三分の一
2016年7月9日(土)
今回の参議院選挙のキーワードは、「三分の二」です。
改憲勢力(自民、公明、維新、こころ)が三分の二の議席を獲得したら、後世の歴史に記録されることになるかも知れません。
ヤベー首相は、「三分の二」が実現すると、改憲へ向かって突き進むでしょう。選挙期間中は、憲法問題の争点化を避け、終わると「審判を受けた」として、数の力により押し切るのが常套手段ですから。
自民党の改憲草案は、現行憲法の三大原則である、①国民主権、②基本的人権、③平和主義を否定しています。一つだけ例を挙げますが、前文には、「天皇を戴く国家であつて」とあります。これ、国民主権とは到底相容れない思想です。
取分け重要なのは、憲法の憲法たる所以である立憲主義を否定していることです。「立憲主義」については、学者の説明を引用します。→「憲法とは、国家権力を制限して、国民の権利自由を守ることを目的とした国家の基礎法です。」
ところが、自民党の改憲草案では、第102条第1項で、「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。」と国民に義務を課すものになっています。正に憲法の完全否定と言ってよいでしょう。
私しゃ、後世の世代が、歴史教科書を見て、あの頃の人達は一体なぜ、改憲を阻止できなかったの?と疑問に思うようなことは、何としてでも阻止しなければならないと思っています。
「三分の二」ではなく、改憲阻止勢力(民進、共産、社民、生活)が能動的に三分の一を確保する必要があるという趣旨で、標題を「三分の一」としました。本当は天邪鬼なだけです。(^_^;)