民意
2016年7月8日(金)
先日、イギリスでEUからの離脱を問う国民投票が行われ、離脱が決定しました。私は、愚かな選択だと思いますが、それはさておき、民意は反映されたことになります。
日本の選挙制度が民意を反映する制度であるかどうかです。
・2012年総選挙(小選挙区)
自民党の得票率 43.0% 議席率 79.0%
・2014年総選挙(小選挙区)
自民党の得票率 48.1% 議席率 75.6%
何と、自民党は4割台の得票率で8割近くの議席を得ているのです。誰がどう考えても民意を反映する選挙制度とは言えません。参考までに、絶対得票率(有権者全体での自民党の得票率)では17%!
日本の政治が劣化していると言われています。①「劣化」とはどういうことかというと、民主主義が機能していないということです。②どうして「民主主義が機能していない」かというと、民意が反映していないからです。③どうして「民意が反映していない」かというと、民意を反映しない小選挙区制度だからです。④どうして「民意を反映しない小選挙区制度になったか」というと、それを主張する政党が多数だったからです。⑤どうして「そのような政党が多数になったか」というと、有権者が選択したからです。ということで、劣化の責任は有権者ということになります。
ここで注釈です。「風が吹けば桶屋が儲かる」式の話をしましたが、これ、トヨタ生産方式なんです。トヨタでは、何か問題が発生したら、「『Why?』を五回繰返せ」と言われています。「Why?Why?Why?Why?Why?」と五回繰返すことだと誤解しないでくださいね。
小選挙区制は、1994年細川政権の時に成立しました。その時併せて、政党交付金も導入されたのですが、この政党交付金も政治の劣化に拍車をかけていますね。舛添問題でよく分かりました。
Why & Who get 政党交付金?(^_^;)