最近の記述問題練習で、身につけさせたいと思った技。
マイナスの抽象語を説明するとき、ちょっとした表現に気をつけると、ひきしまった解答になる。
たとえば、こういう言葉たち。
「幻想」「信仰」「擬制」「倒錯」「錯覚」「事態」「作りもの」 … 。
本来「A」ではないはずなのに、近代人は「A」と勘違いしている、みたいな話のとき、線がひかれやすい。
「~という錯覚」とあるが、どういうことか説明しない、のように。
「非AをAと思っていること」と書ければ、答えの方向性としては何の問題もないのだが、もう一歩アピールしておきたい。
本来 実際は 現実には
「非A」「無A」
であるはずなのに であるにもかかわらず
「A」「有A」
であるかのように
考えられている状態 みなされてしまうこと
という表現で説明するといい。
「にもかかわらず」とか書いてあると、「この生徒、読めてるね」という印象を与えられるので、おすすめです。