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株式会社ネバーラ北関東支社 瀧羽麻子

典型的なお仕事小説の本書。東京でバリバリ働いていた主人公が、地方都市の小さな企業に転職し、温かい人情に触れながら成長していくというお決まりのパターンに、謎の人物が「実は‥」という味付けもお決まりの展開だ。こうした職業小説が、昔の生き馬の目を抜くような企業小説に替わるものとして数多く出版されていること自体、現代の世相を反映しているのだと思うと、それを読むのは今を知る非常に良い方法なのだと思う。(「株式会社ネバーラ北関東支社」 瀧羽麻子、幻冬舎文庫)

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