雲の上の存在から人間のクズへ
2015年6月20日(土)
現在、俄然注目を浴びているのが、砂川判決です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E5%B7%9D%E4%BA%8B%E4%BB%B6
この砂川判決当時の最高裁判所長官は、田中耕太郎です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E8%80%95%E5%A4%AA%E9%83%8E
「田中耕太郎」は、私は明確に記憶しています。私が大学で憲法や法律の講義を聞く際に度々出ていた法学者の名前だったのです。私からすれば、本当に雲の上の存在のような人物でした。勿論、尊敬の気持ちを抱いていたものです。
現在審議が行われている「戦争法案」に関して、政府与党は、集団的自衛権行使の法的根拠を砂川判決に求めています。一方、殆どの憲法学者は、根拠にはなり得ない無いと主張していて、その当否が問題になっています。しかし、砂川判決には、それ以上に大きな問題があります。
田中耕太郎が、砂川事件裁判中に、アメリカ大使と密談していたということなんです。これって、例えて言うと、殺人事件の裁判で、裁判官が被告の家族と密談していたというようなことでしょう。公平・公正であるべき裁判でそんなことが許される訳がありません。裁判中にこのようなことが発覚すると、裁判官忌避を申し立てられ、交代させられることは明らかです。
ところで、裁判というのは、人類が長年の歴史の中で作り上げた素晴らしい制度と思いますが、しかし一方で、私は不条理を感じざるを得ません。人間が人間を裁くということです。場合によれば死刑(つまりは殺人)を下すのが裁判なのですから。
それだけに、裁判官というのは、一から十まで公平・公正さが求められると思うのです。田中耕太郎なる輩は、公平・公正さの欠片もなかったということになります。正に、人間のクズです。
下劣な人間ほど、自分以下の人間が存在すると、心安らかになるものです。私は、かの田中耕太郎という輩が、自分自身より下劣な人間であると確信し、ほくそ笑んでいるのであります。
ここからは、真面目な話です。この砂川裁判については、上記経緯があり、再審請求が行われています。ここで、どのような判断が下されるか非常に関心がありますが、最高裁に良心があるとしたら、田中なる輩を是非断罪して欲しいものです。