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ルナ・ゲートの彼方 ロバート・A・ハインライン
巨匠ハインラインの隠れた名作の本邦初翻訳というのが謳い文句の本書。物語の最初の展開はオーソン・スコット・カードの「エンダーのゲーム」を彷彿させるが、それよりもソフトでユーモアがあり、かつ冒険活劇の要素も強い。また、本書の主要部分は「15少年漂流記」や「ロビンソン・クルーソー」のようなサバイバルものだ。解説ではそうした本書をハインラインのジュブナイル・シリーズと規定しているが、最後の結末などは、子供向けというよりは大人をこそ唸らせる内容だと思う。主人公の冒険の先には何が待っているのか、物語の最初に張られた家族との関係の伏線はどのような形に展開するのか、意外な結末という予備知識があって読むとある程度結末は予想できてしまうが、それでも十分面白いし、結構教訓的な要素を含んでいて、さすが巨匠という感じだ。(「ルナ・ゲートの彼方」ロバート・A・ハインライン、創元SF文庫)
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