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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

あわよくば

2017年01月30日 | 学年だよりなど

 

  学年だより「あわよくば」


 ベストセラー『一分間記憶法』『一分間ノート術』『一分間勉強法』などの著者である石井貴志氏は、キャバクラ店でお説教されたことがあるという。
 軽い気持ちで「モテモテになるのが夢なんだよねー」と口にしたとき、石井氏についていたキャバ嬢が、突然お説経をはじめる。


 ~ 「モテたい? モテたいだって? あんたが本気でモテたいと思っているとは思えないけど?」
「何を言っているんだ? モテたいと本気で思っているに決まっているじゃないか」
 そう返したところ、次のような答えが返ってきた。
「いや、絶対に違うね。あなたは、モテたいとは思っていない!」
「だから、モテたいって、思っているってば!」
「本当にもてたいなら、朝もナンパ、昼もナンパ、夜もナンパの毎日を送っているはずだ。でも、あなたは、そうは見えない」
「確かに、そんな生活は送っていない … 」
「キャバ嬢にもてたいのであれば、朝は朝キャバ、昼は昼キャバ、夕方は同伴、夜はキャバクラ、朝5時からはアフターという生活をしているはずだ。だが、あなたは、そうは見えない」
「さすがに、そんな生活はしていない」
「そう。あなたのモテたいなんて、所詮、その程度なんだよ。あなたの夢なんて、所詮、『あわよくば』レベル。そう。これっぽっちも本気じゃないんだよ。本気じゃない夢は、かなわない。
 キャバ嬢だって、本気でナンバーワンになりたい人は、朝もメール、昼もメール、夕方は同伴、 出勤は週6日、空いている時間は、常に営業メールなんだよ。あなたも本気でモテたいなら、 本気でやれよ。この野郎!」 ~


 なんで客のおれが説経されなければならないんだ? と感じながら、同時に「頭をハンマーでガーンと殴られたような衝撃」を受け、感動していた。
 そうか、夢が叶わないのは本気じゃないからだ。朝から晩まで一つのことをやり続ければ、誰でも成功できる。でも本当にやっている人は少ないのだ、と。


 ~ 本気じゃない奴には、夢を叶えることはできない。クリスマスも、仕事をする。大晦日も仕事をする。お正月も仕事をしているのが、当然だ。本気なら、全力でやれ。あなたは、それで、全力を出しているつもりだろうか? まだ、いけるよね? っていうか、全然本気じゃないはずだ。本気で生きよう。本気になれば、夢は必ず叶うんだ。 (石井貴士「全力メルマガ」2016年12月) ~


 脳による人間の心理的限界は、身体的限界よりも浅いレベルに設定されている。身体が壊れるのを防ぐためだ。客観的には「それほどでもない」レベルを、当人だけは「相当」やっていると感じているという状況は多々ある。2時間勉強したくらいでやった気になったり、半日練習したくらいで勉強の手を抜いたりしてないか。まずは自分を対象化してみることだ。

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