サルビアの葉っぱに虫の這ったあとを見つけました。
この虫をめぐって、花屋の若い人の間でちょっとした論争になったそうです。 すなわち、一人はハモグリバエだと言い、もう一人は絵かき虫だと言う・・・・・
正解は? どちらも合ってます。 ハモグリバエ=絵描き虫。 一方は正式な名前、一方は一般的に庶民が言ってる名前というだけです。 葉っぱの中に潜って成長するハエという、プロフィールを説明しているような名前と、目で見て感じたままを言っているような名前。 わたしはどちらかというと「絵かき虫」派です。 くねくねと曲がった軌跡を「絵描き」とはよく言ったものです。 いっそ「エカキハモグリバエ」とでもしたら、この虫のプロフィールがいっそう鮮明になるのではないかしら。
一枚の葉でハモグリバエの半生を見ることができます。
卵。 たくさんついてますねえ。
幼虫が葉を食べた軌跡。 ハエの幼虫ってーウジ虫ですよ。 どこから始まっているかわかりますか?
なんとなく太い方から始まって、細い方へ消えていくような感じがしますが実は反対。 卵からふ化したばかりの幼虫は小さく、だんだん成長して軌跡も太くなります。 そして突然行方不明。
ではなかった。 葉裏を見ると、さなぎになってへばりついています。
そして羽化して飛び去ります。
成長の軌跡はひとつとして同じ物はなく
こんなふうに複雑に歩んだものもあります。それも、2匹以上が絡み合ったようですね。
では、絵描き虫たちの作品をごらんください。
なかなか個性的な作品が揃っています。 すべて線がきですがね。