音楽の花束 春
2018年5月17日(木)
5月12日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。この日は、土曜マチネーでした。前回の演奏会の始時刻を間違えやり過ごしたことがありましたので、今回は慎重に確認いたしました。
電車を降りて、平和大橋を渡って行きます。
これは、平和公園の資料館です。
本郷新の「嵐の中の母子」原爆の災禍から逃れる姿です。
子どもをまだ十分にオブってませんので、これから立ち上がろうとしているところでしょうか。
手がとても力強いんです。
このホールはフェニックスホールというのですが、建物を低く抑えるため、地下部分の方が大きいんです。入口も地下になります。
このホールは座席の横幅が広くゆとりがあります。
私の座った席からです。
ステージのバックですが、通常のホールですと、音が反響するように固い素材なんですが、カーテンのようなものを下げています。本日の演奏会でシンバルを鳴らす場面があったのですが、音が吸収されるのでしょう。音響が良くなかったですね。実はこの奥にはアリーナ席があるんです。もう何年も使ったのを見たことがありません。結論から言うと、失敗でしょう。税金の無駄遣いでした。
曲目は、
・R.シュトラウスのホルン協奏曲第1番変ホ長調
・スメタナ モルダウ
・チャイコフスキー 交響曲第5番
ホルンは、アレッシオ・アレグリーニさんという方で、著名オケの首席ホルン奏者として活躍しています。多分ですが、最高音と最低音を披露してくれました。最高音ですが、バリバリと空気を刻むような音が出るんですね。ホルンのイメージが少し変わりました。
モルダウの出だしは哀愁を感じますが、次第に勇壮になり最後は穏やかに終わります。力を授けられるような気持になります。名曲です。
チャイコフスキーの5番の2楽章は、ホルンが多用されホルン奏者にとっては、緊張する曲と思います。えらく上手いなと感じていたら、本日のホルンソリストでした。見事でした。圧倒的にダイナミックな曲で、オケの醍醐味を感じさせてくれる曲です。最終小節は「ダ ダ ダ ダン」で終わるのですが、もう少し歯切れよく、スタッカート的な演奏にして欲しかったです。とまれ、感動して体が震えました。
指揮者の熊倉優さんは、まだ20代半ばです。指揮振りですが、あまり大袈裟ではなく明朝体のような感じで好感が持てました。これから大いに活躍するんでしょうね。拍手も大きかったですよ。
これは、帰りに撮りました。私は何時見ても、母親の逞しさを感じます。素晴らしい作品と思います。