあ、そうなると「待てない性格」の孤爺としては厄介な渦中に入ってしまうのだった。「きっと美味しいに違いない!」とバターを塗ったフライパンで両面を加熱しチーズを載せて再び加熱である。頃合いを見て小皿に取り蜂蜜が無かったのでオリゴ糖を滴下してご賞味となった。もうイヤーン、癖になっちゃうスイーツ!

 搾汁滓ではないれきっとした残差物 ➡  チーズを載せ焼く

 とは言え、こんなレシピは世界にたった独りの物、余人では手出しはしないだろうが生まれも育ちも由緒正しい南魚沼の水飲み百姓のおじ権坊であればこその口福なのであった。チーズがベビーチーズしか無くて摺り下ろして載せたのだが「溶けるチーズ」で両面を挟めば更に口福度急上昇間違いなし!、と読んでスーパーでチーズ棚を見たものの、たとえ試作用でもあの値段では手が伸びなかった。ベビーチーズで我慢するわね。そんな事とて雨の朝の手慰み、と言えども姥捨て山でもSDGs の一端に参与したのである愛である・・・。

 スイーツ感満載


母貝の避暑・越冬・養生

2024-05-17 | 何よりの楽しみ

 「開放型が良かろう」と昨季の避暑段階から野池での生簀は上面がアッパッパーのコンテナを利用したのだが越冬期も明け繁殖用母貝として活躍させねばならない時期となった早春、生簀から取り出してみれば半数近くが死滅していたのだった。野池での避暑から越冬に至る養生期間は変らなかったのだが開放型が仇となり落ち葉の堆積が呼吸困難を引き起こしたと考えるしかなかった。

 そこで最初の容器は捨ててはいなかったので再使用するつもりだったけれどネット部分の劣化が激しく新たに作り直したのである。プロトタイプのネットはカーペットの滑り止めを使ったから本来の用途には無い厳しい環境下に晒されていた事になる。まあ、三期を使いまわせたから寿命と納得した。新たに作成した生簀は直径こそ変わらないけれど高さを低くした。これは度重なる豪雨で土砂の堆積が進んで水深が浅くなった事によるのだが、避暑の季節になる前に泥浚いまでは繋がらなくとも生簀を据える周囲の水深を深くしておく程度の配慮はするつもりである。

 新しい生簀は廃棄となったウオータークリーナーの濾過槽を使用して下側には砂溜まり用の囲いと上部は園芸用鉢底ネットで高さを設えた。肝心の網目は園芸用鉢底ネットでは細かすぎるので濾過槽のスリットをそのまま生かしてある。これで水の流入はネットの網目サイズに遮られる事無くタナゴなどの魚類も隠れ場所として同居が可能だし落ち葉も縦には入るけれど内部に堆積する程の侵入はしないだろうとみている。まあ、この時期に準備しておくほどのせっかちでも無いけれど雨天でテレビ相手では眠くなるだけなので思い切って工作をしたのだ。廃物利用だけれど使えそうな気がする・・・。ちなみにプロトタイプの底は持ち帰り用の寿司桶を使った。サイズがウオータークリーナーの濾過槽の蓋とほぼ同じだったのはラッキーな偶然であった。

 しかし、肝心のタナゴだが繁殖期と言うのに産卵管を出した個体が一匹もいない。兄の飼育魚も同様との話なので老化による不妊症状なのかどうか見当はつかないのだ。既にこの群れの飼育は5年経過して、その導入時点で産卵していたので老化が妥当なのだろう。調整池までタナゴ釣りに行き若いメスを確保しないと庭池での繁殖は望めない。環境を一新したのに産卵の不可能では何とも寂しい。

     


今日の薄幸惣菜「たまにはサラダ風」

2024-05-15 | 何よりの楽しみ

 発酵惣菜も主材と言うかゲストと言うか色々変えて胃の腑に納めたのだがそれぞれの持ち味はあった。今回は少しだけ手を替えて糀とヨーグルトチーズの混合品を用意して置きソースやドレッシングのような使い方を試みる事にした。いつもいつも漬け込んだものばかりでは偏る感も出てきて緑黄色野菜も摂らねばと思った次第。客観的にも自覚油分が少ない食生活になった感もあり今冬は皮膚乾燥症と診断され…ワセリンを塗らされあーあ、体内外から油分を補う必要も出たのであった。

 夕食時間直前だったから深い哲学的思索などはせず素材をオリーブオイルと塩コショウで炒め、作り置きのペーストみたいな発酵材を絡めただけの簡便さだ。食してみれば糀とヨーグルトチーズのソース?故で微小な甘味がありなおかつ濃厚さが出た。オリーブオイルで炒めたのに油分は感じられず黒胡椒の刺激も減ってしまったのは意外だ。一食で食べきるには多すぎるから半分は朝食用に取り分けておく。冷蔵庫内で朝まで過ごさせるからほの温かい夕食の一品とは異なる冷製サラダ風で楽しめるか…そう思うと夜間度々目覚める事になる。あーあ、欲とは因果であり業であるが単なる夜間頻尿かもなぁ・・・。とは言え低年金高齢者の廃レベルともなると染色体の二重らせんのように全ては絡まりもつれているのが現実だ。