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サンデルよ正義を教えよう 高山正之

著者の毒舌エッセイ・シリーズの6冊目。本シリーズはずっと文庫本で読んでいて、毎度のことながら、雑誌に書かれてから文庫になるまでに6~7年くらいの時差があり、扱われている時事そのものがさすがに陳腐化してしまっているのがつらい。それでもこのシリーズを読み続けているのは、自分自身、著者の意見にそれなりの普遍性を感じているからだろう。ふと本屋さんで文庫本になっているのを見つけて買って読むというのがいつものパターンで、今後もそんな感じで本シリーズと付き合っていきたい気がする。なお、本書の題名にもなっているサンデル教授の思考実験のような問いかけに対する痛烈な皮肉は痛快だ。(「サンデルよ正義を教えよう」 高山正之、新潮文庫)

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