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万能鑑定士Qの事件簿Ⅲ 松岡圭祐

ライトノベルとはいえ、最初の100ページまでに出てくる「音」に関する2つのトリックは本当に良く出来ている。トリック自体も面白いが、謎の提示の仕方が抜群にうまいと思う。最近、BSテレビで現代版シャーロックホームズをやっていた。ホームズが瞬時の観察でいろいろなことを推理するのを楽しむドラマだ。本書は、読んだからどうだということもない反面、読んだら読んだで面白いのは、万能鑑定士というアイデアが奇抜なようでいて、やっていることはホームズとうり2つ、要するにミステリーの王道だからだと感じた。(「万能鑑定士Qの事件簿Ⅲ」 松岡圭祐、角川文庫)

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