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ダニエル・クレイグ 衣装 ジェームズ・ボンド 007

007最新作のジェームズ・ボンド役、ダニエル・クレイグの衣装をあしらったコレクティブルである。このコレクティブルは彼が映画のなかで使用したシャツ、ズボン、ジャケットという3種類の衣装が埋め込まれた豪華版だが、以前紹介した初代ジェームズ・ボンド役のショーン・コネリーのコレクティブル(2007年12月8日紹介)などに比べて、人気は今ひとつのようである。彼が新しいボンド役に決まった際の騒動、かれの風貌がイアン・フレミングの原作やこれまでのボンド役の俳優のイメージと全くかけ離れており「ボンド役にふさわしくない」というものすごいバッシングが起きたことに関係しているのかもしれない。あの騒動が結局どう終息したのかはよく知らないが、そうした事件がこうしたコレクティブルの人気にも大きな影響を与えることが良くわかる。
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エデンの命題 島田荘司

表題作と「ヘルター・スケルター」の中編2編を収録した本書。作者の本は何冊か読んだことがあるはずなのだが、題名などがあまり記憶にない。あまり特徴のないミステリーだったからか、それとも決定的な代表作のようなものがないからかは判らないが、題名と作者を結びつける記憶があまりないのだ。また最近では、日本の「本格ミステリー」の教祖的存在ということの方が有名になってしまっているようにも思われる。本書を読むと、そうした印象が何かの間違いのような気がしてくる。作者の作風が変わったのだろうか。ここに収められた中編2編はいずれも、本格ミステリーではなく、ペダンチックな語り口が際だつSFだ。その濃厚さに教祖的な要素が十分に表れているようで面白い。また、「ヘルター…」でシャロン・テート暗殺や集団自殺で有名な新興宗教の教祖チャールズ・マンソンを扱っているのも、自分が教祖的な存在になっていることを意識しているようで面白い。(「エデンの命題」島田荘治、光文社文庫)
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