走狗
2017年5月29日(月)
時事通信解説委員に田崎史郎氏というお方がおられます。
最近、私の氏に対する評価が一変しました。面白い→走狗です。
これまで、この方の情報力、一定の分析力により、話は面白かったのですが、氏の加計学園問題に関する発言で、「走狗」評価となったのであります。
氏は、前川前事務次官の発言、つまり「行政がゆがめられた」ということに関して、なら、どうして現職の時にそのことを指摘しなかったのか?と言うのであります。これ、菅官房長官の受け売りですね。
多少とも組織にいた人間なら分かりますが、組織のトップに物申すというのは、並大抵のことではありません。昔なら打ち首にだってなります。さすがに現代社会では「打ち首」はありませんが、人事権を握られているということは、昔でいえば「何時でも打ち首にされる」相当です。退職したとはいえ、非常に勇気ある行動と思います。前川氏自身が言っていることですが、後輩にも迷惑をかけることになるのです。どういう迷惑かって?そりゃ、前川氏と通じているのではないか?とか余計な疑いをかけられることだってある訳です。
田崎氏を「走狗」評価した理由です。田崎氏は、前川氏が文科省の天下り問題で職員の処分案を官邸に持って行った際、前川氏自身が入っていなかったと言うのです。これ、本当としたら官邸がリークしたとしか考えられません。明白に守秘義務違反です。なぜ、官邸が田崎氏にリークしたのか?そりゃ、TVで官邸寄りの発言をしているからに他なりません、と思います。
まぁ、言ってみれば、官邸から美味しい餌(情報及びTV局からギャラだって入りますから。)を与えられ、TVでしゃべって来いと指示される訳です。これ、走狗(他人の手先となって使役される人を軽蔑していう語:広辞苑)ですわナ。
話は変わりますが、実は、私は退職する際悩んだことがありまして、信頼するお二人の方に相談した事案があります。
仕事中にパソコンで仕事以外のこと(インターネットで仕事に関係ない情報を閲覧する)をしていたんです。勿論ルール違反ということは承知で。何年にもわたりますので、時給換算してどの程度か分かりませんが、ザックリとした金額を組織に返そうと思ったのです。
私が相談した一人の方は、「止めときなさい」と言いました。その時の上司に迷惑がかかるからということでした。確かに、仕事以外のことをしていたことがバレると私自身が処分を受けることは勿論ですが、その上司も監督責任として処分を受ける可能性があります。ウゥーンそこまで考えた上でのことではありませんでした。もう一人の方は、理由を説明しませんでしたが、何ら迷うことなく「止めときなさい」と言いました。
何が言いたいかと言うと、自分がしたことでも他者に責任が及ぶことがあるということなんです。世間的には「しがらみ」と似ている部分もありますが、そのしがらみを打破するのは、言うほど簡単なことではありません。
ということで、私は返金をしませんでした。勇気ある行動をとることができませんでした。(自分自身を軽蔑!)