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騙し絵の牙 塩田武士

俳優「大泉洋」あてがきということで話題になっている本書。大泉洋は「水曜どうでしょうーベトナム縦断」を見てからすっかりファンになってしまった俳優なので、読んでみることにした。本書では、ある雑誌編集長が廃刊の危機に立ち向かう様が、出版業界の様々な問題をストーリーに絡めながらスリリングに描かれている。とにかく面白いし、さらに最後のアクロバティックなどんでん返しにはかなりビックリさせられる。一方、主人公のイメージに大泉洋というキャラクターはあまりマッチしていない気がする。この小説は「大泉洋当て書き」というキャッチフレーズがなくても十分に魅力的だし、そもそもそのキャッチフレーズが本書にとってプラスなのかマイナスなのかも微妙だと思う。(「騙し絵の牙」 塩田武士、KADOKAWA)

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