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神道はなぜ教えがないのか 島田裕巳

著者の「宗教に関する入門書」は3冊目になるが、どれも安心して読める良い本だと思う。開祖も教義も戒律もない、「ない宗教」としての神道が、日本史のなかでどのように変遷し、他の宗教と関わってきたのかがとてもよく判る本だ。新興宗教に関する記述も興味深いし、イスラム教徒の類似点の話も面白い。読んでみて、これまでもやもやとしていて良く判らなかった日本人の宗教観に対する認識もかなり深まったような気がする。(「神道はなぜ教えがないのか」 島田裕巳、ベスト新書)
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