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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

時間との闘い

2014年11月06日 | 学年だよりなど

  学年だより「時間との闘い」


 先日「弱者の戦略」(『難関私大・文系をめざせ!』)で紹介した笠見未央先生は、こう述べる。


 ~ 「センター試験に対して臆病になれる受験生は強い。」 ~


 センター試験に対する「恐怖があるからこそ、日常の勉強で『本番モード』を演出し、本番で不測の事態が起きることを防ぐ」ことができるという。
 今後は、いかに本番を想定した勉強ができるかが勝負を分ける。
 昨日、埼玉高校駅伝に出場した陸上部のみなさん、おつかれさまでした。
 これで、三年生は全員部活は引退したはずだが、みんな、自分の最後の大会の前にどういう練習をしようとしていたかを思い出してほしい。
 なるべく試合と同じ緊張感を持って、試合に近い感覚で、体を動かそうとしていたのではないだろうか。対戦相手のビデオを見てイメージトレーニングした人もいるだろう。試合当日のタイムテーブルにあわせて、何日も前から起床時間をずらしたり、食べる物を吟味した人もいるだろう。
 入試も同じだ。
 本番を想定する勉強としてまず考えないといけないのは、時間感覚だ。
 「センターで失敗しました」と悔やむ先輩たちの多くが第一にあげるのは「時間不足」だった。
 しかし、これはすなわち準備が足りなかったということでもある。
 たとえばセンターは、80分、60分と決まっていて、どういうタイプの問題が、どの程度出題されるかは、すべてわかっている。
 かりに予想に反した内容の問題が出題されたにしても、時間と形式は変わらない。
 センター試験当日に目にする問題は、その新鮮と、本人の精神状態ゆえに、すべてが新傾向の想定外問題に見えることさえある。
 「こんな問題がでるとは思ってなかったと動揺しているうちに、時間が足りなくなってしまいました … 」というセリフは、「自分は中途半端な準備しかして来ませんでした」と同義だ。


 ~ センター試験も速さとの戦いだ。英語や国語の解答時間は80分しかない。これが120分だったら平均点は大幅に上がる。「時間がなかった」はセンター試験では言い訳にしかすぎない。「時間がない」は「力がない」の同義語である。センター試験で失敗する理由の一つは、ふだんから時間を計って過去問を解くという、当たり前のことをやっていないからだ。 (笠見未央『センター前ヒット センター試験でこけない68の法則』高陵社書店) ~


 本番の時間を想定するとはどういうことか。簡単だ。時間を測って問題を解けばいい。


 ~ 時間切れを防ぐには、必ずストップウオッチで時間を計って問題を解き、日常の勉強で本番の緊張感を演出しなければならない。センター過去問演習にストップウオッチは必需品だ、陸上部でストップウオッチ無しの練習は考えられないように。 ~

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