水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

2月20日

2013年02月20日 | 日々のあれこれ

 あるOBが授業の見学に来た。
 この春から埼玉県の教員採用試験に合格し、この春から高校の国語教員として教壇に立つという。
 今日は漢文だけだったが、「いつもよりたくさん回してます」的な授業をみてもらった。
「先生、音読のやり方は昔のままですね、文のSVOとかは、あんなに昔やってないですよね」
「うん、おれも成長するのさ。それより、勤務校っていつわかるの?」
「もうすぐです」
「そっか、どんな学校に配属になるかで職種がちがうと思うくらい仕事内容変わるからな。事前の研修ってある?」
「いえ、4月に入ってから毎週、初任者研修です」
「いきなり丸腰で生徒の前に立つようなもんか、がんばってな」などと話す。
 えらそうに語ってしまったが、考えてみると、自分がついぞ受からなかった教員採用試験に一発で合格した彼は、はるかに優秀だ。いい先生になるだろう。
 もし自分がすぐ教員採用試験に受かって小学校の先生になってたら、全然別の人生を歩み、埼玉ってどこにあるか知らないままだったし、たぶん今ほどには勉強してないんじゃないかなと思う。
 出会える人もまったく別だった。
 どんな暮らしをしているかで、出会う人も変わるのは間違いない。

コメント (3)
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