【城端別院 善徳寺②】
室町時代の文明3年(1471年)、加賀国河北郡井家の庄砂子坂に創建されました。
その後、越中石黒の庄山本村、福光村へと移り、永禄2年(1559年)、城ヶ鼻城主荒木大膳の招請により城ヶ鼻(城端)へ移り、城郭に寺域を定めました。
江戸時代には加賀藩の庇護のもと、越中国の真宗寺院の触頭役(ふれがしらやく)として隆盛を来し、今日に至っています。
山門・本堂・太鼓楼・鐘楼の4つが県の文化財に指定されています。
◎2024年11月14日 富山県にて 写真21枚
山門・・・山門は3間3戸2階二重門、入母屋造り、本瓦葺きで左右に山廊を附属する。文化6年(1809)に上棟し、棟梁は地元の大工山村與四郎であった。
本堂は、東面してたち、入母屋造り、桟瓦葺きで、宝暦9年(1759)に新築上棟しており、県内の真宗大型本堂の遺構のうちでは高岡勝興寺本堂と比較すると規模では二番目の大きさであるが、造立年次では34年早く完成している。
鐘楼は天明6年(1786)に新築上棟しており、山門と同じ山村與四郎の作品。方一間、入母屋造り、銅板葺き、禅宗様からなり、華美な装飾に特色を見せています。
経堂
蓮如上人銅像と宝物館
大納言の間や対面所と新講堂の建物
2019年 非常に残念ながら城端別院 善徳寺のシンボルである大杉(推定樹齢500年以上)が伐採されました。
山門横の城端別院 善徳寺の案内板と歌碑
式台門
春は樹齢370年と言われる「糸さくら」が咲き枝垂れ桜祭りがおこなわれ、普段は公開されていない式台門や大納言の間・書院がある御殿なども見学することもできます。
台所門
綺麗になった庫裏
善徳寺太鼓楼は山内最古と伝え、享保11年(1726)には現在の式台門の位置に所在していて、嘉永3年(1850)に式台門を移築したときに現在地に移築された。簡素な形式からなる宝形造り銅板葺き重層の建築である。
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