水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

本番力(2)

2020年12月15日 | 学年だよりなど
3学年だより「本番力(2)」


 水野先生に続いて、田村先生が「その2」を、水口先生が「その3」を述べる。
 桜木は、東大専科の指導に若い先生を抜擢し、教員にも自信と責任感を植え付けようとしていた。


~「その2 制服を着て勉強する
 東大二次試験に着て行く服は普段着慣れた制服にする
 つまり試験日まで制服を着て勉強を続け、試験日も制服を着て受験をする
 普段の力を100%発揮するためにイレギュラーなことは極力避ける
 いつもの服装で、いつものルーティンで、いつもの力を出す
 これが本番で結果を出すもっとも有効な方法です
 よく勝負スーツとか勝負ネクタイなどで特別感を出そうとするが、それがNG
 出掛ける段階で肩に力が入り、緊張を強めて失敗の原因を作ることになる
 本当に本番に強いのは、落ち着いている人! 
 自分を落ち着かせるために服装は重要なアイテム
 だったら普段着慣れている制服が一番です」 ~


 過剰に特別感をもって本番に臨むことの危険性は、人生のいろんな局面にあてはまるだろう。
 すぐれたアスリートもアーティストも、有能なビジネスマンも研究者も、日常と非日常に明確な線引きがない。オフの日にひらめき、オンの時もゆとりがある。キングカズは近所のコンビニに行くときもおしゃれなスーツで出掛ける。


~「その3 学校の教室で人と一緒に勉強する
 本番では、大学の大教室で試験を受けることになる
 これは家とは全く違う雰囲気の中で、問題に挑むことでもある
 家で一人で勉強することは、日常と本番の同一化と反する
 試験日がイレギュラーな日になってしまうからです
 試験日を特別な日にしないために、できる限り学校の教室で、人のいる空間で勉強する
 それによって、普段通りのパフォーマンスを発揮できる
 試験会場では、いろんな人や出来事と遭遇する
 ペンの音がうるさかったり、咳き込む声も聞こえる
 予期せぬことにも動揺しないためには、多少の雑音の中で勉強することが効果的だ
 制服を着て、学校の教室で、他の生徒とともに勉強することで
 本番力は一段と鍛えられるのです」 (三田紀房「ドラゴン桜2」モーニング2020.№52) ~


 電車とバスに乗って毎日学校に来て勉強することが一番の対策になるということは、みなさんは今までの日常を積み重ねていけばいいということだ。受験だからといって、とりたてて変わったことをする必要はない。この時期、家にいた方が楽なのは間違いないのだ。しかし、ほんの少しだけ面倒くさいことを積み上げていくことが、メンタルを鍛え、自分を成長させていく。
コメント
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