水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

6月7日

2008年06月07日 | 日々のあれこれ
 結果はどうでもいいと最近よく思う。地区で終わろうが、全国金賞とろうが、そのこと自体はささいなことではないのか。そこにいたるまでにどんな経験をしたか。できたか。どんな思いを持てたか。その時点で別人になれたか。別のバンドになれたか。なんとなくやって、まあまあで終わるくらいなら、死ぬほどやって全く結果が出ない方が、よほどいい思い出になるのではないか。
 先日5月のマーク模試がかえってきた。多くの3年生はうちひしがれていた。私自身も上から言われた。「3年生だいじょうぶか。このままじゃやばいんじゃないのか。これまで築き上げてきた進学実績を維持できるのか」と。
 学年主任としてびしっと言い返した。「全然だいじょうぶではないです」と。
 大丈夫なはずがない。今のままでは。でも、だからおもしろいのではないか。
 現時点でみんなA判定とかで、あとはほどよくキープしてそれなりに受かりました、なんて高校3年だったら、まったくおもしろくない。
 今時点ではとんでもない目標にみえるけど、死ぬほどやってったら、いつのまにか可能性が生まれ、そのままいけるかと思ったら伸び悩んで苦悩して、でもあきらめずにやったら、またがんばれた、みたいなドラマがなかったらおもしろくない。
 さしあたって衣食住に恵まれ命の心配もなく、目標に向かって頑張って生きてればいい人生なんて、どんだけ幸せなことか。
 がんばらせてもらえたうえに、結果まで求めたらバチがあたるとさえ思う。
 と、自分に言い聞かせて、やるだけやっていきたいという心境になっている。ただし、そのがんばりに「自分なりに」という修飾語をつけることはしないように自戒せねば。この魔法の言い訳ことばを発しないのが今年の目標だ。
 



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