水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

自分軸

2022年03月01日 | 学年だよりなど
1学年だより「自分軸」


 「今日というギフト」を大事にしよう――。
 そのとおりだ! 夢の実現、目標達成に向けて、一日一日を大切にすごそう!
 よし、まずはランニング、からの腹筋。そして毎朝4時に起きて勉強だ! ゲームとネットに費やしていた時間を全部に勉強にあてよう……と思った人がたくさんいると思う。
 そして数時間後、ベッドに横になって漫然とスマホを見ている自分がいる……。
 なぜそうなるのか。やはり人間は弱いので、ちょっとだけ休憩→けっこうな時間休憩→寝落ち→明日からがんばろう、になりがちだ。
 人が本質的に変わることは難しいから、工夫する必要がある。
「流れ星を見た瞬間に自分の願いを唱えると、願いは叶う」と言う。
 これは都市伝説でも流言飛語でもなく、本当のことだ。
 なぜか。星が流れるその瞬間、躊躇なく自分の願いを口に出せるほどに、その人は思い続けているからだ。「何をお願いしようかな……」と考えていると流れ星は消えてしまう。


~ では、こうした「ずっと願っている状態」を擬似的に作るにはとうすればいいのでしょうか。それはやはり、夢のことを考えるきっかけを増やすことです。その意味では、紙に書いて、毎日の生活動線上にある身近なところに置いておくことで、その紙を何度も見る可能性を高めるのも、夢へのマインドシェアを高めるコツです。例えば手帳の1ページだったり、ベタですがトイレに張り紙をしたり。夢を紙に書いたものを撮影して、スマホの待ち受け画面にしてもいいでしょう。
 ある人は、「デジタルのメモは、ブラックホールの彼方に消えてしまう」とよく言っています。もちろん検索可能性の高さは時にすごい威力を持ちますし、僕もうまく使い分けして活用していますが、デジタルのメモは、何度も見返すきっかけを作ることはなかなか難しいという欠点があります。 (前田裕二『メモの魔力』幻冬舎) ~


 「ずっと願っている状態」が、自分の「軸」となる。
 AをとるかBをとるか即決するには、自分の「軸」に従えばいい。
 試験の前日に「カラオケ行こう」と誘われて断るのは、みなさんの中に一定の軸があるからだ。
 授業が始まる前にノートを出すのを面倒がるのは、その軸が確固たるものではないからだ。
 ささいな局面で、自分が何をするかを迷っている時間がもったいない。
 極力時間を有効に使うために決めておく行為をルーティーンという。
 朝起きてすぐ前夜覚えた英単語を確認する、電車の中で世界史のまとめを読む、風呂上がりにストレッチする……と決めておく。たまたま10分空き時間ができたら数Aを1問解くとか。
 自分の軸が見えていれば、ルーティーンは自然に決まっていく。
 迷うというもったいない時間を減らすために、目標を書いて見えるようにしておけばいいのだ。
 そうすれば、本性を変えなくても行動を変えられる。

コメント
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