水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

没頭力

2022年03月12日 | 学年だよりなど
1学年だより「没頭力」


 オリンピック・パラリンピックに出場することも、よい成績を残すことも、大きなゴールの一つではあるが、同時にスタートでもある。
 現役選手として頂点を迎えた時点より、その後の人生がはるかに長いからだ。
 金メダルをとった意味、もしくはとらなかった意味は、その後の人生で決まる。
 その後の人生に大きく影響するのは、試合の結果そのものより、そこにいたるまでにどれだけの人生を積み重ねてきたかではないだろうか。
 それはスポーツだけではない。何らかのゴールを目指して積み重ねていく営為は、どれだけ打ち込めたか、没頭できたかで、その価値が決まっていく。


~ 勉強やビジネスでは、結果は顕著に表れる。脇目も振らずに、やるべき暗記問題やトレーニングに、どれだけ没頭できるか。成績はあからさまに、没頭と比例する。
 あいつは付き合い悪いねとか、変わり者だねと揶揄されるぐらいに、徹底的に没頭することが重要だ。周囲との関係を断ち、雑音をスルーできる「狂気に満ちた集中」を発揮することによって、その人は頭ひとつ抜きんでることができるのだ。
 誤解されてはいけないが、時間さえかければいい、というわけではない。「狂気に満ちた集中」を、いかに効率化させるかが肝要だ。
 「起業をしたい、でも準備が整ってない!」という若者はたくさんいる。そんなときに、決まって僕は言う。「いますぐ、やりましょう!!」
 重視すべきは「狂気に満ちた集中」。つまり没頭力だけで、十分なのだ。(堀江貴文『やりきる力』学研プラス)~


 ただし、没頭すると、友達は減る。なんとなく過ごしていた「仲間」と過ごす時間がもったいなくなるからだ。「最近つきあい悪いな」ぐらい、言われてしまうかもしれない。そして徐々に距離が生まれる。そういう形で減る「友達」は、実はそこまでは親しくはなかったのだろう。
 逆に、新しい友達が出来る可能性もある。その人も没頭系だ。
 その友達とは、べったりしてなくても、ずっと会話していなくても友達だ。
 大人になるとわかるが、10年会ってないけど、あきらかに友達という存在がいる。
 10年ぶりに会ったとき、普通に前と同じテンポ感で話せる相手だ。
 没頭することで変わる人間関係は、異性間においても同じ気がする。


~「男運が悪いのは、偏差値の低い学校に不良がくるのと同じ。」(ROLAND『君か、君以外か。』)~


 友人も、いつかできるかもしれない彼女も、自分の鏡だ。
 いい感じの人とそういう関係になりたいなら、求めるより自分を変える方が近道だ。
 没頭経験で醸し出されるオーラの力は、見た目のよさなど簡単に超えるから。
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