おかんのネタ帳

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よね吉独演会

2019-09-25 23:31:27 | マイブーム・落語
年に1度か2度、お邪魔する、桂よね吉さんの落語会。
今回は、京都駅の南にある、京都アバンティの「よね吉独演会」に行ってきました。



よね吉さんは、吉弥さんのすぐ下の弟弟子。
と言うても、ほぼ同じ年かと~

よね吉さんファンの友だちにチケットを取ってもらい、
なんと最前列で!楽しませていただきました~~

お客さん、ちょっと少ないんですが、よね吉さん曰く、

「なかなか取れへん会場で、例年の12月は取れず、
 で、この日が取れまして。よう考えたら、お彼岸の中日ですがな~~ 
 お寺さん関係の方には来てもらえませんしね。
 お墓参りする人にも・・・あぁ、今日のお客さんがお墓に参らへんとは、
 いうてんのとちゃいますけどね・・・えらい日にしてしまいました~」

なるほど~~

そして、よね吉さんファンや常連さんに混じって、
初めて落語会に来たという人もいてたようです。
・・・よね吉さんによる緊急アンケート(挙手による)結果。

「毎回来てるという人・・・ありがとうございます。
 初めての人・・・あ、いてはるんやね。ありがとうございます。
 ・・・手ぇあげんのが邪魔くさい人・・・
(こっちのほうを見たので、← 思わずここで上げる? 笑)
 ははん・・このあたりの人ねぇ・・」

前座は、よね吉さんの一番弟子の、よね一さん。
携帯電話をお切りくださいと言いつつ、
この間、携帯電話が鳴って、どうするんかと思ってたら、
その人が電話に出て、「え、え?ナニ?・・ちょっと、うるさいで」
て言われました・・・というマクラやったんですが・・・・

よね一さん、頑張ってね~

噺は「煮売り屋」、張り扇を叩きながら、
東の旅のおはなしです・・・
堅いというか、真面目というか、もう少しコナレて欲しいなぁ。

二番目は、米二さんのお弟子である、二葉(によう)ちゃん。
いつまでもかわいいというか、甲高い声の女性噺家です。

自分の内弟子修業時代の話しをマクラに話してました。
運転免許取りたてで入門し、師匠の車をわやにした話とか、ね。

そして、噺は、「近日息子」。

なんやろう~ 
基本的に女性噺家さんの落語はあまり好みやないんですけど、
二葉ちゃんの落語は、慣れた、というより、別物を聞いてる感じ。
あのかわいいい顔で、おっさんの噺を堂々と、しゃべるんですよ。
しかも、これでもかこれでもかというくらいに押してくるし、
笑いっぱなしで、もう、力技?って感じでした(どんな感想やねん~)

中トリに、よね吉さん登場。
相変わらずの長~い~マクラです。

二葉ちゃんのを受けて、自分の内弟子時代の話をしてました。
師匠の吉朝さんのお宅は狭いので、
(内弟子を住まわませたら、自分が家を出なあかんらしい)
大師匠である、米朝さんのお宅に住み込むことになったんですね。
・・・吉朝さんのお弟子さんは6人ともです!
3年の住み込み期間で、二人ずつ。1年半ごとに交代して、
米朝宅に住み込んだそうです。

今までに何度か、内弟子時代の話は聞いてますけど、
今回は、米朝さんの奥さんとのエピソードを話してましたね。
米朝さん宅の家電製品がちょうど壊れる時期と重なったようで、
そのたびに、家電製品を買いに行く担当やったとか。
(師匠のお金なので、良いもんを買ったようです・・)
車も乗り換え時期やったので、フル装備の高級車を注文したら、
大き過ぎて、今度はカーポートをリフォームすることになったとか。

「よね吉でお金を2000万も使こた」

奥様がおっしゃったそうな~(苦笑)

マクラが長くなりすぎたのか?
本題の噺は、「御公家女房」でしたね。
「延陽白」を落語作家の小佐田さんが脚色したそうですね。
雅な言葉遣いがキズというヨメが、八百屋さんとやりあうところ、
ちょっと、芝居がかってましたよね~~ よね吉さんらしく?(笑)
八百屋さんの法被が「宮内庁ご用達」と書いてあるのがオチ。

うっすらちょっと眠い・・と思ってたら、
アホがヨメの世話をしてもらうんですが、あまりにキレイなヨメに
奇声を発して・・・起こされました~(苦笑)
よね吉さん、「起こしたった」・・みたいなことを口走ってましたし!

中入り後は、米二さんの一番弟子で、二葉ちゃんのお兄弟子、二乗さん。
走って出てきたので、「時間が押してるんやな」と、友だちに言うてたら、
ご本人も、言うてました~~

「私、走ってきたでしょ。わかると思いますが、
 よね吉兄さんの噺が長いから、時間が押してるんです~」

泣きそうに?いうてましたよね!

そして、兄さんには何度も呼んでもろてありがたい。
このメンバーでよう出させてもらうんですけど、
(10月も、このメンバーちゃいます?)
・・・よっぽど友だちいてへんのかなぁと・・・
(当たってるんとちゃいます~?)

本題は、よう知らん噺でしたが・・写真の仇討、でした。
殺したいほど恨みのある人でも、ほんまに殺したらあかん。
なので、その人の写真を匕首(あいくち)で刺す・・・
自分の手まで刺してしもた、という噺ですね。

さてさて、二乗さんが大急ぎになったのも、
チラシのタイトルにあるように、トリは大ネタなんですね。
「らくだ」です。

故4代目笑福亭松鶴さんの得意ネタですね。
笑福亭の方では、松喬さん(三喬さんのとき)で聞きましたけど、
鶴瓶さんも、一時されてましたよね~

米朝さんは、松鶴さんの死後、自分なりの「らくだ」を口演したとか。
存命中は、松鶴さんに敬意を表してやらなかったらしいです。
吉弥さんで、二度、聞いてるかな。
あと、米團治さんでも、聞きましたね~

どぶさって(死んだということですね)しもた「らくだ」を、
任侠的な?兄貴分が見つけてしまったので、弔ってやろうと、
たまたま通りかかった「紙くずや」に指図して、
酒肴を用意させたり、長屋連中から香典を持ってこさせたり、
漬物やから、桶を調達させたり、いろいろさせます。

ヤクザな相手に怖がって腰が引けてた「紙くずや」ですが、
酒を飲ませたところから、酔っぱらって、
だんだん立場が逆転していくのが面白いんですね。

京都生まれの噺家、よね吉さん。
京男の「らくだ」も、良かったですよ。
声が良く通るし、力強いしゃべりをされる人なので。

終演後、お写真を撮らせていただきました~


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落語会は、また、10月に行きます~~