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京都の祇園祭は疫神退散などの祈願から始まったお祭りで御霊会(ごりょうえ)と呼ばれる
鎮魂のための儀礼が中心となっています。
そんな御霊会と同じお祭りが若狭高浜で6年ぶりに行われています。
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若狭高浜は京都市内から大原を通り昔の鯖街道と呼ばれる道を北上します
かつて北前船から陸揚げされた海産物を京都まで運んだ道で
この辺りも栄えた地域であったようで祭の起源もその頃から始まったようです。
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京都の様な豪華さはありませんが見事な前掛けなどに飾られた曳山は神社で奉納芸能をした後に町内を練り歩き
そこでも太刀振や神楽、舞などの芸能が行われます。
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七年祭とは十二支の巳の年と亥の年に行われていることから名前が付いたようで
十二支の半分なので実際は6年おきになりますが、まつり年を含めて七年としています。
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御旅所、祇園祭の神輿は鴨川で清められますが高浜の祭は海で神輿が清めれ
厄神に海にお帰り頂くという形式をとっています。
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ブルーの海が続く海岸
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地元の子供達によって色々な奉納芸能が行われます。
歌舞芸能を尽くして神様が楽しんでいる間に立ち去って頂くという意味があるようです。
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高浜といえば原発が有名ですが現在は停止中で街はやや活気を無くしているようにも思えますが
地元の人達の熱い思いが伝わってくるお祭りでした。7月6日(土)の還幸祭まで開催されています。
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