ティアラこうとうで行われたニューイヤーコンサート。
レッスンをお願いしている先生ものってらっしゃるプロの吹奏楽団で、演奏会を収録したCDには大変お世話になっている。鈴木孝佳先生の選曲と指揮、それに見事にこたえる職人集団の奏でる音は、世界初演的作品でもずっとレパートリーにしてきたようなサウンドにしてしまう。あたたかい音とは、こういうサウンドのことか。
コンサートマスターを務められていたサックスの新井靖志先生が昨年急に亡くなられたことで、今回は開催を見送ろうとも考えていたそうだ。
その新井氏に捧げたいと鈴木氏がステージから語られてから演奏された「イエス涙流したもう時」は、天国にとどくかのような演奏だった。Nヘス「ロッホナガー組曲」、バーンズ「交響曲第2番」は、生で聴いてこその曲だ。