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ビブリア古書堂の事件手帖4 三上延

人気シリーズの第4弾。第3弾が刊行されてからの間隔が随分短い気がする。おそらく、ドラマ化されてTVで放映されている真っ最中ということもあり、人気があるうちにどんどん出してしまおうということかもしれない。本書は、シリーズ初めての長編で、江戸川乱歩の稀講本をめぐるミステリーだ。ストーリーには、主人公の母親との確執も重要な要素として書かれている。短編もののシリーズでネタが不足してきて長編になるというのはよくある話だが、本書の場合は、短編で収まりきらない著者の乱歩作品に対する想いが、長編になった理由だという。本当はどちらなのか判らないが、やはりこのシリーズの良さは短編の形式の方が発揮されると思う。次の作品では短編に戻ってほしいというのが正直な感想だ。(「ビブリア古書堂の事件手帖4」 三上延、メディアワークス文庫)

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