団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

エスムス弦楽四重奏団演奏会

2012-03-25 09:28:25 | 音楽
                    エスムス弦楽四重奏団演奏会

                                           2012年3月25日(日)

 ベートーヴェンの最後の弦楽四重奏曲である第16番は、魂を揺さぶるという意味において、激しい曲です。

 暗く鎮んだ瞑想のようなテーマやら、魂を抉るような部分もあります。
 そんな中にあって、第4楽章エンディングのピチカートのあのおどけたようなテーマは何なのでしょうか・・。
 ベートーヴェンは、臨終において、「諸君、喝采したまえ。喜劇は終わった。」と言ったとされますが、このピチカートは、それなんでしょうか。

 ハイドンの弦楽四重奏曲を聴くのは初めてでしたが、私には古典と言うロマン主義的に感じられました。



 エスムス弦楽四重奏団は、広島交響楽団の有志で結成され、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏を目指しています。
 本日がその初回で、1番と16番を取り上げるという、私的には「えっ!」と思わせられる選曲でした。


 この楽団の技術レベルがどの程度か、私には分かりません。ただ、緊張感のあるピアニッシモを聴きたかったです。



 エスムスとは、16番第4楽章冒頭のテーマ「Muß es sein? Es muß sein」(かくあらねばならぬか? かくあらねばならぬ)からとったものです。
 なんとなく、この楽団の決意が感じられます。

 ただ、次の演奏会の予定が、12月吉日と聞いて、「あれっ!」と感じました。これでは4年以上かかるではないですか!
 曲目は、2番と15番(前と後ろから攻めてくるようです。)とシューベルトの四重奏断章。


 とまれ、次回も楽しみです。
 




・ベートーヴェン     第1番ヘ長調
・ハイドン        ヘ短調
・ベートーヴェン     第16番ヘ短調


 




・2012年3月21日、広島市中区アステールプラザ・オーケストラ等練習場









 オーケストラの練習場として造ったものですから、当然のこととして音響は抜群です。
 大ホールで聴くのと違って、弦楽合奏のたっぷりした音量を感じることができます。




 私が座った位置です。
 演奏者と聴衆が同じホールですので、演奏するところが良く見えません。台を設けてもらいたいものです。もっとも、2階席がありますので、「2階でどうぞ」ということかも知れません。

 聴衆は100人位でしたでしょうか・・。こんな良い演奏会なのに、もったいないです。



 広響のビオラの首席奏者安保恵麻さんが、和服姿で来ておられました。とても美しく綺麗でした。(蛇足)
コメント
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