今朝出がけに新聞をひらいておどろいた。畏友、堀裕嗣先生がでかでかと載っているではないか。
学校にきてデジタル版でゆっくり読む。そうか、ブログにインタビューを受けたと書いてらしたが、これだったのか。
白髪増えたなあ(そこかい!)
現場の中学校の先生で全国区といえば、少し前なら河上亮一先生だが、いまなら堀先生の名が一番にあがるだろう。東京にいないと全国的な発信はできないなんて時代じゃないんだなとあらためて思う。
ていうか、昔からそうだったのかな。
でも、しばらく前までは、都会と地方とでは暮らしぶり違いがあったから、教員の仕事内容にも差があったのは事実だろう。
昔ながらの地域共同体が残っている土地と、都会化した地域とでは、こどもたちというか親の価値観がちがうから、生活指導の方法なんかは一様ではなかった。
堀先生の提示した「教師力ピラミッド」は、望ましい教師モデルをピラミッドの形で提示している。
そのベースに、つまり三角形のベースの部分に「生活・モラル」とある。
人としての基本だ(あ、くわしくは本をどうぞ、小生は来週じっくり拝読する時間があるので、たぶん改めて書く予定です)。
地域共同体が成立していた時代には、このベースの「生活・モラル」の部分に欠けている先生でさえ、先生としてやっていけたのだ。
結構古い話になってしまったかな。
今や日本中に、コンビニがあり、ファミレスがあり、マンガ喫茶があり、生徒ひとりひとりが市民になり消費者になり個人になった。
それは西欧社会でいうところの「個人」とはまた別種の概念ではあるが、そういう「個」を生徒として扱うには、またその「個」の親のニーズに答えるには、教師一人一人の力量ではまったく無理だ。
日本全国、同じ状況におかれている。
日々の暮らし、仕事、お上への報告、教室や部活でのやりとり、保護者との対応で毎日がいっぱいいっぱいの先生は多い。
ひとまず、堀先生の本を読んで、一歩ひいたところから自分の仕事を見る目が持てれば、少し楽になれるんだけどな。