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私の嫌いな探偵 東川篤哉

著者のミステリーを読んでいつも感心するのは、ドタバタ劇が繰り広げられるのだが、そこにかなり面白いトリック等のアイデアが盛り込まれていることだ。本書も、そうした意味では、間抜けな探偵とさらに間抜けな助手、その2人の間抜けぶりについつい巻き込まれてしまう女大家さんのトリオによるドタバタが続くのだが、その中に斬新なアイデアが盛り込まれていて飽きさせない。安心して読めるし、楽しいし、通勤の行きと帰りの電車のなかで1編ずつ読めるしで、大変ありがたい本だ。(「私の嫌いな探偵」 東川篤哉、光文社)

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