今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」、黒田官兵衛ゆかりの寺ということで、京の冬の旅では初公開のお寺「報恩寺」
官兵衛の長男で軍師の長政の宿舎となった寺院で最後に息をひきとった「最後の部屋」が残され
客殿には長政と官兵衛の位牌が安置されています。
見所は豊臣秀吉ゆかりの不思議な逸話をもつ「鳴虎図」(複製)で
秀吉が寺宝の図を聚楽第に持って帰ったところ毎夜吠えて眠れず寺に返したとか
宋 か明の時代に中国で描かれたと推定されています(舌を出した虎がなかなか迫力のある顔で圧倒されます)
重要文化財の梵鐘は平安末期のものと伝わり宇治平等院の梵鐘に比すべき古名鐘
「撞かずの鐘」として有名で、西陣の町に伝わる悲しい逸話があり、今でも除夜の鐘以外、普段は撞くことはないそうです。
報恩寺さんの門を出ると正面に河村織物さんの立派な町屋建築があります。西陣らしい趣が目を引きます。