水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

語彙力

2020年12月09日 | 学年だよりなど
3学年だより「語彙力」


 壁にぶつかっている原因がはっきりしている場合も、実はあると感じている。
 みなさんがどれほど自覚的かはわからないが、最も多くの人にあてはまる原因は「たんなる語彙不足」ではないだろうか。現代文のでき具合いや、教室での英語の勉強ぶりをみていてそう思う。
 数学も、そもそも計算力不足という原因はないだろうか。
 語彙が足りないまま共通テストタイプの模試を解くだけの勉強に浸るのは危険だ。


~ なかなか語彙を定着させることができませんというメールが届きました。共通テストまでに基本的な語彙を完璧にしたいのにということです。土台になるのは「絶対に自分を伸ばすぞ」という気迫ですね。それがないと、いくら始めてもダラダラしてしまうものです。
 次に「ではいつまでに定着させるのか」という計画が必要となります。時間は常に有限ですからね。特に受験勉強の際は時間を切ります。常に「いつまでにその仕事を終わらせるのか」が必要ですよね。それがないと「自分なりに頑張ろう」という甘い気持ちが働きますからね。 (「短期間で英単語を覚えるには」キムタツブログ11月27日) ~


 『ユメタン①』1000語中の950語が入っていれば、共通テストは大丈夫と木村先生はおっしゃらる。みなさんの使っている単語集でいうと、どれくらいだろう。12月31日までにこのレベルを確認するには、一日100語ではペースが遅い。1年かける人のペースで勉強しても無意味だ。


~ まずは毎日500語に設定するとします。
 11月28日ユメタン① 001~500、11月29日ユメタン① 001~500
 11月30日ユメタン① 001~500…… (中略) 12月10日ユメタン① 001~500
 といった具合に、単語集を使って、毎日500語を音読します。
 そのうえで意味を確認します。無理に覚えるのではなく、反復回数を増やします。
 1語1秒としても、500語であれば500秒ですから、8分から9分しかかかりません。
 それぐらいの速度でひたすら音読をしていきます。意味の確認をしながら。
 それを毎日5セットほど繰り返します。
 そうすると単語の勉強を毎日40分ほどすることになります。    ~


 同様に、12月11日からのクールで、501~1000の500語を音読する。
 その次の第3クールでは、同じやり方で001~1000までの1000語を音読する。
 1語1秒で17分かかることになるが、17分ぐらいは集中して気迫で声を出し続けろと、木村先生は言う。短期間に語彙力を身に付けるには、反復回数の絶対量が必要だ。
 気合いが入っていれば、1年かけてじっくり身に付けるレベルを、この2週間、3週間で身に付けることは可能だ。英語力はあるが語彙が少ないという人はいない。国語も同じだ。
 時間は平等だ。何をやるか、どうやるかで時間の価値が変わる。まだ間に合う。
コメント
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