身内を亡くしたとき、お見送りの作法やいろんなしきたりで、けっこう細々と忙しいのは、残された人がただ悲しみ浸るだけになるのを避けるためだという話を聞いたことがある。
だとしたら、コンクールの翌日に必ず役員を命じられるのは、考えるより体を動かせ、吹奏楽を聴くのはいやだなどと言ってないで、ちゃんとみておけ、という吹連のあったか~い配慮なのかもしれない。
実際、再び会場に来て、コンクールの渦中にはいってしまえば、あれもやらねば、この曲もやってみたいというような思いつきが次々とわいてくる。いろんな先生方と一言二言話せるのもありがたい。どんなに名門の先生だって、楽勝でやっている人など一人もいないのだ。
今日は、チケットやプログラムの販売、及び半券処理の仕事。
事前購入チケットが昨日より多く出ているので、当日券は最大300枚です、と言われた時点でもう50人以上は並んでらした。打ち合わせをしているうちにも、列はのびてくる。
まあ、今日のラインナップではしょうがないだろう。
「売り切れたあと、文句を言われる方もいらっしゃると思いますが、何かあったら本部にお願いします」と実行委員の先生に指示をいただく。「大丈夫ですよ、そういう仕事はむしろ専門なので」。
実際、そのあと各方面からいろいろな種類の声かけをいただいたが、本部の若い先生を手こずらせることなく、職務を全うさせて頂いた。
それにしても、ハイレベルな演奏の続く一日だった。
一年で、どこまでつめられるだろう。