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万能鑑定士Qの事件簿Ⅶ 松岡圭祐

手を変え品を変えいろいろ楽しませてくれるこのシリーズだが、さすがに7作目ともなると段々飽きてきた。それでも読み始めると面白い。奥付をみると、本書が出たのが今年の2月。今本屋さんに並んでいるのが12作目ということで、約1年の間に6冊、2か月に1冊の割合で新刊が出ている計算になる。この作者が書いているのはこのシリーズだけではないはずなので、びっくりするようなスピードだ。5作目だったと思うが、作品のなかに「twitter」が使われていて驚いたが、本作でも、電子雑誌とか東京スカイツリーなど、最新ネタがいろいろ出てくる。執筆のスピードが速ければ、まさに今注目されているものや現象を取り上げることで、旬の話題を提供できることになる。この作者の強みはそうしたスピードにあるのかも知れない。(「万能鑑定士Qの事件簿Ⅶ」 松岡圭祐、角川文庫)

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