団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

BMW新3シリーズ試乗

2012-03-04 08:06:39 | 
                    BMW新3シリーズ試乗

                                         2012年2月12日(日)

 今度の3シリーズは眼つきが鋭くなりました。例えて言うなら、秀才がキラリと光るメガネ越しに睨んでいるかのようです。私のような鈍才が伍していける訳がありません。




 恐る恐るドアを開けると、かる~ぃ!秀才でも、そんなに気難しくないんだ、とひと安心。
 シートをアジャストすると、これが仕立てたバーバーリの細身のスーツのようなピッタリ感。私のゴルフⅥの少し着古したジャケットのような感触も悪くはないのですが、まずは、「新車効果」を感じました。

 最初の信号で止まると、全くエンジンの音を感じない「絶対静寂」。ブレーキを話すと、「プルルン」とエンジンが始動しました。あっそうか、アイドリングストップだったんだ。6気筒かと思いましたよ。

 4年位前に、320iを試乗した時の印象と明らかに違っています。
 BMWのハンドルを握るのは、その時が初めてでした。私のイメージとしては、軽快感があると思っていたのですが、むしろどっしりした感じで(もっと言えばダルで)、これで「駆け抜ける喜び」を感じることができるの?、と思いました。
 ロードノイズがやけに大きく、当時トヨタのブレイドに乗っていたのですが、静粛性はBMWには無礼ながら、「ブレイ」ドが勝っていました。
 もっとも、私は6気筒に乗りたかったので、4気筒のBMWがどんなであれ、どうでも良かったのですけど・・。

 今度の3シリーズはロードノイズは気にならないレベルです。でも、先日試乗したレクサスGS250の静粛性と比較すると、木綿豆腐と絹豆腐の違いのようです。(GSが絹です。)豆腐の場合は、料理によって、木綿でも使い道がありますが、ノイズの方は「絹」の方が好ましいです。

 試乗は、高速道路が約8割の10数キロのコース。同乗したマネジャーが、私が大人しい運転をするものですから、「アクセルを踏んでみてください。」と言ってくれたのですが、平素アクセルを踏込むような運転をする訳ではありませんので、それは不要です。
 でも、4気筒ですからアクセルを深く踏込むと、いかにBMWと言えども、「ゴーゴー」という音がするんでしょうね。「GO」は「行け」ですが、私にはイカサナイです。
 エンジン回転の上昇は緩やかでも、あのクヲーンといった6気筒の官能的なサウンドに痺れてみたいです。

 この日、風速標識の旗が丁度真横になる程度に風が強かったのですが、それにしても、風切り音が強く感じられました。エンジンやロードノイズが低いほど風切り音がうるさく感じられますので、3シリーズの静粛性が高いとも言えるのですが、風切り音の場合は、音に波を感じるものですが、その波は感じませんでした。今度6気筒を試乗させてもらえるなら要注意です。

 パドルシフトはオプション(22,000円)であるのですが、試乗した車には付いていませんでした。シフトレバーでマニュアル操作するのですが、減速が手前に引くのではなく、反対に前方へ押すのです。
 これは、率直に言って、いただけません。マニュアルシフトをする場合は、「原則」減速が多いですから、手前に引く方が明らかに操作し易いです。天下のBMWに対して「手前」味噌ではありますが、手前に引くように改めることを提案いたします。

 一番試乗したいワインディングがコースになかったので、FR特有のハンドリングの味はよくは分かりません。
 FRとFFの違いは、やはり、カーブでアクセルをオン・オフにした時の挙動でしょうか。FFのタック・インには怖い思いをしたことがある程ですから・・。
 詳しくは、想像力を補う程の車歴もないので、後はマネジャーの話を聞くしかないでしょう。

 マネージャーがさりげなく、「FRはハンドルをきると少しオーバーステアになるのに対して、FFはアンダーステアですからね」というのが、強い説得力でもって、私に訴えかけます。
 このマネジャーは、相当のカーガイと感じました。私は人一倍車のことに関心があり、それなりの知識を有しているつもりですが、このお方の話は奥が深いように思います。いくらでも車の話を続けたい気持ちです。けど、高給の方の時間を奪ってはいけません。試乗早々に店を離れることにしました。マネジャーにすれば、試乗したら途端に帰るなんて、「食い逃げ」のようなものと思われたかも知れませんが、以上のような「しじょう」いや事情ですのでお許しください。

 この新3シリーズですが、プライス・タグは、5,700,000円也です。エェー、6基の325iより23万円も上がっているではないですか!これは、私にとって、プライスと言うより、サ「プライズ」です。この歴史的円高ユーロ安の元で、値段が上がるなんて!
 世界一激戦のアメリカ市場では、400万円を切る値段のハズです。
 もっとも、内外価格差は輸入車に限ったことではありません。今話題のトヨタのアクアについて、実質的なベースモデルのSは179万円ですが、アメリカでは145万円とアナウンスされていて、約34万円の差です。日本の工場で造って、わざわざ船で輸送して、それで日本より安いなんて、一体この国には、消費者庁ってあるんでしょうか。

 この秋には、6気筒のモデルが発売される予定で、7シリーズで出している、アクティヴハイブリッドが搭載されるということです。ハイブリッドは大いに結構なのですが、値段が700万円程度と予想されています。あぁー、BMWが益々遠くになりにけりです。

 「ポルシェに乗らずして 死ねるか」。これが車好きの合言葉ですが、そのポルシェは私の資力では夢なんです。ポルシェの代わりという訳ではないのですが、「BMWに乗らずして 死ねるか」と思っていたのに、BMWも、また夢になりそうとは!

 今後の排出ガス規制に対応するため、ダウンサイジングやハイブリッドで燃費を良くしているということは理解できるのですが、325iを残してくれても良いではないですか。(哀願)

 今後、私の胸の中で、3シリーズの夢が膨らむか、それとも委縮するか、それは、2年後に「景気回復」という転機がくるかどうかにかかっています。所有証券が2倍くらいになれば、買うことができるのになぁ、と脳「天気」なことを考えています。




 燃費は、11.9㎞/ℓと出ました。省エネ運転を心掛けたのですが、3500CC並みのトルクを出す車にしては優秀と思いました。








 広島市内の某BMWのディーラー。この日(2月11日)新3シリーズの発表ということで賑わっていました。


 私は買うつもりはないと言ったのですが、マネージャーは丁寧に対応してくださいました。
 先日のレクサス店とは大違いでした。
 このマネージャーにレクサス店の対応を話したところ、びっくりしておられました。(レクサス店の対応とは、私が「買うつもりはないけど、説明してもらえますか。」と頼んだのに対して、事実上無視されたということです。詳しくは、2月4日にアップしています。)



 帰り際、これを下さいました。




 チョコレートです。
 妻が、写真をプリントするのは難しいじゃろうね、と言いながら、全部食べちゃいました。
コメント
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