水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

6月12日

2008年06月12日 | 日々のあれこれ
 会議などでおわりの集合にしかいけなかった。わたなべ先生による合奏は、終わった後、学指揮から「今日は久しぶりにいいサウンドでしたよ」との話を聞いた。聞きたかったなあ。突然思いついて集合のときに話したが、今度の本番は、客席に感動を与えることを目標にしたい。
 いや、次の本番にかぎらずコンクールでも定演でも、聴いてくださるかたに感動をプレゼントすること、それが人前で何かやるということの根本的目標ではないかな。
 だからそれは技術も大事だが、何よりそのことに取り組む姿勢が大事なのだと思う。
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守護天使

2008年06月09日 | 日々のあれこれ
 上村佑『守護天使』(宝島社)は、「50歳も近くなって、街でいい女を見てもときめかなくなった」と言う友人への反発で書いた小説だと筆者は言う。主人公は、髪が薄くなり、腹回りがゆったりし、リストラで転職をよぎなくされた中年おやじ。満員電車の中で見かけたある女子高校生に一目惚れし、とはいえその恋愛感情を成就させようなどという思いはみじんもなく、しかしその娘をひたすら守ろう、自分の存在をかけて守ろうとする物語である。
 お約束の展開、ありがちのキャラだけど、読み出すとやめられない。ネット犯罪が身近なものになってしまった今、リアリティもある。この日誌の数少ない読者である中年男性のみなさん、よかったら手にとってください。元気がでます。
 考えてみると、ふだんやっていることは命まではかけてないけど、生徒の守護天使かもしれない。
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6月8日

2008年06月08日 | 日々のあれこれ
 午後演奏会にでかける部員が多いので、午前早めに「たなばた」合奏に取り組む。1年生もだいぶわかってきたようで、自分の音やリズムがどうしていいかはわからないけど先輩とちがうことはわかる、というレベルに達してきたようだ。理論的な話も通じているような気がするので、けっこう音楽的な合奏をしはじめているのではないかと自分では思う。
 お昼休みに川高のいく子たちをマイクロで会館まで送ると、開場30分前でもう行列ができてきた。くやしいなあ。うちも次の定演こそ満員にしてみたい。
 もどってさらに合奏をしようかと思ったが、学指揮さんからの「パートでさらわせてください」との提案をきき、それでお願いし、全体は15:00バスで終わった。
 お昼をどうしようかと考えたら、突然とん汁を食したくなり、SUKIYAへ行き「とん汁牛皿定食」を注文した。若いね。15:00までがまんするとこういう重めのものも注文できる。店員さんがオーダーをうちこむのにやけに時間がかかっているので、いやな予感は少しあったんだよね。
 お待たせしました! と運ばれてきたのは、「とん汁牛皿定食」ではなく「牛皿定食」であった。今日の小さながっかり。思わず「われ、注文まちがえてるだるぉうが! このボケ、東京湾浮かべたろか」と言うほど燃えたぎるスピリットももうない。神様が「あなたの歳でそれは食べ過ぎですよ、普通の味噌汁で十分、それでも生卵分だけカロリー超えてるのよ(どんな神様やねん)」と言ってくれてるのだと思い、粛々といただき、学校にもどり漢文の書き下し練習プリントを作成した。
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6月7日

2008年06月07日 | 日々のあれこれ
 結果はどうでもいいと最近よく思う。地区で終わろうが、全国金賞とろうが、そのこと自体はささいなことではないのか。そこにいたるまでにどんな経験をしたか。できたか。どんな思いを持てたか。その時点で別人になれたか。別のバンドになれたか。なんとなくやって、まあまあで終わるくらいなら、死ぬほどやって全く結果が出ない方が、よほどいい思い出になるのではないか。
 先日5月のマーク模試がかえってきた。多くの3年生はうちひしがれていた。私自身も上から言われた。「3年生だいじょうぶか。このままじゃやばいんじゃないのか。これまで築き上げてきた進学実績を維持できるのか」と。
 学年主任としてびしっと言い返した。「全然だいじょうぶではないです」と。
 大丈夫なはずがない。今のままでは。でも、だからおもしろいのではないか。
 現時点でみんなA判定とかで、あとはほどよくキープしてそれなりに受かりました、なんて高校3年だったら、まったくおもしろくない。
 今時点ではとんでもない目標にみえるけど、死ぬほどやってったら、いつのまにか可能性が生まれ、そのままいけるかと思ったら伸び悩んで苦悩して、でもあきらめずにやったら、またがんばれた、みたいなドラマがなかったらおもしろくない。
 さしあたって衣食住に恵まれ命の心配もなく、目標に向かって頑張って生きてればいい人生なんて、どんだけ幸せなことか。
 がんばらせてもらえたうえに、結果まで求めたらバチがあたるとさえ思う。
 と、自分に言い聞かせて、やるだけやっていきたいという心境になっている。ただし、そのがんばりに「自分なりに」という修飾語をつけることはしないように自戒せねば。この魔法の言い訳ことばを発しないのが今年の目標だ。
 



