2週間ほど前には鈴なりだった桑の実。 白いままで腐っていったり、とるのが遅くてひからびたりで、なかなかうまく収穫できません。 一度にたくさんとろうとするのが無理なのかもしれません。 これは足繁く木の元に通って、ひとつひとつ食べ頃をもぎとって口に入れるのが一番いいのかもしれません。
父母の年代の人からはよく、桑の実を口を真っ黒にしながら食べた思い出を聞きました。 今のように甘いお菓子もそうそう食べられなかった時代、 戦時中の食糧難の時代、 桑の実は格別甘くおいしい思い出のようです。
我が家にも桑の木がありますが、実家にもあります。 子どもの頃の思い出が忘れられないようで、母が植えました。 でも、残念なことにあまりおいしくないのです。 うちのほうがだんぜん甘いです。 きっと種類が違うのでしょうね。 実家のは実が大きくて立派なように思います。 鑑賞重視の種類かも~。
これは実家の桑の実。 つやつや光って、ぶどうの巨峰を小さく小さくしたような実です。
見かけはいいけどあまりおいしくないから、ジャムにしてと頼まれました。 でも、ジャムにはちょっとペクチンが足りないような気がします。 いつものフルーツソースにすることにしました。
例によって簡単手抜きのマルベリー(桑の実)ソース。
今回は緑色のへたをとらなければなりません。 これがなかなかとりにくくて、へたを引っ張ってると実をつぶしてしまうのですね。 手を紫色に染めてのへたとりです。
つぎに砂糖をまぶしてしばらく置きます。
少し水分が出てきたら火にかけて、弱火でこがさないように煮ます。 味見をしながら好みの甘さになるまで砂糖を加えます。
煮詰め加減もお好みで。 フルーツソースだと汁がたくさん出たところで火を止めますが、ジャムだともう少し煮詰めないといけませんね。 桑の実は煮ても実がつぶれにくく、ジャムにするのは手間がかかりそうです。 あまり粘りもありませんし。
ていねいな人は、実を裏ごししたり、リキュールを加えたり、一手間かけるのでしょうが、わたしはこれで終わり。 桑の実もレモン汁を加える必要はありませんでした。 香りはあまりありませんが、濃厚な甘酸っぱさ。
ヨーグルトにかけてみます。 わたしはいつもヨーグルトにかけた写真ですが、 ヨーグルトにかけると、ソースの色がよくわかるんですよ。
うわっ、まっくろだ。
でもまぜると・・・・・・
きれいなワイン色やら赤紫やらのマーブル模様になりました。 紫いもみたいな色ですね。 強烈な色でおいしそうじゃない? いえ、おいしいです。
母は水で割って、ジュースにしていました。 なるほど、そんな食べ方もあったか。 それじゃ、いちごみたいに牛乳にまぜたらどうなんだろう。 桑の実ミルク。 炭酸で割ったほうがさっぱりしてるかも? いろいろためしてみたいのですが、 残念、ソースはほんのちょっとしか作れませんでした。