水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

筋トレ

2017年01月26日 | 学年だよりなど

 

  学年だより「筋トレ」

 今日の記述模試に続いて、来週はマーク模試がある。
 来年のセンターに向けての本格的なスタートと考えて取り組んでほしい。
 センター試験には、試験の性質上、誰も解けないような難問は基本的に出題されない。
 高校二年生までの通常の学習内容に基づいて作成される。入試問題のなかでは「基本」だ。
 「センターが基本に思えない」という問題点を今みなさんは持っているが、それはこれからの課題としよう。
 基本問題ではあっても、50万人の高校生に差を付けなければならないため、問題量が多くなる。
 一定の学力をつけた者を対象にして、情報処理能力を問う試験という性質が強くなっている。
 情報処理能力は一朝一夕には身につかない。
 与えられた課題に対して、自分のもっている知識を活用して躊躇なく処理していく能力を、日常的に積み上げていかなければならない。
 クイズ番組でも活躍する薬学博士の木村美紀氏は、こう述べる。


 ~ 今年のセンター試験をふりかえってみると、化学は、実験問題など考えさせるタイプの問題が増えた印象で、問題数が増えて、計算量も多く、時間との勝負になるかと。
 単純に知識を知っているだけではダメで、もっている知識を使って問題を解決することができるかという、応用力を試されている気がすごくしました。
 ── 使えない知識はゼロと同じ。知識を使って応用できるかで差がつく ──
 ただ、知識を活用するためのウォーミングアップが必要で、脳の中にある知識ボックスから知識をぱっと取り出して、それをもとに瞬時に判断する瞬発力をきたえておかなきゃいけない。
 つまり、脳をいつでもフル稼働できる戦闘モードにしておくということ。
 事前にそういう状態に仕上げていかねばなりません。
 その戦闘モードのスイッチをMAXにするためには、最低でも1週間くらい、余裕をもって数ヶ月は必要だと感じます。
 例えるならば、脳の“筋トレ”です。
 筋トレを普段から積み重ねておく影の努力があるからこそ、いざという本番の勝負時にぱっと最大限の力が発揮できるのです。
 オリンピック選手だって、事前にトレーニングをしない人はいないでしょう。
 コンディション作りという意味では、それと似ているかもしれません。
 エアコンの暖房だって、急にスイッチをONにしても、たまに暖房準備中と表示されたりなんかして、なかなか急には温めてくれないことがあります。 … そういう現象と同じで、センター試験で使う脳も、動いていない状態から急に動けといわれても時間がかかる。 (木村美紀メルマガ『木村美紀が明かす家庭教育の秘策』vol.160) ~


 筋肉量を増やす、可動範囲を大きくする、本番に向けたコンディションづくりといった、みなさんが運動で行っているトレーニングが、そのまま脳にもあてはまる。

コメント
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