奇しくも、メジャーリーグのワールドシリーズと国内プロ野球の日本シリーズが同日スケジュールで進行する。
土曜に用事がなくなったので、昼はドジャースのサヨナラ満塁逆転ホームランを観て、夜は日本シリーズの中継を観ている。
その日本シリーズだが、セリーグ3位のベイスターズがCS(クライマックスシリーズ)で首位ジャイアンツを破ってセリーグ代表として、ホークスと戦っている。
そのセリーグのCSだが、ペナントを制したジャイアンツと8ゲーム以上の差があった3位が勝ち抜いたことに、今回も批判がが出ている(ベイスがこうなる度に批判が出る)。
これではペナントレースの意味がないと。
その批判は、ペナントレースを日本シリーズよりも優先する論理だ。
ここであえて、日本シリーズを最優先する論理を示してみる。
プロ野球の年度総決算を日本シリーズに据えるなら、日本シリーズは、両リーグの最高度の激突(勝負)であるべきだ。
すなわち、過去の順位でなく、実際の試合において相手リーグの代表を倒せる”勢い”、客観的には選手たちのコンディションの良さが優先される。
それを確認するのがCSとなる。
たいていはペナントを制したチームがCSを制しておかしくないが、勢い(コンディション)が下降気味だと、リーグ代表として日本一を争うには心もとない。
あくまで”日本一”こそ、その年度のチームが目指す頂点なら、ペナントの優勝の価値は次善のレベルとなる。
高校野球に当てはめれば、県大会(県代表)と甲子園のどちらを上位に置くかに相当する。
スポーツなら、より上位に目標を設定すべきであることは論を俟たない(大谷自身がそうだった)。
すなわち、日本一を争うにふさわしい(勢い・実力のある)チームが日本シリーズを戦うべきで、そうなるとペナントレースはその一次予選(参考)という位置づけになる(そしてCSは二次予選)。
私にとって、あまり興味のない日本のプロ野球はずっと前からこの解釈で、なので観るのはCS以降だ。
今回の日本シリーズでは、個人的にはベイスを応援したいが(セリーグでは2番目に応援)、ホークスが負けると、パリーグ1位がセリーグ3位より下(セリーグ4位と同等)となってパリーグのメンツ丸潰れになるので、実力通りホークスが日本一でいい。