一物二価
2014年7月1日(火)
「一物一価」というのは、むか~し経済学で学んだような記憶があります。ただ、正確に言えば、学んだ記憶はありますが中身は記憶していません、という気後れするような言い訳しかできませんです。(^_^;)
それがです、少し記憶を呼び起こすようなことがあったのです。その前に「一物一価」とは、ウィキペディアによると次のとおりです。
「一物一価の法則(英語:law of one price)とは、経済学における概念で、『自由な市場経済において同一の市場の同一時点における同一の商品は同一の価格である』が成り立つという経験則。」
30日、エアコンを求めるべく、家電量販店を探索していました。先の「一物一価の法則」によると、「同一の市場の同一時点における同一の商品は同一の価格である」ということですが、私は経験則的に「同一の価格ではない」ということを知っていたため、安い店を探していたのです。
果たして、E店は、54,800(工事費込み)-(おトククーポン3,000)=51,800円でした。次に訪れたK店は、49,800+(工事費9,800)=59,600円でした。E店に引き返そうかと思ったのですが、E店のチラシを良く見ると、21日のみでしかも先着5名となっています。つまり「同一時点」という機会の利益を逸したのです。
私は、一物一価を破る方法を知っていますので、私なりにそれにしたがって行動を起こすことにしました。平たく言うと、「値切る」ということです。(^_^;)
結果は、このK店が、古典経済学以降の大法則である「一物一価の法則」を「無視」していることに付け込んで、大勝利を得ることができました。
①まず、ワゴンセールのような感じで並べてある目玉商品に目を付けました。49,800円(工事費別)
②次に、壁に展示している商品で類似品を探しました。(値段の均衡を見るため。)
③するとどうよ!①と同じ商品が工事費込みで56,800円となっているのを発見しました。工事費別では9,800円差し引いて47,000円ということです。つまりはワゴンセールより2,800円安いということです。
④私はスタッフに、一物ニ価は消費者を惑わすことになる罪深いことであることを説き、「一物一価」にするよう求めました。平たく言うと、工事費込みで49,800円にして欲しいと哀願しました。
⑤するとスタッフは、私の哀願には見向きもしませんでしたが、さすがにアダム・スミスには敬意を表したのです。V(^-^)V 49,800円也(税別)で商談成立!
⑥スタッフは、小声で「特別に」と言いました。本心では一物二価に拘っています。
E店のチラシです。クーポン券3,000円が使えますので51,800円になります。魅力的な価格ですが、21日の先着5名限りでした。値引き交渉はあっさり断られました。
K店のワゴンセール。49,800円とは安い!
・・と、小さく「工事別」とあります。工事費込みだと、59,600円となります。
壁に掛けかけてある商品を探していると、先と同一機種が工事費込みで56,800とあります。つまり工事費別だと47,000円とワゴンセールより2,600円安いのです。
私が、一般に消費者はワゴンセールの方が安いと認識することを指摘すると、スタッフは首を傾げていましたので、価格設定を間違えたのではないかと思います。