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6時間後に君は死ぬ 高野和明

主人公も雰囲気もかなり異なる6つの話が収められている本書だが、短編集でも連作集でもなく、長編小説と言ってよいと思う。非日常的な未来を予知することができる1人の青年が、主人公だったり、脇役だったりいろいろだが、全ての話に登場する。彼が主人公になっているのは、最初の話と最後の話のなのだが、この2つの話が実にうまくつながっていて、その構成は見事だと思う。解説を読むと、著者はテレビの脚本や映画監督なども手がけているとのこと。このブログで以前、著者について、「寡作」「現実の事件をストーリーに上手に生かしている」「スピード感のある文章」などと書いた記憶があるが、これらの特徴は全て、著者が脚本家・映画監督も手掛けているということで説明がつくように思われる。(「6時間後に君は死ぬ」 高野和明、講談社文庫)

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