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6月6日

2008年06月06日 | 日々のあれこれ
 久しぶりのバンドレッスン。いろいろとダメ出ししていただいたが、とくに譜面を読めてない部分については自分の責任も大きい。あきらかにできてないのはわかっていたのだから。先生になんとかしてもらおうという考えがあった。もっとつめてから見てもらわないと先生にも失礼だ。
 部員をおくり校舎の戸締まりをしてから、小論文の添削をするも10:30過ぎに力尽きて帰宅することにした。
 こんなとき、校門を出たらタクシーが待っていて、乗り込んだとたんビールとおつまみが出たらいいなあ。
 残業代もらったうえに、タクシーで一杯のみながら帰宅でき、そのうえ自分のふところは一切いたまないという、これは天国だ。ガソリン代を気にすることもない。
 だとしたら、あと3枚はいけたな。高校時代にもっと勉強すればよかった。そして役人になってれば、もっと添削も譜読みもすすんだだろうに。
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昨夜

2008年06月05日 | 日々のあれこれ
 歯医者では診察を40分強待ったが、ここではふつう。治療が終わり、30分以上食事しないようにと言われ、また30分経ったとしても麻酔がきれてないだろうと思い、のんびり買い物でもしようとヨーカドー内をふらふらしていた。
 1Fに下りるとイベント的に販売しているCDコーナー。懐かしい歌手や曲が安いCDになって陳列してある、よくみかけるコーナーだ。
 ふらっと見ていると、家をさがせばきっと見つかるであろう曲を、どうしてもすぐ聞きたくて買ってしまうことはないだろうか。
 「あなた」「精霊流し」「池上線」 … という順にかかっているCDを聞き、がまんできなかった。それから「ミアモーレ」の入っている中森明菜のCDと2枚購入。ミアモーレの入った音源は、家に1枚、車の中に1枚あるが、そのいづれもが、新録音のちょっとおしゃれなアレンジのものなのだ。
 発売当時のアレンジは、ツッタッツタータン タッタタ ツッタッツタータン タタッタ というようなコテコテの金管バッキングパターンがきけるので、ポップス系の曲のいい勉強になるはず。たぶん部員のみんなに文化祭前にきいてもらうことになるだろう。
 食料品コーナーでもあれこれ購入すると、けっこういい時間になってたので、あわて気味に屋上駐車場に向かい、いったん後部座席に買ったものをおき、CDを袋から出して後部ドアを閉めた瞬間に悲劇はおこった。
 CDをとり出すときにキーを座席においたのか、閉めるときに手を離したのか、しかもそのときスイッチに触れたのか、ドアがしまると同時に車はロックされてしまった。あわててドアをあけようとするも、あかない。キーは後部座席だ。
 専門用語でいうところの「キー閉じ込み」である。さすが信頼できる同盟国のフォルクスワーゲン社製だ。一度閉まったドアはびくともしない。
 やってしまった。閉店準備に入っている動きをしていた警備の方にそのことを告げ、公衆電話の場所をきくと「JAFは♯8139ですよ」と教えてくれた。
 電話して出来事を告げると30分ほどできてくれるという。
「すいません、30分くらいかかるそうです」と警備の方に言うと「いいですよ、そこで待っててください」とベンチを指示してくれ駐車場出口をまだ閉めないようにという連絡を無線でしてくれていた。もうしわけない。
 こちらの方はやさしかったが、無線の話相手の方の声質としては「ええっ! こんな時間に何やってるんだよ、帰れねぇじゃねぇか」というニュアンスもかんじられたが、さもありなんと思う。逆の立場だったら自分もそう思うから。
 樹間をわたる冷風はすでに夜の深きをつげていた。
 長く生きていれば、こういうこともあるだろう。不思議とあせる気持ちはなかった。ハチの死骸でもあればしみじみ見つめていられる心境だった。ただ心配なのは、車内に残された冷凍食品であった。冷食半額引きだったから、4つも買ってた。とくにカトキチのエビフライが心配だった。
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6月4日

