トヨタ役員逮捕 トヨタ社長「かけがえない仲間」
2015年6月21日(日)
恥ずかしながら、トヨタに女性役員が誕生していたことを知りませんでした。トヨタという会社はグローバル企業で巨大であるにも係わらず、役員の構成は、いわば古い感覚というかドメスティックさもあるものでした。日本人以外もいませんですし(一時いた時はありますが、他の企業に引っこ抜かれました。)女性もいませんでした。
新聞報道によると、トヨタの女性役員(アメリカ国籍)が」麻薬取締法違反(輸入)の疑いで逮捕されたとあります。報道によると、限りなく黒に近い灰色と感じますが、本人は否定しているので、これからの捜査を見守ることにいたしましょう。
トヨタの社長は、「仲間」という言葉が好きのようです。「好き」というのはちょっと違っていて、関係者に対して仲間意識が強いというのが正確でしょう。かつて、トヨタのあるディーラーのスタッフが大事そうに豐田章男トヨタ自動車社長の名詞を見せてくれたことがあります。(多分、多くの人に見せたのでしょう。大分手垢が付いていました。)その時、そのスタッフは豐田社長から「仲間じゃないですか」と呼びかけられたという話をしました。「仲間」いい響の言葉です。
この逮捕に関して、豐田社長自らが記者会見を行いました。(この程度のことで社長の記者会見というのは異例と思います。リコールの時は最初は社長は出ませんでしたので。)
その記者会見で、「役員も従業員も子どものようなもの。子どもを守るのは親の責任で、迷惑をかけたら謝るのも親の責任」、「捜査を通じて、法を犯す意図がなかったことが明らかにされると信じている」と述べたと報道されています。
私は、前段はともかくとして後段については、少し古臭い日本的感覚かなと感じました。ここは、トヨタとしても、中立的な発言であるべきと思いました。
仮に、ジェリー・ハンプソン常務役員が黒となった場合、どのようなコメントになるのでしょうか?「信じていたのに、残念」ではあまりに甘すぎて、それこそ残念です。
6月20日、朝日新聞