水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

問題づくり

2013年02月22日 | 日々のあれこれ

 ある先生から、試験問題をどう作っていいかアドバイスをほしいと連絡をもらい、何々、どんな文章? あっ、その評論ね、入試の定番だから、かるくお手本みせてあげると請け負ったが、けっこう苦労している。
 せっかくだから、これからこんな観点でつくればいいよ的な一覧を示してあげようとも思った。
 評論文の設問は、内容を問うパターンはあらく言って二つしかない。
 「~とはどういうことか」「~とあるが、なぜか」の二つ。
 傍線をひいた語句や一文を言い換えること。もしくは傍線をひいた部分の理由。
 内容説明か理由説明。
 記述で答えるなら、「~ということ」「~だから」の二つのパターン。
 次元の異なる言い換えができるかどうか、因果関係が説明できるかどうか。
 問い方はいろいろあるけど、内容に関する設問ならだいたいこの二種に分類できる。
 問いは二種類、答えさせ方は「説明しなさい」「抜き出しなさい」「選びなさい」の三種だから、組み合わせで六通り。
 あと、試験では何を問うべきなのかという観点をもつこと。
 そういうのを初任者研修で教わるのだろうか。
 基本的には、評論で問うのは、あたりまえすぎるけど、筆者の言いたいことが読みとれたどうか。
 各パーツの主旨が読み取れているか、それをまとめて全体の主旨を把握できたか。
 同時に、読み取るための技術を身につけているかどうか。読み取るための知識をもっているか。
 こういう考え方で設問のパターンにあてはめれば、いくらでもできるでしょ、たとえば … って速攻でつくろうとして実作に入ったら、思ったように進まない。
 でも、いいかっこしようとしたのを貫いて、作って見せようと思う。

コメント
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