2008年06月04日 | 日々のあれこれ
 午前中授業をし、午後は川越市内の中学校にポスターをとどけにいく。大事な営業活動である。グランドで体育祭の応援練習をやっている学校があった。なんやかんやいっても中学校ではこういうのをやっているんだなと思う。けっこうみんな楽しそうに歌ったり踊ったりしているではないか。ふと高校のときにやった応援合戦を思い出し少しはずかしくなったが、30年たっても感情の部分はあんまり自分の中で変化はないような気もした。
 学校にもどって合奏。全員で「たなばた」、上級生で「はかなき人生」。
 虫歯予防デーなので歯医者にいく。
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いったい何が

2008年06月03日 | 日々のあれこれ
 さわやかな日は一日だけで、もう梅雨入りだという。雨の中、通勤路でパトカー数台、警察の方が多数いらっしゃるのに遭遇した。たんなる事故ではなさそうだと思いながら登校すると、同僚の先生から電話。拳銃をもった立てこもりがいて、家を出ないようという連絡が入ったとのことだった。その後だんだんに情報がはいってきたが、全国版になる事件にこんな接近したのははじめてかもしれない。
 けっきょく、一人は投降し、もう一人は自殺したという。40~50歳という、いいおじさんなのに、どういうことなのだろう。パチンコ店で強盗をはたらき、逃亡した末のことだそうだが、それだけのパワーがあれば、盗んだ何百万ぐらいはどうにかできるではないだろうか。
 よしんば逃げおおせたとしても、普通考えれば、その後落ち着いて暮らせるとは思えないのはわかるはずだ。まあ、そのような判断力を失っているからこそ罪を犯してしまうのだろうが。
 うちの生徒さんをはじめ、付近の方々に危害が加わえられなかったことはよかった。ていうか自分も撃たれずに、こうやってのんびり日記書けててよかった。
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あたりまえ

2008年06月02日 | 日々のあれこれ
 机の上においてあったZ会のパンフに、夏休みの過ごし方という特集が載っていた。高校時代、こういう記事を読むのが好きだった。そう、とくにZ会の宣伝冊子には、教科別の勉強法がくわしく書いてあって、それを読みながら「よし、これをやってみよう、これもやってみよう」と思い、計画表をつくり、その日はそれで終わり、翌日はすでに計画通りにはやっていないという日々の繰り返しだった。
 そうか、今も勉強法や仕事術の本を大量に読み、それに書いてある時間の使い方をしようとしてみたり、いろんな手帳を買い求めたりしているわけだから、本質は変わっていないのだ。
 で、そのパンフに、東大理Ⅲに合格した人の体験談が書かれていて、「夏休みを利用して徹底して基礎固めをした」とあった。
 この人が夏休みにやった勉強と、平均的な川東生が取り組む「基礎固め」の内容には、かなり差があることは想像に難くない。
人によって、「基礎」のレベルはちがうのだ。
 思えば、伊奈学園の生徒さんのやっている基礎練習とうちの部員のやっている基礎の違いというのも同じではなかろうか。
 やっている当人どうしは、それぞれに普通にやっているだけだ。しかし、そこには大きな差がある。あたりまえのことをあたりまえにやることが大事なのだが、その「あたりまえ」の設定そのもののレベルも問題なのだ。 
 
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6月1日

2008年06月01日 | 日々のあれこれ
 目を覚ますとあまりに外が明るくて、寝過ごしたのかとあせったけど、そうではなかった。数日天気がはっきりしなくて気づかなかっただけで、朝はずいぶん早くなっていた。ついこの間までは6時過ぎても暗かったのに。
 弁当をつくり、娘を送り、登校して朝の集合、点かなくなったヘッドライトを直しにいき、全員の基礎合奏、七夕合奏、先輩たちと自由曲の合奏、Trbの先生をお見送りし、机の整理をし、帰りがけに給油。やってしまった。一日遅れた。
 新しい道路建設はいったんストップして、道路特定財源分だけでも下げてくれと思っている日本人が、いま4億人はいると思う。
 洞爺湖サミットで環境問題の話をするとか言っているけど、そんな環境うんぬんで莫大なお金使わないでくれよ、おねがいだから。せっかく先進国の偉いさんがあつまるのだから、石油の値段をなんとかする話をするべきでしょう。
 さわやかな一日だったのに、一日のおわりにこんなに心があれてしまうとは。
 
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