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か「」く「」し「」ご「」と「 住野よる
著者の作品は4冊目。人の心の動きを少し変わった形で察知する能力を持った、あるいは持っていると信じている高校生たち5人の視点で描かれた彼らの日常。これまでの作品の中では、最も青春群像小説というテイストの強い作品で、年配の自分などには戸惑うところも多いが、人の心の中を知りたいと切望しながら行動する彼らの独白には、言いようもない切なさを感じる。「KY」という言葉が知れ渡り、空気を読んで行動することでしか自己表現が出来ない若者の心情が伝わってくる。スクールカースト、いじめといった大きな問題の根底にあるもの、それに囚われた若者の息苦しさ、自分を偽ってキャラクターを演じながらそれを上手にやった後の悲しい気持ち、それらが彼らの信じる特殊能力の源泉だ。いじめといった表面的な社会問題よりもさらに根深いこうした状況を目の当たりにすると暗澹たる気持ちになるが、ふと、最近のアドラー心理学ブームの理由の一端を見たような気がした。(「か「」く「」し「」ご「」と「」 住野よる、新潮社)
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